釣行記

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ベイトフィネスのタックルセレクト[ロックフィッシュとベイトリール]

佐藤 尚行 2022年3月6日 更新

連載:佐藤 尚行さん 仙台湾ルアーフィッシング大攻略
※この記事は2014年5月にプレミアムメルマガで配信したものです。

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第二回 ベイトフィネスのタックルセレクト

前回はラインとルアーウエイトの話でしたが、今回は続編でロッドについて語りたいと思います。

ルアーやシンカーを幅広く使いたいと考えた場合、ロッドやラインを含めたタックルも対応が必要になる

ラインを細くする話をしましたが、ラインを細くするとロッドも考えなければいけません!ラインを細くしたのにロッドが硬いままだとアワセ切れなどのラインブレイクの可能性が増えてきます。ロッドが硬過ぎて力を吸収しきれず、ラインに掛かる負担が増えるためです。

では、ラインを細くすることでメリットがある釣り場、シチュエーションではどのように対応したら良いのか?ラインを細くし、弱くなった分をロッドで対応すれば良いのです。

ラインが弱くなった分をロッドで補えれば、ラインを細くして、状況に合わせた快適な釣りが楽しめるようになります。全体的に釣れない時期や厳しいコンディションにも関わらず良い釣りをしている場合、私は必ずこのような工夫をして釣っています。

ロックフィッシュゲームはヘビータックルが必要となる場面が多いが、特に色々なポイントを攻めるボートロックでは軽いルアー、細いラインが有利な場面も

例えば、小さい魚が多く、マシンガンバイトばかりでなかなか釣れない状況では、大きなワームが不利になる場合もあります。ルアーが目立つために多数の魚にアピールしすぎて悪循環に陥ってしまう可能性があるのです。

そういった時は、目立たせないようにライトリグで地味に大型魚へアピールして、スモールワームでビックフィッシュに食わせるという手もあります。大は小を兼ねず小は大を兼ねないのが釣りの面白い所でもあります。

基本的に目指しているのはマッチ・ザ・ベイトです。この理想に近づけるためには、ただ単にワームを小さくすれば良いというものではなく、ラインやシンカーウエイトやロッドまで気を使わなければ良い釣りは成立しないと思います!

特に最近のボートロックでは通常のヘビーテキサスのタックルの他にベイトフィネスが必要とされる機会が増えています。バスタックルでいうミディアムライトクラスのロッドに、ラインは10Lb前後のフロロカーボンを組み合わせます。リグはがまかつ「ボトムノッカー」のオフセットとストレートを状況に合わせて使用します。

最近はベイトフィネス用のベイトリールが高性能化し、軽いウエイトでも難なく投げられる。写真は「レボLTZ AE74-レーシング(アブ・ガルシア)」。ラインはフロロカーボン10Lb前後を使用
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レボLTZ AE74-レーシング

ベイトフィネスでおすすめのシンカー「ボトムノッカー」シリーズ(がまかつ)。最小6gからの変形ラウンドタイプジグヘッドで、フックはオフセットタイプとストレートタイプをラインナップ
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ボトムノッカーオフセット
ボトムノッカーストレート

となると前回の記事の内容もふまえて2種類のタックルを使用することで、一日の釣りの幅を大きく広げることができるようになります。魚のコンディションに合わせることで、よりゲーム性に富んだ奥の深いロックフィッシュゲームを楽しんで頂けるでしょう!

少し宣伝にもなってしまいますが、私が今、開発している7フィートのロックフィッシュロッドの例をお話します。調子はファーストテーパーで中型以上の魚のバイトに狙いを絞ったティップになっており、相乗効果で、いまいましい根掛かりを回避したり外したりすることに優れたロッドです。

ティップが硬いと魚のバイトを弾き、根掛かりした時は根に深く食い込んでしまう危険性が高くなりますが、このロッドだと根にあまり深くはまらないため根掛かりを外しやすく、魚はしっかり食い込むお利口ティップとなっています。また、ベリーへのカーブのつながりもよく、魚を掛けると美しいベンディングカーブを見せてくれます。

もちろんランカー級にもビクともしないバットPOWERもあります。繊細でありながら強さも兼ね備えた難題をクリアしたロッドなので、今までよりワンランクラインを細くしても繊細かつ大胆な釣りが展開できます!

ただ硬いロッドではラインに掛かるプレッシャーが強くなり、ラインを太くしてバランスが悪くなります。タックルセレクトは好みが一番出ると思いますが、好みだけを魚に押し付けるだけでなく、ターゲットの状態を考えて一歩魚に近づいたタックルセレクトもあっては良いのではないでしょうか?


Abu Garcia(アブ・ガルシア) RockSweeper NRC-702EXH LIMITED 10周年記念モデル

PROFILE:佐藤 尚行

ルアー船EARNEST(アーネスト)ガイド。バストーナメントに6年間出場した経歴を持ち、海にフィールドを移した現在も新パターンの研究やターゲットの開拓に力を入れる。サンライン、ピュア・フィッシング・ジャパン、がまかつ、ティクト、メロン屋工房、和真メガネのサポートを受ける