寒い冬こそアツい!岩手浅場のタラジギング
今回のハンター塩津はマダラハンター。浅場で狙える今の季節なら、かなりのライト感覚で楽しめます。フックにソフトルアーをセットするスタイルもかなり使えそうですよ!
※2012年2月掲載。
魚へんに雪と書いて「鱈」。
この寒い真冬に旬を迎えるタラですが、昔から「寒い冬ほど好釣果に恵まれる」と言われてます。
「…てことは強烈な寒気に見舞われている今年は調子いいのかな?」と思い、釜石の釣具オヤマの若大将テッペイ君に連絡。
すると丁度タラジギングへ行って来たとのこと。
当日は強風のために早上がりになってしまったが、反応も良好で朝イチからアタリが頻発し、良型もチラホラ混じったとのこと。
なるほど。「これは行くしかない!」ってことで今回は岩手へ、浅場のタラジギングをしに出掛けてきました!
今回のターゲット「タラ(マダラ)」ですが、普段は水深200m付近の深いエリアで生活をしておりますが、産卵を終えたこの2月~4月くらいまでは、水深50~100m付近の根周りや漁礁周りで体力回復のために荒喰いをします。
そのため、この時期のタラジギングは深場用のヘビータックルを使うこともなく、お手軽なライトジギングタックルで狙えるのも魅力のひとつです♪
メインベイトはメロウド、イワシ、海タナゴ、イサダ、甲殻類、タコ、イカ、…と何でも食べる悪食で大食漢…。
メタルジグにタコベイトを着けて使用するスタイルが王道ですが、近年はアシストフックかリアフックのどちらかにワームをセットして釣るスタイルが確立されてきています。
使用ジグはロングタイプのジグと、スローピッチ用のショートタイプの2タイプをメインベイトや潮流れ、活性などによって使い分けます。
メタルジグは120~200g。ワームやタコベイトが装着されてるので、少々重めを使用した方が操作しやすいでしょう。
ジグカラーはピンク系やブルー系、グロウ系、リアルベイト系等々をローテーションさせて、当たりカラーを探します。
アクションの基本はボトムバンプ。着底→リフト→フォールの繰り返しですが、シャクリのスピードやリフト幅、食わせのステイ(動きをちょっと止める)を変化させてパターンを探ります。
また、タラがベイトを追い上げて上ずる時もあるので、ボトムからスローなシャクリで15mくらいシャクリ上げてフォールというようなパターンの日もあります。
初日からかなりの好スタート。
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ実釣です♪
今回は2月20~21日の2日間。越喜来湾・崎浜港のいつも陽気な喜多丸の中嶋さんにお世話になりました。
初日、7時出船。
-7℃と岩手らしいピリッとした寒さの中のスタートです。
ポイントは港から15分くらいのエリアで、まずは80~90m付近を流して様子を見てみるとのこと。
そしてひと流し目から幸先よくヒット!!しかしながら掛かりが浅かったようでバラシ…。タラは群れで動いていることが多いので、バラしても、すぐにボトムを取り直して誘います。
そうこうしているうちに同行者の方々はポツポツと本命のタラを釣り上げていきます。
そして私もようやく待望の一匹目ゲット♪しかし微妙なチビっこタラちゃん…。
「アピール力がちょっと足んないのかな?」と思いリアフックにバークレイ・パルスクローを2匹掛けにしてリトライ!
着底させて高いリフト、そしてリフトしたところで一度ステイ。すると「ゴン」とナイスバイト!
プロトのスロージャーク用ロッドが弓なりに曲がります。ディープのタラと違って、この水深のタラは水面まで暴れるので引きもかなり堪能出来ます♪
何度もいなしながらようやくランディング。
そして船長の中嶋さんにビッグサイズがヒット!
さらにウメさんにもビッグバイト!
同行の方々も皆さんは着実に釣り上げていきます。しかしながら私は、波に乗りきれずポツポツ釣れるのみ(汗)。
どうやら焦って誘いが速くなってしまったようで、喰わせのタイミングが足りなくなっていると船長からの指摘…。
それか!とアクションを変えるとようやく連打。
この日のタラはメインベイトが海タナゴ。釣り上げたタラが口からエサを戻すのでチェックして、ジグやワームのローテーションの参考にするのがコツです。
海タナゴや甲殻類などをメインベイトにしているときは、スロージャーク用のショートタイプ。メロウド(イカナゴ)やイワシなどのベイトについたタラを狙うときは、ロングタイプのジグを使用するのがセオリーです。
そして船中釣果が50本くらいになったところで1日目は終了~。
2日目も船中みんなで絶好釣男に!
2日目
天気はよいものの、午前中に寒冷前線が通過するため10時くらいから時化る予報…。
早上がり必至の予報ですが「やれるところまで頑張りましょう」と、船長の粋なはからいで出船。
まず、ひと流し目は前日によかったエリアを流します。しかしながらポツポツと釣れるものの、拾い釣り状態なので思い切って移動。
そして前日の帰りにちょっと魚探をかけて怪しげな反応が出ていたという、水深50m台の浅場で勝負することに。
ポイントへ到着し早速ジグ投下!
着底しシャクると即バイト!
すると船中全員にヒット♪
そしてまたジグを投下。
着底しシャクルと即バイト!
またまた全員ヒット!
その後も着底からシャクリ上げてフォールでフッキングするまで、バイトが無限に続く天国モードは続きます。
100lクーラーも船のイケスもすぐに満タンになり、あっという間に船内がエライことになってます…。
しかし、タラにつまずいて足下が危なくなるころ予報通りの強風が吹き始めてしまい強制終了。3時間ちょいの釣行でしたが、かなり濃厚な釣果の2日目でした。
さて、これからハイシーズンを迎える岩手の浅場タラジギング。手軽なタックルで気楽に楽しめ、さらに食べて美味しいときています。
是非一度、皆さんもトライしてみて下さい♪
●ロッド:アブ・ガルシア ソルティーステージKR-X63/150-KRスロージギング 4オンス(プロト)
●リール:アブ・ガルシア ソルティーステージRevoLJ-3
●ライン:サンライン キャストアウェイPE1.5号
●リーダー:サンライン シューターグリーン 目探25Lb
●トレーラーワーム:
・バークレイ ガルプ!パルスクロー
・バークレイ ガルプ!イール10インチ
・バークレイ パワーベイト ゴビー4インチ
・バークレイ パワーベイト パワーホッグ5インチ
●メタルジグ:
・ダミキジャパン 闘魂ジグ バックドロップ160g
・アングラーズリパブリック スローブラットS、R 130g
・スミス マサムネ135g
・ザウルス ヒラジグラ200g
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磯ロックがブームになる以前から牡鹿半島の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※取材・テキスト/塩津紀彦
※取材協力/
釣具オヤマ(岩手・釜石市)、
喜多丸(岩手・崎浜漁港)TEL:090-1932-1258
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