釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 奥深さに夢中になる松島湾の夜アナゴ船

    編集部 2020年12月17日 更新


    繊細なアタリとアワセの難しさでベテランカレイ釣り師にも高い人気を誇る船アナゴ。今季から本格的にアナゴ船をスタートさせた松島湾の湯煙丸を取材してきた。静かな松島湾内の夜釣りは趣もバツグンなのだ。

    松島湾内の近場でアナゴ狙い

    実釣は晩秋から初冬へ移ろうという11月中旬。一緒に乗船した釣り人は、数々のカレイ釣り大会で上位に食い込む名手、天鰈会所属・育男の仕掛けフィールドプロスタッフの遊佐洋さん。ちなみにアナゴ船は初挑戦とのこと。

    日が沈みかけてきた16時、松島湾内のアナゴの漁場を目指し塩釜の越の浦漁港を出船。風もなく海況は穏やか。ベストなコンディションのもとスタートフィッシングとなった。

    日が沈みかけてきた夕刻、アナゴのポイントを目指し、塩釜・越の浦漁港を出船した。風もなく海況は穏やか。潮も下げ潮とアナゴに適したベストな状態

    日が沈むと一気に気温低下。日差しがあった日中の温かさが恋しくなる。冬の寒空の下で暖を取るのに練炭は強い味方

    漁港から約15分も走れば漁場へ到着。ポイントは松島湾内の6~10mライン。潮通しが良く海底は地形に変化が見られる。今日はどんな仕掛けで攻めようか。最近の釣況やヒットパターン等を隆洋船長からアドバイスをもらい準備に取り掛かる。隆洋船長一押しの仕掛けは両天秤仕掛け

     

    使った仕掛けは宮田隆洋船長オリジナルの両天秤式

    使用したアナゴ釣り仕掛けは隆洋船長考案の特性オリジナル両天秤仕掛け(丸洋丸店舗で好評販売中)。各部所ごとのこだわりを突き詰めた結果、最終的にこの両天秤仕掛けにいきついたそう。

    [特性アナゴ両天秤仕掛けのこだわりポイント]
    ・両天秤の付け根に極小タイプの発光体(発光色はお好みのもので)を使用。潮の抵抗を極力なくし、自然な動きを実現。
    ・両天秤のアームは3本ヨリで強度をアップ。同じ長さに揃えることで、ほぼ同じ場所で左右同じ動きでアピール。エサのボリュームを2倍にみせてアナゴの食いを誘うことができる。
    ・アナゴ特有の繊細なアタリをしっかりと取れるように、仕掛けの長さは短めにしている。長いとアタリが取りづらくなるし、絡みを防ぐ効果もある。
    ・ナチュラルな動きを出すためハリスに発光パイプは使用せず。

    両天秤の付け根部分に発光体の「ルミコ」を装着。付属の蛍光チューブを使い全発光で光を最大限に活用

    カラーはブルー、アクアブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドの6種類。状況に合わせて使い分けると効果的だ。発光時間も10時間と一釣行にマッチしている。
    「ルミコ(ルミカショップ)」 

    ハリは、がまかつ三越うなぎ。アナゴ釣りに最適な安心形状

    がまかつ(Gamakatsu) うなぎ針 三越うなぎ (ヒネリ) 14号 18本 茶 12183

    両天秤仕掛けのアームは3本ヨリで強度をアップ。仕掛けの長さを短めにしているので繊細なアタリも逃さない

    オモリ4号。着底した時のイメージ

    オモリ4号。道糸を張った時のイメージ

    オモリ40号。着底した時のイメージ

    オモリ40号。道糸を張った時のイメージ

    道糸を張った時のハリの位置はオモリの大きさ(号数)によって微妙に変化する。4号使用時は両天秤のアーム部分が海底に着いている状態。一方、40号使用時は両天秤のハリのみが海底に着いている状態となる。実際には潮の流れも加わるので、それを想定した上で仕掛けのコヅキ、誘いをかけることが釣果アップにつながる

    複雑かつ繊細なアタリと豪快な引きにハマる

    この日のアナゴのポイントは6~10mラインがメイン。時合終了後は3~5mの浅場を拾い釣りした。

    アナゴが好むと言われている下げ潮(ハゼ釣りとは逆)も味方に付いて、うっすらと暗くなり手元が見づらくなり始めた頃に時合いモードへ突入。エンピツサイズから缶コーヒーほどの太アナゴまでが乱舞した。

    「アナゴのアタリはフワっとだったり、ブルブル、コン、ヌル、ドン、モソっとアタリのパターンがいろいろ。多すぎてアワセるのが難しい。それがまた釣り人を熱くするんですよね」と隆洋船長。約2時間のゴールデンタイムでコンスタントに数を伸ばした。

    周囲がうっすらと暗くなってきた頃からスタートフィッシング

    潮流もあり、下げ潮のベストなコンディション

    アナゴの竿は先調子がベター。潮の緩い時はオモリが4~5号、速い時は20号と開きがあるので、可能であればオモリ負荷の違う2本の竿を用意するとよい

    一投目、少しコヅいてみるとふわっと穂先がフワフワ揺れている。「んっアタリかな」、リールを巻くとブルン、ブルンと魚の反応。上がってきたのは本命のアナゴだった

    隆洋船長もフワフワとしたアタリをうまく合わせてヒット。「エンピツサイズだね」と苦笑い

    続けてゴン、ヌルッと渾身のアタリ。穂先がガンガンと水面に吸い寄せられる。まずまずの良型を釣り上げた。「アナゴは、フワっとだったり、ブルブル、コン、ヌル、ドン、モソっとアタリのパターンがいろいろ。多すぎてアワセるのが難しいんです。またそれが深くて面白いんですけどね」と隆洋船長

    釣り上げたアナゴはグルグルとねじれるため、仕掛けがトラブルに見舞われるなんてことも多々。ハリからすばやく外すのが一番の回避方法だ。釣り上げた際、ハリのチモト部分から上のハリス部分をピンと張りながら手で握り、握りこぶし風にガードすると効果的。アナゴが手に巻き付いきても振り払うだけ。仕掛けには何の支障もない

    コンっと小さな違和感。しかし乗らず。再度、小さくコヅいてアピールすると今度はフワっボン。と手ごたえあるアタリがありヒット

    時合いに突入し連続ヒット中。エンピツサイズから中型、良型まで。サイズは大小様々

    エサはアオイソメを使用していたが、アナゴのアタリがトーンダウンしたタイミングでイカの短冊を投入してみた。結果は?

    作戦は見事的中。イカはエサ保ちの良さが特長。何回か使用していくうちに、身がやわらかくなって食い込みも良

    約2時間は続いたゴールデンタイム。コンスタントに釣れ続け釣果もマズマズ。エンピツサイズはカゴの穴をすり抜け下にわんさか

    潮止まり後は浅場へ移動。拾い釣りで追加し二人で50匹オーバー。外道で良型のハゼやガザミが姿を見せた。

    潮止まりになってからは拾い釣りにスイッチ。先ほどのラッシュ時と比べると、アタリもモソっと小さく繊細に

    外道でガザミや良型のハゼも上がった。「今日はエンピツサイズに好かれてるな」隆洋船長もダブルでヒット

    ヌルヌルしたアナゴを掴むのに難儀するようなら、アナゴ掴むのに便利な魚バサミもあるといい

    先ほどのエンピツサイズとは明らかに違うアタリ、そして竿も大きくしなる。重量感ある引きを慎重に巻き上げると本日一番の良型アナゴが乱舞

    隆洋船長の釣果。この日はエンピツサイズから良型までズラリ勢揃い

    終了間際に1匹追加した遊佐さん。初釣行となった本日の釣果は大小混じりで28匹

    大型船・丸洋丸+小型船の湯煙丸が加わり釣り物豊富に!

    今年、本格的に稼働した湯煙丸のアナゴ釣り。時期や時間帯、潮の流れでいろいろと変化するアナゴパターンを模索中とのこと。奥が深い分、楽しさ倍増。「いつまで狙えるのか未知な部分があるので、今後も試釣を兼ねて引き続き出船します」、と船長。

    今回お世話になった湯煙丸(丸洋丸)の宮田隆洋船長。初心者からベテランの方まで親切丁寧にアドバイスしてくれる、気さくで面倒見の良い、温泉好きな名船頭。


     

    湯煙丸の定員は6名で、現在もアナゴ船で好評出船中。
    「1名様からでも予約を承りますので、気軽にお問い合わせください」と船長。一方の大型遊漁船「丸洋丸」は現在、カレイ船、人数が集まればヤリイカ船で稼働している。

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    ※取材協力/湯煙丸・丸洋丸 

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