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ロッドプランナーのひとり言[第2回]初代HRX

藤井伸二 2020年7月 6日配信   【連載 :ロッドプランナーのひとり言】

バレーヒルのロッド開発者、藤井伸二さんが月1回のペースでものつくりへのこだわりを語ります。

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初代サイファリストHRXシリーズを詳解

さて、このコラムを読まれている方でハードロックフィッシュを楽しまれていて、な おかつ東北や北海道に在住されている方なら必ず1本は持っているかも知れない(すいません、ちょっと言い過ぎですね・・・・笑)ロッドであるバレーヒル「サイファリストHRX」シリーズの生い立ちについてのお話です。

前回も少し触れましたが、皆様がご存知のサイファリスト・グリーンを纏った現行シリーズの前に、その前身として「初代サイファリストHRX」というシリーズがあったことはお伝えしたと思います(現在は廃番商品)

なお見たことがない方のために写真を載せておきますが、初代はカーボン素材特有の色を活かした無機質なデザインを採用していました。

「初代サイファリストHRX」のロッドスクリーン部分。艶消し仕上げにメッシュカーボン素材の上にシルバーでロゴを配置しています。ロッドスペックに筆記体に近い文字を採用して少しクラシックなイメージにしてあります

また、現行シリーズには無いダイヤモンドラッピングをバット部分に施していましたが、これは当時私自身がバレーヒル内で展開していた「ミッションタックルデザイン」というブ ランドに属していたためです。

このダイヤモンドラッピングについては、このブランドのアイデンティティー(象徴)と言えるものだったのですが、これについては別の機会で書きたいと思っています。

バット部のダイヤモンドラッピング。現行シリーズにはありませんが、当時のミッションタックルデザイン・シリーズにおける象徴としてラッピングが施されていました

初代シリーズは全部で4機種でした。品番で申し上げると、ベイトモデルはCPXC-73MHとCPXC-77H。

スピニングモデルはCPXS-78MとCPXS-83MH。定価で15,000円程度にも関わらず、高弾性カーボンをふんだんに使用し、もちろんガイドは全てSiCガイド仕様だったため、特に大きなプロモーションをすることなく口コミだけでも飛ぶように売れたのを今も覚えています。

ところですでに気づかれた方もいると思いますが、全てのモデルが現行シリーズにおいても同じスペックで継承されているのは分かりますでしょうか?

もちろん現行シリーズの方がブランクス素材はアップデートされていますが、現在においても売れ筋モデルとして変わらないことを考えると、ただ単に価格だけで売れたのではなく当時からロックシーンおいて完成されたスペックだったことが分かります。

開発当初は現在のようにテスター陣も多くいなかったため、開発において苦労したのを覚えています。

前職のメーカー在籍時代も少しはハードロックフィッシュ用ロッドを取り扱っていましたので、ブランクスに求められる張りやパワーをイメージでは分かっていたものの、実際に商品化するとなると「生産工場の問題」や「コスト面」など色々な問題が絡んでくるのに加えて、当時は「ミッションタックルデザイン」という低価格ながら圧倒的なハイパフォーマンスを実現させるブランドからの発売だったので尚更でした。ちなみに今もそうですが基本的に販売価格の1ランク上の性能や仕上げを製品に盛り込むことが私自身のモノ作りにおけるポリシーです。

それを形に出来たからこそ、関西のメーカーながら東北においても商品が受け入れられたのだと思っています。

そして初代HRXが発売されて約2年が経った頃、東北のロックフィッシュシーンが脚光を浴び始めたタイミングでHRXのフルモデルチェンジという話が浮上してきました。

発売当初に比べてパワーアップしたテスター陣からの意見で、様々な状況に応じたハードロックフィッシュ釣りを網羅することができる充実のラインナップと、なおかつ9ft越えというロングロッドの提案・・・・。次回は現行シリーズの「NEWサイファリストHRX」についてお話して行きたいと思います。

というわけで、今回のお話はここまでです。



搭載ガイドは富士工業製のKフレームSiCガイド。現行シリーズに採用している横幅の細いHタイプではなく、いわゆる最初に発売された幅広タイプのKガイドです。富士ガイ ドの変遷なども機会があればお話ししたいですね
ブランクス表面は無研磨仕上げ(アンサンドフィニッシュ)でした。ロッド製法における一連のお話も今後機会があればしたいと思います

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PROFILE:藤井伸二(バレーヒル・ロッド開発担当)

15歳よりルアーフィッシングを始める。某ルアーメーカーを経て現在はバレーヒルにて主にロッド開発を担当。得意な釣りはバスとハードロックフィッシュで「ブラックスケール」および「サイファリストHRX」シリーズの開発担当者である。



※画像・テキスト/藤井伸二
※協力/バレーヒル

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