ワカサギ
分類、生態
◆分類
キュウリウオ目キュウリウオ科。チカと非常によく似ており、ぱっと見では見分けにくいが、腹ビレの位置が背ビレよりわずかに前にあればワカサギ。
◆通称
チカ、ツカ、アマサギ
◆生息分布
島根県以北、千葉以北に分布。各地の湖沼に放流されているため陸封魚のイメージがあるが、本来は海と川を回遊する回遊魚。産卵場所は河川の下流域。チカは一生を海だけで過ごすため、河川の下流域でチカと呼ばれて釣られているのは本種。
◆食味
独特な香りを持った繊細な味わいは、から揚げや天ぷらのほか、一夜干しやつくだ煮にしても美味。食味(香り)の良し悪しは生息水域の環境が左右するといわれ、水質の良い山上湖産は特に最高とされる。
タックル
現在、主に使用されているワカサギ釣りのタックルには、ラインを手でたぐる「手バネ」、小型両軸リールを使う「手巻き」、専用の小型電動リールを使用する「電動」の3タイプが存在する。ワカサギのアタリや引きをじっくり楽しめる「手バネ」、手返しよく2本竿にも対応しやすい「電動」、両者の中間で初心者にも扱いやすい「手巻き」と、各タイプそれぞれに魅力がある。最近は電動リールの入門機が多種リリースされたこともあり、電動タックルで釣る人がかなり多くなっている。
氷上や屋形では手元の釣りとなるため、ロッドは20~40cmのかなり短いものが主流。繊細なアタリを取るための穂先はステン、グラス、ホスボンなど、様々な素材の商品が市販されている。オモリ荷重によっても適する竿先は異なるため、水深、状況や好みに合わせた使い分けが必要。しっかりアタリを取れる、オモリと合った穂先を選ぶことが釣果に直結する。比較的安価な商品も多いので、予算と相談しながら揃えていきたい。
[関連]ワカサギ電動リール紹介
[関連]ワカサギ穂先紹介
【氷上、ドーム向きワカサギタックル商品例】
ハピソン(Hapyson) リール YH-202-K 水深カウンター付ワカサギ電動リール ブラック
※タナが分かりやすいカウンター付きの電動リール。
ハピソン(Hapyson) ワカサギ電動リール YH-201B-K ブラック
カウンター無しながら、実売5,000円台の入門用におすすめなモデル。
ライン
0.3~0.8号くらいの細糸を使用。最近はワカサギ用電動リールが一般的になり、底取り、水切れ重視で0.4号くらいの極細PEを使う人が多い。スタイルを問わず、誰にでも扱いやすいのはナイロンの0.6~0.8号。ナイロンに比べ感度の良い0.4~0.6号のフロロ。手バネの場合にもやや張りのあるフロロなどが向く。
[関連]ワカサギ用ラインの種類と選び方(ワカサギ釣りの基本)
【ワカサギ用ライン商品例】
VARIVAS(バリバス) ライン わかさぎ専用PEライン イエロー 30m 0.2号.
モーリス(MORRIS) ライン わかさぎ専用エステルラインオレンジ 巻数:60M 号数:0.4号 オレンジ
サンライン(SUNLINE) ナイロンライン スーパーアイス ワカサギ 60m 0.3号
仕掛け
仕掛け長60~80cmの5本、6本バリ仕掛けを主に使用する。ハリサイズは1~2号、ハリス号数は0.4~0.8号が標準的。ハリタイプは秋田キツネと袖が主流で、キツネ系は掛かり重視、袖系は食い込み重視に向く。オモリは軽めの方がアタリを取りやすく、サイズ的にはSかSSが主戦。水深、状況により使い分ける。オモリはナス型なども使われるが、上下に自動ハリス止めの付いたタイプが人気。仕掛けの実績は釣り場により異なるので、事前に確認しておくといい。また、魚の型や時間帯、活性によって仕掛けの太さやハリ数を変えるとよく、細糸仕掛けや長仕掛けを複数用意して使い分けると一歩上の釣果が望める。
[関連]ワカサギ釣り仕掛けの種類と選び方(ワカサギ釣りの基本)
【使えるワカサギ仕掛け商品例】
がまかつ(Gamakatsu) うきまろ わくわくワカサギ 5本仕掛 UM121 1.5号-ハリス0.3. 42209-1.5-0.3
VARIVAS(バリバス) わかさぎ仕掛け 桧原 G-スペック 7本鈎 細地袖 かねり鈎 1. VAW-315
がまかつ(Gamakatsu) ワカサギ連鎖 白雪 狐タイプ 5本仕掛 W-232 2.5-0.3
ハヤブサ(Hayabusa) 瞬貫わかさぎ 秋田キツネ型 5本鈎 C216 0.8-0.2
エサ
白サシや紅サシ、ウサギのフンで育てたラビットなどのサシ系が定番。他にアカムシや小型のブドウ虫、紅雪(マルキュー)などの人工エサも使える。サシ系を基本に、食い気に合わせて数種類を使い分けるといい。食いが悪いときは、サシエサを切って体液が出るようにすると効果的だが、カットエサは当然エサ保ちが悪いので注意が必要だ。
テクニック
群れのいるタナに合わせて、手持ちでトントンとする「叩き」が基本動作。アタリが遠のいたときは、ゆっくりと仕掛けを上下させて誘ったり、糸を少したるませてじっくり食わせるとよかったりする。群れの活性が高い時などは、1本を置き竿気味にして2本竿で攻めるのも一手。アタリがあったら即アワせるようにし、魚がエサをつついたときの前アタリでアワせるのがベター。向こうアワセや遅アワセだとスカが多くなって数が伸びない。また、群れのいるタナでのバラシは魚を散らす原因になるので、魚が掛かったらすみやかに取り込む。バラさないように一定のペースでスムーズに巻き上げるように心がけよう(手バネの場合は特に!)。
その他
屋形船やドーム船なら釣り具だけ持ち込めばOKだが、室内と屋外の温度差はかなりのものなので、がっちり防寒した下に、薄着になれるように重ね着をしておくことが何気に大切。氷上釣り用にはいろいろな小道具類がリリースされている。ずっとしゃがんだまま釣るのは厳しいので、折り畳み式の腰かけやクッションシートなどは必需品。氷上のポイント探しは魚探があればより便利だし、寒風を防ぐマイテントも欲しいところ。その他、氷に穴を空けるアイスドリルやテント内を暖めるヒーターも快適な釣りには欠かせない。アイスドリルなどはレンタルを利用したり、周りの人に借りる手もあるが、本格的にやるなら自分用を用意したい。
※氷上には氷の薄い部分があり、落水事故が頻発する。あまり詳しくない釣り場では踏み跡の上だけ歩くようにし、釣り人の少ない場所や流れ込みの周辺には踏み込まないようにするのがセオリー。
※テントの釣りは一酸化炭素中毒にも注意が必要。寒くても忘れずに適度な換気を行うようにしよう。
【その他の用品1 ~ワカサギ魚探~】
ホンデックス(HONDEX) GPS内蔵 5型ポータブル魚探 PS-610C-WP ワカサギパック セット
VARIVAS(バリバス) システム魚探ポーチVAAC-21 ライム
【その他の用品2 ~氷上ワカサギテント~】
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) テント ワカサギ テント 160 オレンジ[2人用] M-3109
コールマン テント アイスフィッシングシェルターオート/M [3人用] 2000021225
【その他の用品3 ~室内暖房・小物類~】
イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖 CB-CGS-PTB
コンロ用のカセットガスで簡単に暖がとれる。
VARIVAS(バリバス) 公魚工房 氷穴アダプターVAAC-41
氷穴のトラブルを軽減し、黒色バックでハリや糸が見えやすくなるアイテム。
ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ ハリハズシ ホワイト
活かしバケツ等にに取り付けて手返しアップ!
ささめ針 SAT90 鬼楽 ワカサギバケットミニII ホワイト
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