福島県富岡沖で復興釣り大会!ヒラメジギング良型多数の釣果
富岡復港釣り大会に参加して
福島県富岡町に出されていた、福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示は、一部を除き、今年の4月1日に解除となりました。未だ風評被害の残る福島県産水産物、その被害払拭を目指した釣り大会が9月30日に開催されました。
福島県富岡町の沖合いを舞台として繰り広げられた熱き戦い「富岡復港釣り大会」には、総勢20名のアングラーが参加されました。
朝6時、受付、そして釣り座決めのくじ引きスタート。
くじ引きで選んだ番号順に好きな釣り船/釣り座が選べると言うもの。私、くじを引いたのは2番目と早かったのですが、釣り船/釣り座の決定権は最後から2番目と言う残念な結果でした。
大会に参加された遊漁船は、元富岡漁港所属の2隻、長栄丸さんと正栄丸さん。
長栄丸さんは、いわき市久ノ浜漁港にて、9月から遊漁船を再開されています。そのような事もあってか、非常に人気が高く、あっという間に満員となってしまいました。
決定権が最後から2番目の私、正栄丸船長に指示されるがまま、釣り座の選択権すら行使出来ず(汗
7時過ぎに富岡漁港を出港。目指すは富岡町小良ヶ浜の沖合い5マイル、水深40mの人工漁礁との事でした。30分くらいでポイントに到着。遠くには福島第一原子力発電所が目視出来ました。
先に到着していた長栄丸さんは、どてら流しで早々に釣りをスタート。遠目に見ても、船上の慌ただしさを感じることが出来ました。次から次にロッドが曲がる光景には、私も興奮を隠しきれませんでした。
数分遅れで、我々正栄丸も釣りをスタート。トモの御二人はヒラメを連発。水深40mから一気に巻き上げ、どんどん数を伸ばしておりました。しかも、良型のヒラメばかり。福島沖ってスゲーな、と改めて思いました。
羨ましい。そんな思いでいたのが、私を含めたミヨシの4人。
正栄丸さんはスパンカーを立てていた為、どてら流しのような面の釣りにはならず、線の釣りを展開。トモの光景は幻か、そう思うほど、ミヨシの4名にはバイトが遠く感じられました。
なかなか気難しい釣りを強いられましたが、それでも、フレッシュなポイントにミヨシが入ると、バイトを拾う事が出来ました。
私のファーストヒットは8時10分頃でした。当日の記録から言えば、決して大きくはありませんが、65cmの食べ頃サイズでした。その後もぽつぽつバイトを拾う事ができ、結果としてはリミットメイク(73cm、72cm、65cm)+αの釣果で大会を終えることが出来ました。
沖上がりは10時30分。実釣わずかに3時間でしたが、中身の濃い釣りを展開する事が出来ました。やっぱり、福島の海は凄いです!!!
ロッド:シマノ ゲームタイプLJ B612-HP(ハイ&ハーフピッチ)
リール:シマノ オシアコンクエスト 201HG
ライン:シマノ OCEA EX8 PE 1.0号
リーダー:ラパラ ラピノヴァフロロカーボンショックリーダー 7.0号
ルアー:シマノ オシアスティンガーバタフライTGペブル、ラパラ ストームスローロッカー
ヒラメの魚影は抜群!良型多く、最大は90cm
会場を富岡漁港近くの小中学校グラウンドに移し、表彰式が執り行われました。
と、その前にCs137の放射能測定。めでたく、全検体Cs137未検出でした!
賛否両論あろうかと思いますが、私は釣り上げたヒラメを美味しく頂きました(流通させない旨の誓約書にサインし、持ち帰り)。未検出なんだから、自分で釣ったんだから、美味しく食べよう、そう素直に思いました。
釣った魚を是非食べて下さい!とは書きませんし、これからも言うつもりありません。ずるいと言われるかも知れませんが、そこは皆様の思い、ご意見を尊重すべきと私は考えます。ですが、これだけは言えます。釣りを楽しむのなら、福島の海は最高だ!、と。
いよいよ、表彰式、順位発表です。詳細は割愛させて頂きますが、優勝は90cm・6kgの巨大ヒラメでした。
残念ながら、私は表彰台にかすりもせず。ですが、私の心は満足していました。本当に楽しかった、その言葉に尽きます。
このような機会を設けて下さった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。 次回の開催を願って、この記事を締めさせて頂きます。
シーバス、ヒラメ、根魚等を狙うルアーアングラー。”お手軽フィッシング”も大好きで、夫婦で釣行することもしばしば。一眼レフ片手にアマチュアカメラマンの一面も。福島県沿岸部出身。ラパラジャパンフィールドスタッフ、シマノモニター、メガテックLIVREモニター。ブログはコチラ
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※取材・テキスト/下野 顕