document.write(''); [釣行記]宮古 重茂沖でカレイ出船再開! | 釣り河北
釣行記
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宮古 重茂沖でカレイ出船再開!

針生秀一 更新日 2011年5月16日   【岩手】

津波により大きな被害を受けた岩手県宮古市の重茂地区で、カレイ船が震災後はじめて出船した。自宅を流失し避難所生活を送りながらも、復興への第一歩を踏み出した船長。地区の期待も背負った出船の模様をレポートします。

 
 
 

震災後初めてのカレイの試し釣りに出船

大震災から2ヶ月。被災地の岩手、青森でも、一部の港で遊漁船が再開して、釣果情報が配信されるようになってきました。例年なら、岩手三陸は春カレイの釣果が伸びてくる時季。通っていた地区の遊漁船再開の情報を、心待ちにしている釣り人も多いことでしょう。

そんなところに、上州屋盛岡店スタッフの富澤さんから、「宮古、重茂地区での釣り船再開に向けて『さくら丸』さんが調査を兼ねてカレイ釣りで出船します。同行しませんか?」とのメール。さっそくつりえさマリンの丹野社長、新港店・和地店長を誘い、5月9日に重茂漁港に向かいました。

午前8時に重茂漁業協同組合前に到着。「さくら丸」木川信保船長に案内されて、重茂漁業協同組合の高坂菊太郎参事と面談。遊漁再開にあたっての注意点、要望などの話を伺いました。高坂参事から、「重茂は遊漁船が多く、これも地区の大切な収入になっているので、残っている釣り船が稼動することは復興へ踏み出す力になります。漁港内の施設、岸壁の損害は大きく、道路の状態も悪いです。まずは船長の指示に従って、安全な場所に駐車してください。重茂半島各所で復旧工事が行われているので、作業の妨げにならないように、そして安全第一を念頭に重茂に来て頂ければ、以前と変わらず釣り客は歓迎です。港を活気づけてください」と再開へ前向きな話を頂きました。

避難所になっている漁協施設内では50人ほどの方々が避難生活をしており、津波で家屋が流失した高坂参事、木川船長も、ここで寝食を共にしているとのこと。住人の方から、「仙台がら来たのすか?いっぱい釣って帰らいよ!」と声をかけていただき、甚大な被害を受けて不自由な生活を強いられているなかでも、我々釣り人を迎え入れてくれる重茂の人々の、温かな心づかいを改めて感じました。

漁協から港に向かっていくと、立派な家が建ち並んでいたはずの港前の集落が無くなっていました。建物の被害は甚大ですが、一名の方が亡くなったものの、日頃の避難訓練のおかげでほとんどの住民が無事に避難。「瓦礫の撤去は進んで、あとはどこに住居を建て直すか協議中」と木川船長。船長の指示で、工事の妨げにならない場所に駐車。船長の軽トラに乗せられて港へと向かいます。

河口の前には「勢運丸」(木川船長の従兄弟です)が係留され、船長、船体ともに無事を確認しました。奥の堤防の「幸漁丸」も健在。荷揚げ場脇のトイレは流失していて、屋根の上には船外機船が3隻打ち上げられています。荷揚げ場前の岸壁から、共に繋留された「八幡丸」を跨いで「さくら丸」に荷物を手分けして積み込み、午前9時に出船しました。

釣り始める前に、花と御神酒を注いで犠牲者の冥福を祈りました
 
 
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