冬は根魚狙い!塩釜沖のテンヤ五目
一つテンヤといったらマダイを思い浮かべる人が多いと思うが、根魚の豊富な松島湾周辺なら五目釣りとして周年楽しむことができる。エビ餌の威力は絶大で、ソイ、アイナメ、メバルの根魚からヒラメやタラ、さらにはカレイなども食いついてくる。
冬場の人気ターゲットは何といってもクロソイだろう。40cm台後半から50cmオーバーの大型をキャッチできるチャンス。取材した1月21日時点で水温は8~9℃ほどあったが、クロソイ的にはもう少し水温が落ちてもよく、例年4月頃まで狙うことができる。
テンヤ五目では時季と状況に合わせて浅場から深場までの広いポイントを探るため、タックルは水深、コンディションに合わせて使い分けるのが◎。テンヤ専用ロッドを各種揃えるのがベストだが、ライトジギング用やロックフィッシュ用など手持ちのルアータックルでも十分遊べるのも魅力。
最大52cmの大型クロソイもキャッチ!
この日は釜の淵漁港を7時出船。海上は若干の風波はあるものの非常に穏やかで、10時以降はべた凪という、この時期にしては最高のコンディションとなった。
塩釜沖18mラインのツブ根を流すと、ボトムから1m位に反応あり。しかし、水温が低いためか活性は今一つで、ここではチビナメとクロソイが上がっただけで場所移動。
10時になるあたりで浅場を離れ、今度は30m前後の少し深めのポイントへ。するとボトムから1~4mに反応多数!1投目から良型のクロソイがヒットし、潮流も良くなったのか一流しごとに良型が釣れてきた。かなり状況は良く、終日この場を攻めた。
ここでは、最大52cmのクロソイの他、尺級のメバル、ボッケ、ヒラメ、スケトウダラ。さらにマダラは80cm、ナメタガレイも45cm最大に船中3匹が上がり、そのまま13時までコンスタントに釣れ続けた。この日は魚の捕食スイッチが入り、活性の上がった時間帯にボトムから4、5mのスイミングに食ってくる場面も多かった。
近年、仙台湾周辺では大型のマダイが増え続けており、春になればまたマダイが釣れ始める。この季節ならではの五目釣りで腕を磨き、春から秋はでっかいマダイを狙っていただきたい!
■TEL:090-2270-6974
■出船港:塩釜・釜の淵漁港出船
■ひとつテンヤ船:午前一人8,000~10,000円、午後一人8,000~9,000円(エビえさ1パック付き)
■船長と近い釣り座でお話しながら釣りを楽しめるのが魅力。親切、丁寧な磯野船長がやさしくガイドしてくれるので、初心者にもおすすめ!※詳細はコチラ!
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※解説/磯野康憲(釣り船さざえ堂船長)
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