釣行記

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福島県富岡沖で復興釣り大会!ヒラメジギング良型多数の釣果

下野 顕 2021年2月18日 更新

福島第一原子力発電所に近い富岡町沖でヒラメジギング大会が開催された。震災と原発事故から後6年半を経て福島県産水産物から放射性物質はほとんど検出されなくなっており、風評被害の払しょくに向けて釣り大会を企画。選手として参戦した、福島県双葉郡出身の下野顕さんのレポートです。
※2017年10月のレポート記事です。

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富岡復港釣り大会

富岡復港釣り大会に参加して

福島県富岡町に出されていた、福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示は、一部を除き、今年の4月1日に解除となりました。未だ風評被害の残る福島県産水産物、その被害払拭を目指した釣り大会が9月30日に開催されました。

福島県富岡町の沖合いを舞台として繰り広げられた熱き戦い「富岡復港釣り大会」には、総勢20名のアングラーが参加されました。

朝6時、受付、そして釣り座決めのくじ引きスタート。

くじ引きで選んだ番号順に好きな釣り船/釣り座が選べると言うもの。私、くじを引いたのは2番目と早かったのですが、釣り船/釣り座の決定権は最後から2番目と言う残念な結果でした。

大会に参加された遊漁船は、元富岡漁港所属の2隻、長栄丸さんと正栄丸さん。

長栄丸さんは、いわき市久ノ浜漁港にて、9月から遊漁船を再開されています。そのような事もあってか、非常に人気が高く、あっという間に満員となってしまいました。

決定権が最後から2番目の私、正栄丸船長に指示されるがまま、釣り座の選択権すら行使出来ず(汗

かさ上げされた富岡漁港岸壁の様子。奥の2隻が大会参加の遊漁船。左が長栄丸、右が正栄丸
富岡漁港にかかげられた幟
正栄丸から長栄丸を望む

7時過ぎに富岡漁港を出港。目指すは富岡町小良ヶ浜の沖合い5マイル、水深40mの人工漁礁との事でした。30分くらいでポイントに到着。遠くには福島第一原子力発電所が目視出来ました。

先に到着していた長栄丸さんは、どてら流しで早々に釣りをスタート。遠目に見ても、船上の慌ただしさを感じることが出来ました。次から次にロッドが曲がる光景には、私も興奮を隠しきれませんでした。

数分遅れで、我々正栄丸も釣りをスタート。トモの御二人はヒラメを連発。水深40mから一気に巻き上げ、どんどん数を伸ばしておりました。しかも、良型のヒラメばかり。福島沖ってスゲーな、と改めて思いました。

羨ましい。そんな思いでいたのが、私を含めたミヨシの4人。

正栄丸さんはスパンカーを立てていた為、どてら流しのような面の釣りにはならず、線の釣りを展開。トモの光景は幻か、そう思うほど、ミヨシの4名にはバイトが遠く感じられました。

なかなか気難しい釣りを強いられましたが、それでも、フレッシュなポイントにミヨシが入ると、バイトを拾う事が出来ました。

私のファーストヒットは8時10分頃でした。当日の記録から言えば、決して大きくはありませんが、65cmの食べ頃サイズでした。その後もぽつぽつバイトを拾う事ができ、結果としてはリミットメイク(73cm、72cm、65cm)+αの釣果で大会を終えることが出来ました。

沖上がりは10時30分。実釣わずかに3時間でしたが、中身の濃い釣りを展開する事が出来ました。やっぱり、福島の海は凄いです!!!

私のファーストフィッシュ。65センチ。6年半ぶりの故郷の海を堪能
同行した齋藤さんのファイトシーン
[当日使用したタックル]
ロッド:シマノ ゲームタイプLJ B612-HP(ハイ&ハーフピッチ)
リール:シマノ オシアコンクエスト 201HG
ライン:シマノ OCEA EX8 PE 1.0号
リーダー:ラパラ ラピノヴァフロロカーボンショックリーダー 7.0号
ルアー:シマノ オシアスティンガーバタフライTGペブル、ラパラ ストームスローロッカー
SHIMANO(シマノ) 17ゲーム タイプ LJ B612-HP
SHIMANO(シマノ)
適度なハリを持ち合わせたライトジギングロッドで、水中のメタルジグを意のままに操れる操作性の良さが特徴です。幅広い魚種に対応できるバーサタイル性も持ち合わせています
シマノ リール 14 オシアコンクエスト 201HG (左)
SHIMANO(シマノ)
シマノオフショア用両軸リールのフラグシップモデル!
Rapala(ラパラ) ショックリーダー ラピノヴァ フロロカーボン 20m 7.0号 25lb クリア RFL20M25
Rapala(ラパラ)
感度、耐久性に優れ、根ズレにも強い高性能フロロリーダー
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ヒラメの魚影は抜群!良型多く、最大は90cm

会場を富岡漁港近くの小中学校グラウンドに移し、表彰式が執り行われました。

と、その前にCs137の放射能測定。めでたく、全検体Cs137未検出でした!

賛否両論あろうかと思いますが、私は釣り上げたヒラメを美味しく頂きました(流通させない旨の誓約書にサインし、持ち帰り)。未検出なんだから、自分で釣ったんだから、美味しく食べよう、そう素直に思いました。

釣った魚を是非食べて下さい!とは書きませんし、これからも言うつもりありません。ずるいと言われるかも知れませんが、そこは皆様の思い、ご意見を尊重すべきと私は考えます。ですが、これだけは言えます。釣りを楽しむのなら、福島の海は最高だ!、と。

いよいよ、表彰式、順位発表です。詳細は割愛させて頂きますが、優勝は90cm・6kgの巨大ヒラメでした。

残念ながら、私は表彰台にかすりもせず。ですが、私の心は満足していました。本当に楽しかった、その言葉に尽きます。

このような機会を設けて下さった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。 次回の開催を願って、この記事を締めさせて頂きます。

検量待ちのヒラメ
表彰式。優勝者は90cm、6キロ超を釣り上げた
長栄丸石井船長へのインタビュー。復港富岡への熱い思いを感じました
PROFILE:下野 顕

シーバス、ヒラメ、根魚等を狙うルアーアングラー。”お手軽フィッシング”も大好きで、夫婦で釣行することもしばしば。一眼レフ片手にアマチュアカメラマンの一面も。福島県沿岸部出身。ラパラジャパンフィールドスタッフ、シマノモニター、メガテックLIVREモニター。ブログはコチラ

 

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※取材・テキスト/下野 顕

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