早春の気仙沼 チョイ投げ釣りで46cmマコガレイをキャッチ!
東北地方で本格的に堤防釣りを楽しむにはまだちょっと早い3月上旬、宮城県気仙沼周辺を訪れました。宮城県北の漁港でカレイやアイナメが釣れ出すまでは1か月半ほど早いとのことでしたが、見事に良型マコガレイを釣り上げました!
※2023年3月の取材記事です。
横浜から宮城入り 三陸自動車道で気仙沼へ
日中はぽかぽか陽気になる日も多くなり、堤防釣りの動向が気になり始める頃。宮城県北の気仙沼の漁港を取材してきた。
釣り人は毎年3月に宮城県を訪れているプロアングラーの山口充さんと釣魚料理研究家の石井ちか江さんのお二人。昨年3月の釣行時は宮城県南の鳥の海で磯ガニのみの釣果だったが、今年は初めてのエリアの釣りに挑戦。
[関連釣行記]早春の亘理町鳥の海 荒浜漁港公園で実釣チャレンジ!22年3月
宿泊地である塩釜から三陸道で気仙沼入り。当地での釣りは初めてのお二人、まずは「地元釣具店で情報収集をしたい」ということで、気仙沼河童堂さんでエサの青イソメを購入しがてらお話をうかがった。気仙沼周辺の堤防、岸壁が本格的に釣れ出すのは5月のゴールデンウィーク後ということで、今年も釣況は厳しい様子。比較的実績ある気仙沼港から釣り始めてみることにした。
気仙沼市街のすぐ近く!気仙沼港・商港岸壁へ
最初に訪れたのは、気仙沼の観光エリアからも近い商港岸壁。三陸道の気仙沼横断橋のすぐ下で、岸壁にクルマを横付けできる(工事中や港湾作業中の場合は邪魔にならない場所を選ぶこと)
エサはアオイソメ3,000円分を用意し、投げ竿2本を置き竿にしながらライトタックルで足下の探り釣りをすることにした。
冬場も釣れる癒し系クリガニGET!
2本置き竿にしてエサのチェックをしつつ、足下を探るお2人。投げ竿に釣れてきたのは・・ヒトデ。魚の食いが渋い時の定番だが、ヒトデの口にはまだ中身の入ったアサリが!アサリはカレイ類の大好物。これが居るということは、魚にも期待できそうだ。
続いて、ヒトデより少し良い感触で上がってきたのは栗蟹(トゲクリガニ)。冬から春の三陸周辺では貴重な釣りのターゲット。去年の鳥の海で磯ガニを釣り上げているだけに、「またカニだよ~」と苦笑しながらも去年からサイズアップ。山口さんも2杯目を追加し、これはお土産としてお持ち帰り。
カレイかアイナメ等の魚類を狙って気仙沼大島へ
関東地方ではちょっと見られないクリガニに癒された後、急な風と雨に見舞われたため小休止。気仙沼漁港の海の市で休憩したのち、観光がてら気仙沼大島へ移動することにした。やってきたのは、小田の浜海岸と隣接した長崎漁港。
終了5分前にでかマコガレイが登場
最初は様子見のため探り釣りから始めたが、「ここはいい雰囲気だね~、カレイが釣れそうだよ」と、山口さんは投げ竿も準備。防波堤先端付近は周りにきつい敷石が入っているのか根掛かりが連発。そこで、防波堤外側に投げてみると、砂泥底で根掛かりも無く良さそうな雰囲気。
エサを付け替えて何度か投入を繰り返していると、「これはカレイの喰い方だ!絶対いるよ」と山口さん。イソメが細くしゃぶられたような喰い痕は、口の小さいカレイが居食いした時の証拠なのだとか。
しかし、この時すでに15時過ぎ。このあと仙台方面に帰らないといけないため、16時までと時間を決めて、エサをたっぷり付けて勝負をかけることにした。
終了時間まで10分ほどになった頃、帰りの準備を進めながら置き竿を見ていると、片方の竿に小さなアタリが。最後にエサ替えするべきか少し迷ったものの、そのまま待つこと5分、アタリが止まり、「吐き出してしまったかな?」と思っていた所に「ガンガン」と竿尻が浮き上がる大きなアタリ!
2年前の3月にも仙台港で40オーバーのマコガレイを釣っている石井さん。「2年前の時は自分で投げたけど、今回はみっちゃん(山口さん)が投げた所が良かった」
カレイは吸引型の捕食で、特に動きがまだあまり活発ではない春先の季節はもぞもぞと食うため、ハリを2本食った後で糸が弛むようなことも。アタリが止まった時点で上げてしまう判断もあった中、時間ぎりぎりまで待ったことも良かったようだ。
今シーズンは東北の春の訪れも早めのようで、東北各地の投げ釣りで良型のマコガレイやイシガレイがポツポツと上がり始めている。まだ釣果の保証はないけれど、春の雰囲気を感じに堤防に出かけてみてはいかがでしょう。
石井ちか江さんの超簡単魚料理紹介
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