夏のフラッシング鯛ラバ!ゲスト豊富な夏~秋マダイの釣り方
フラッシュJを使ったフラッシング鯛ラバが夏のルアーマダイで絶大な威力を発揮している。今季はフラッシュJシリーズにグロー系の「ルミノーバ」が続々登場。ピーカン晴れならフラッシュJのフラッシング、ローライト時にはルミノーバグローと使い分けて高い実績を上げている。山形庄内沖より縮彰さんがリポート。
マダイがボトム付近に沈み比較的狙いやすい季節
山形・庄内沖のマダイは乗っ込み前の春のお祭りシーズンが過ぎると狙う人がほとんどいなくなるが、6月下旬頃からは庄内近海の浅海エリアで良型のマダイを狙うことができる。
例年だと夏場は暑さとの戦いになるが、今季は涼しい日が多く早くも秋の雰囲気!? マダイのほかにチダイ、レンコダイ、アマダイ、ヒラメに青物などなど、多種を狙って五目の釣りを楽しめる。
夏から秋の庄内沖はイワシやシラスなどのベイトが沸けば中層のリトリーブの釣りが有効になるのだが、基本的にはボトム主体の釣り。そのため釣り方は比較的にシンプルで釣りやすく、豊富なゲストにも期待しながら、鯛ラバをマスターできる好機になる。
フラッシング鯛ラバでのカラー、タイプの使い分け
春のマダイは中層を広く探る必要があり、タングステン系の小型ジグなども有効だが、夏のシーズンはイワシやシラスなどのベイトが沸いた時以外はボトムの釣りが中心になる。
縮さんのフラッシング鯛ラバのセッティング方法は、好みのヘッドにルミノーバグローのスカート、2本のフックにフラッシュJのワームをセットするだけ。
「スカートのルミノーバは点発光のもの(プロト)を使っているのですが、これがかなりアピールが大きいようで、どんなセッティングでもこのスカートに寄ってくる率が高いようです。アマダイにもかなり効きめがあって、他には釣れないアマダイが自分にだけ釣れるケースが結構ありました」と縮さん。
フックにセットするフラッシュJは、朝夕、曇天時などのローライト時ならルミノーバ(グリーンとブルーどちらでも可)。晴れている日は赤系色。今シーズンは「カキオレンジ/シルバー」が好調だった。特に真夏のギラギラとした太陽の日中は、赤から黒系(プロト)でシルエットを見せてのフラッシングが効果的。また、同行者は山形沖で定番のグリーン系「カブラグリーン/シルバー」を使い倒して釣果を上げている。
「リングフラッシャー2″SW」(フィッシュアロー)
種類の豊富なフラッシュJシリーズのうち、縮さんはこちらの2種でフラッシング鯛ラバをすることが多い。この2種を1個ずつ付けるパターンを基本に、ベイトに合わせて組み合わせをチェンジする
泥底のベイトはナマコ!? 夏のフラッシング鯛ラバのアクション
夏から秋のマダイはボトムで何を食っているのか?「カニなど甲殻類やイソメ・ゴカイなどの虫も食うようですが、庄内沖の場合、メインベイトはナマコだと思います。ポイントもガチガチの根はまず無くて、砂泥底がほとんど。潮が効いた時にナマコが底を流されるような感じのアクションを意識して釣っています」
この季節の釣り方は、ボトム付近の潮流に乗せてスローめに誘い、レンジはだいたい底から5m以内。高活性時でも10mくらいに集中。ドテラ流しの船の動きと潮流に合わせて底を泳がせつつ、状況に合わせてタッチ&ゴーや底を引きずって浮かせたり、いろいろなアクションで誘いをかける。
通常の鯛ラバのようなスイミングで波動を出すような動きはあまり使わないが、例外がベイトフィッシュが出現した時。イワシや小アジ、シラスなどの反応が出て魚が浮いた時は中層の速巻きに反応するようになる。
バリエーション豊かなゲストも夏の鯛ラバの魅力
今後も11月頃までナマコパターンが続く見込み。秋のシーズンはアマダイにも期待。「アマダイは泥底の軟らかい底質の所に入った時に釣れることが多いです。例年、8月頃から釣れだして、秋が深まるにつれ数が増えるのですが、今年は夏から調子が良いようです。アマダイは年によって数にむらがあるのですが、今秋は当たり年になるかもしれません」
これから秋の季節はベイトが出現することも増えるが、ベイトに反応がある時はフラッシュJのフラッシングが威力を発揮するチャンス。フラッシュJは周年を通してワラサなどの青物にも絶大な効果があり、フラッシング鯛ラバが船上で独壇場になることも。
夏から秋のタイは春に比べるとコンディションが良く、引きがいいのも醍醐味。その日その日のパターンを早めに見つけて、パワフルなマダイとのやりとりに熱中していただきたい。
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山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。現在のように東北にオフショアゲームが広まる以前から、酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き
※取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL)
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