魚種別攻略法

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    【東北の魚種別攻略】

    ホッケ(磯・堤防)

    ホッケ

    北海道より北に多い魚だが、東北でも秋田の男鹿半島周辺や青森西海岸などの日本海側では冬から春にかけて磯、堤防から狙うことができる。岩手や青森太平洋側にも生息するが、接岸することは稀。ここでは磯、堤防からのウキ釣り、サビキ釣り、投げ釣りについて解説する。

    ホッケ釣りのシーズンは?

    岸から狙いやすいのは12月から5月のゴールデンウィーク頃まで。12月頃は産卵期で赤い婚姻色になった大型を狙え、3~5月の春はサイズが少し小さくなるものの数釣りを楽しめる。体長20cmくらいをローソクボッケ、30cm以上の大型をネボッケと呼び分ける。年によって釣果にかなりムラがあり、2017年は釣況が悪かった。

    ホッケのいろいろな釣り方

    釣り方はクロダイ釣りなどと同様にウキ仕掛けと1本バリ、付けエサを使用するウキフカセ釣りや、サビキ釣りで狙う人が多い。遠くを回遊しているようなら飛ばしサビキが有効。胴突き仕掛けを使った投げ釣りは底に着いている良型がヒットする確率が高い。数が多く、ホッケの活性が高ければルアーでも釣ることができる。

    いろいろなホッケの釣り方[出展:フィッシュオン根上釣具店
    [関連]

    18年3月5日青森西海岸の釣果

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    18年2月25日秋田男鹿半島の釣果

    コマセで寄せて群れを浮かせる

    回遊性のホッケはどんな釣法であってもコマセを撒いて群れを寄せることが重要になる。底付近に沈んでいるホッケの活性を上げ、タナを浮かせる効果も。

    コマセは冷凍のオキアミブロックに配合エサを混ぜる。ホッケ専用の商品が出ているが、手に入らなければ堤防コマセやクロダイ用なども使うことができる。アミコマセ(赤アミ、イサダアミ)を混ぜても良い。



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    ホッケのウキ釣り(ウキフカセ釣り)の道具立て

    日本海側で磯釣りをしていると外道に釣れてくることも多く、クロダイのウキフカセ釣りと同じ方法で狙うことができる。クロダイが釣れにくい季節の練習にする人も。また、本格的な磯釣りタックルが無くても、シンプルなウキ釣りでも釣ることができる。

    [竿とリール]
    クロダイなどで磯竿を持っているなら、1~2号くらいの磯竿と普段使っているリールを流用すると良い。パワーはそれほど必要ない。

    磯竿を持っていない場合、磯・堤防用の万能竿と小中型のスピニングリールの組み合わせで釣りになる(レバーブレーキリールでなくても大丈夫)。ある程度長さのあるルアーロッド(あまり硬すぎない)などでもホッケ程度であればやり取り可能。



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    [仕掛け]
    ホッケは基本的には底にいることが多いので、オモリを重めにして確実に底を取れる仕掛けを使う。その後、状況によってタナを合わせ、アタリを取りやすいようにウキを調整する。エサはオキアミ。
    ※ウキフカセ釣りの仕掛けやタナについての詳細は下のリンクも参考にしてみていただきたい。

    [関連]

    ウキフカセ釣り入門ガイド

    ウキフカセ釣りの仕掛けの基本:道糸→ウキ止め→遊動式のウキ(どんぐりウキ等)→クッションゴム→スイベル→ハリスにガン玉を打ってハリを結ぶ。
    クロダイ釣り入門ガイド・仕掛け編
    【NAKAZIMA/ナカジマ】ホッケ仕掛 規格、中通しウキ釣り NPK1498
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    ホッケのサビキ釣りの道具立て

    複数のハリが付いたサビキ釣りは1本バリより広いタナを一度に探れる利点がある。ただし、大型が掛かった時はトラブルに注意が必要。

    竿とリールはサビキ仕掛けを扱いやすいよう、ある程度長さのある堤防竿。ルアー竿や投げ竿などでも良いのだが、竿の長さが短いとサビキ仕掛けをさばくのが大変になる。

    仕掛けはホッケ用のサビキが手に入ればよいが、アジ、サバ用などのサビキ仕掛けでも十分釣りになる。釣れる場所に釣り座を構えてタナに合わせることが大切で、群れが遠くを回遊しているようであればウキ+サビキの飛ばしサビキ仕掛けを使うと良い。

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    ホッケ投げ釣りの道具立て

    ホッケは底付近を回遊するので、投げ釣り(ブッコミ釣り)も有効。根がきつい釣り場は根掛かりばかりで厳しく、砂地に根が点在するような場所が投げ釣りに向く。

    投げ釣りで釣れるホッケはコマセで浮いた群れよりも一回りくらい大きいことが多い。また、アイナメやソイなどの根魚やカレイにも期待できる。

    [タックル]
    投げ釣りのタックルはカレイ釣りなどに使う投げ竿、リールを流用可能。あまりに非力なコンパクトロッドでは釣りにならないが、本格的な遠投用の投げ竿でなくてもOK

    PEラインを細くして遠投する必要はないので、根ズレ・高切れを防ぐためにも5号以上の太めのナイロンラインがおすすめ。

    [仕掛け]
    仕掛けは根が少ない場所ならばL字テンビンの投げ釣り仕掛けでも問題ないが、根掛かりの心配があるときは胴突き式が向く。胴突き仕掛けの下に捨てオモリを付けて根掛かり対策にすると良い。

    胴突き仕掛けは2~3本バリ。ホッケ用として市販されている仕掛けは底からちょっと上のタナまで狙えるフロート付きが多い。エサはアオイソメや岩ゴカイ。

    [関連]

    ホッケの投げ釣り

    底付近に着く良型を狙えるのが投げ釣りの魅力
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    ホッケの釣り方

    [ホッケ釣りのポイント]
    回遊性のホッケを釣るためには、ホッケが回遊する場所を見つけることが第一。ホッケは季節や日によっても釣れる場所が大きく変わる。最新の情報をもとに釣り場を選び、釣り場に着いてからも実際に釣れているポイントに交じって竿を出すのが早道(先行して釣りをしている人がいる場合は挨拶を忘れずに!)

    回遊性の強い魚ということで、やはり潮通りの良い場所が有望。それでいて、魚が通るような船道やえぐれがあり、魚が止まるような根があるとなお期待できる。

    シーズンにホッケが回遊することがある男鹿半島の椿漁港

    [ホッケは群れを釣る]
    釣れる場所に釣り座を構えたら、コマセを撒いて群れを止め、時合いが長く続くようにする。投げ釣りでは1匹釣れた後、ゆっくり巻いてくると他のホッケが追い食いしてくることもある。

    タナは基本は底付近だが、浮いた方が数が釣れる場合や、群れは浮いているが底を狙うと良型が来るケースなど様々。上下の深さだけでなく遠近の距離も合わせながら釣ると数、型ともに釣果が良くなるはずだ。

    ホッケの食べ方

    ホッケの干物が有名なように、淡泊でありながら独特の風味がある身は焼き物と相性抜群。釣りたての新鮮なものは薬味と一緒に叩いてなめろうにしてもおいしい。ちょっと脂の乗りが悪いロウソクボッケは天ぷら、から揚げなどの揚げ物にすると良いだろう。みそ煮など煮物にしても良く、あっさりした白身は多様な調理法に対応できる。

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