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[連載]常笑upcoming fishing!☆第9回 仙台湾マガレイの仕掛け活用術

針生 秀一 2015年3月10日配信   【宮城】

連載:針生秀一さん 第9回 仙台湾マガレイの仕掛け活用術
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釣行計画を立てたときに、その仕掛け作りや、釣具店で仕掛けを選ぶところから楽しみが始まります。自作しない方でも、市販品を選ぶときの目安として、そのスペックを知れば、適切なアイテムを絞れます。

接続パーツ、天秤、幹糸とハリスのバランス、エダスの設定など、ちょっと気になるところを、東北のカレイ釣りで最も取り組む船数、人口が多い仙台湾のマガレイ中心に、私の使っている基本のパターンをもとに説明してみます。

船カレイ仕掛けでは、幹糸をハリスに対して太くするという設定が主流ですね。東北カレイというカテゴリーの仕掛けでは、ヨリ糸、形状記憶合金など、ハリス号数に対して素材を変えたり、かけ離れた太い設定のものが多く見られます。これは誘いが効果的に伝わって絡まないことが主点でしょう。

しかし、渋くなってきた局面などで、ハリスや全体の号数を細く、よりシンプルな仕掛けにして、誘いの組み立ても変えてみたら、食いが復活したという経験をした方も多いと思います。

やっぱり食い渋りではハリス、仕掛けは細いほうがイイ!ということですが、これをカレイがエサを捕食するときのハリスなどの張り具合、ハリやビーズなどの抵抗の影響、といった視点から考えてみました。

以前に渓流釣りで、軟調のハエ竿を使った極細ハリスのウキ釣りを経験したとき、ヤマメが向こうアワセのように掛かってきて驚いたことがありました。ハリスの設定によって、ここまで食い込みが変わるのかと改めて気付いたのです。

細糸によって自然に川の流れに乗せる。当時流行し始めたゼロ釣法などでは、ナチュラルドリフトの演出が目的ですが、同じ号数でも、比重があって張りがあるフロロカーボンと軽く柔軟なナイロンでの違いを実感しました。この視点から、カレイ釣りでの高活性時と低活性時に合った仕掛け、素材から、それにともなう誘いの組み立てまでを見直してみましょう。

マガレイは潮通しのよい砂礫底を好み、マコガレイに比べて横方向への泳ぎが速いですね。マコガレイやナメタガレイを狙うときは、じっくり潮に乗せて下るような流しや、かかり釣りがマッチしますが、マガレイは左右に振るように幅広く流して、これにあわせて、細かいコヅキから、シロギス釣りのように横方向へ引くような誘いへの反応が良いです。

こんなことから想定してみると、マガレイの流し釣りには、形状記憶合金のような比重が重く、張りの強い仕掛けで、船の流しに合わせて引いてくるような誘いの組み立てが釣りやすくマッチします。特に盛期の数釣りにおいては、この組み立てでトラブル少なく、そして手返しよく数が伸ばせますね。

しかし低活性では、この仕掛けの比重、張りといった面が、むしろマイナスになってくることが想定されます。年間を通して仕掛けのパターンを変えないという上級者は、このデメリットを補うために、釣りの組み立てを変えています。誘いの引き出しの多さでカバーするわけです。

仕掛けと技で攻略

私は状況を判断して仕掛けを使い分けています。メインは南三陸志津川・三浦屋さんで生み出された直結仕掛けです。この仕掛けの仕様にも数種あり、状況を判断して使い分けています。

低活性と予測されるようなときは、10号のヨリ糸を8号に、ハリスをホンテロン、フロロカーボンからナイロンなどへ変更して食いの向上を図ります。マガレイならハリもオーナーばりの「速攻カレイ」12号を使います。これはヒネリがない軸長の丸バリで、軽く吸い込みやすく、早く飲み込ませて深く掛かりやすいのです。ちなみにハリスの号数は変えず3号です。

三浦屋直結仕掛けが私のメイン。これは冬早春のパターン。オモリから先バリまでの全長は70㎝、ミキ糸 ナイロン8号2本ヨリ、ハリス サンライン「パワード」3号、ハリはがまかつ「あわせカレイM」、エサ付けはコンパクトに

冬~早春や夏の高水温で、さらなる低活性を判断したときは天秤仕掛けを使うこともあります。天秤には遊びがあるので、それを頭に入れてコヅキの幅、リズムを考えて誘いの組み立てを考えます。感度面では直結式と違って干渉物があるので、アタリの伝達が鈍くなります。

私のカレイ釣りは誘い、アタリ即アワセを基本に組み立てているので、誘いの最中の微妙な違和感にアワセの行動を起こします。しかしこの時期は、これが合わないと感じることがあり、そこを天秤で補うのです。

このために使う天秤のタイプは、伝達の良いスネーク天秤より弓形のキス天秤にしていました。この弓形がクッションとなって有効な働きになるのですが、どうしても極端に感度が落ちる点が不満でした。この相反するところで、もう少し感度面を上げてくれるものを求めていたのです。

それで現在、愛用しているのがTカスタムの「連撃天秤」です。この形状の天秤は、東京湾、相模湾のシロギス釣りでも主流になってきていますね。腕が直線なので感度、食い込みが適度になって、私の釣りの不具合なところを補ってくれるアイテムです。

冬から春の低活性時には天秤仕掛けで。Tカスタムの「連撃天秤L」にフジワラ「カラーシンカーナス型」の40号イエロー

それでも、どうしても直結と比べて感度は鈍ります。特に先バリのアタリを感じて掛けるのは難しい。それでフグ釣りなどでのタイム釣りのように、コヅキで誘って止め、一定間隔で聞きとシャクリアワセを兼ねるようなパターンで釣りを組み立てます。カレイがエサを吸い込むと前進してくるので、アタリが消えて止まるように感じます。このときに軽量でヒネリが無いハリの効果で深く掛かっている確率が高く、これで早い展開の釣りの組み立てが適います。

エダスの接続は感度と動きを考慮すれば、幹糸に直接結ぶことですが、ヨレ、絡みに、比重の軽さとハリス交換の利便という点から、プラスチック回転ビーズが良いパーツです。サルカンを使うなら、「NTパワースイベル」の8~10号程度の設定がオススメです。接続部にビーズなどを組み合わせエダスの絡みを防ぎ、集魚効果を狙うのもよいでしょう。バランスが重要、よく釣れる仕掛けは総じてシンプルなものです。

タックルの軽さとバランスが感度、操作性をアップさせる。竿は手感度に優れるチューブラータイプ、シマノ「幻舟カレイ180PT」。リールは7.0:1のハイギア、マグネシウムボディのシマノ「アルデバランMg7」。標準自重は155gと軽量

使い分けの判断は早く、先手を打つことが大切。渋いときに考えて釣った一枚の価値は大きいもので、自分の釣りの引き出しが増えます。マコ、イシ、ナメタ、ムシガレイについては、また機会があれば説明してみます。冬の仙台湾マガレイ、ぜひ楽しんでください。

※取材テキスト・写真提供/針生秀一
 
 
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