[連載]仙台湾ルアーフィッシング大攻略(プレミアム版)第六回 ボートロックにおけるベイトフィネスの有用性
連載:佐藤 尚行さん 仙台湾ルアーフィッシング大攻略
※この記事は2014年11月にプレミアムメルマガで配信したものです。
第六回 ボートロックにおけるベイトフィネスの有用性
ベイトフィネスが広く浸透し、最新のロックフィッシュゲームではベイトフィネスの必要性を感じる場面が非常に多くなりました。特にボートロックではほぼ年中、必要とされる場面があり、上手に活用することでシーズナルパターンに合った戦略の幅を広げることができます。
ベイトフィネスが活きる例を挙げてみると‥夏場のシャローで釣れているシーズンに何らかの条件により浅場の根魚の活性が低い時があります。こんな日はちょっと水深を落としたところのベイトに着いた魚を狙うことがあるのですが、そんな時にシンカーを軽くできるベイトフィネスが有利に釣りをさせてくれます。また、シャローで釣りをしている時でも、アタリがあっても食いが浅い場合など、シンカーを落としてよりフワリと食わせるという手が使えます。
そして、これからの冬シーズンはディープのクロソイなどで威力を発揮します。通常のベイトタックルでは1ozがメインで、軽くても20g以上を使うことが多いのですが、ベイトフィネスは12gで25mまでカバーできます。軽めのジグヘッドのゆっくりめのフォールで、ベイトを追う根魚をフワフワ系のアクションで誘うと効果的です。
ベイトフィネスで軽いリグを使うメリットは、フワフワ系のアクションが使えることともう一つ、根から離れたところで食わせられること。どの釣り方も一回ボトムを取るのは一緒なのですが、そこから狙って上のレンジで食わせやすいんです。タテの釣りとヨコの釣りがよりハッキリとするので、捕食レンジを意識した戦略の幅が広がります。
ベイトフィネスメインで釣りを展開しても面白いですし、ボートロックで始めたベイトフィネスを陸っぱりでも使うようになった人もいます。足下のサイトフィッシングで食わせ系の釣り方をできるので、ヘビータックルで食わなかった時のフォローに適しています。フォロー用にスピニングタックルを持っていく人が多かったですが、ベイトに慣れた人だとベイトフィネスタックルの方が釣りやすいそうです。
ベイトフィネスフィッシングを始めるために、まずはタックルを見直しましょう。基本的にはロックフィッシュはバスタックルの流用から始まったルアーフィッシングですのでベイトフィネスも同様に流用して大丈夫です。しかし、最近はロックフィッシュのベイトフィネスロッドも販売されているので選択肢は多くなってきています。
私のお勧めはロックスイーパー70Mです。このロッドは一早くベイトフィネスの必要性に気付き作られた専用ロッドなので間違い無しの商品です!!リールはシャロースプールが理想ですが、10Lb前後のフロロカーボンを使用して問題ないベイトリールならばそれでも良いです!リグはジグヘッドが多く、がまかつのボトムノッカーオフセットとボトムノッカーストレートを場所やコンディションによって使い分けています。ルアーウエイトは8~14gを使い分け。テキサスリグを使う場合も同じウエイトで考えればOKです。
ベイトフィネスには何種類かの釣り方がありますが、ここではそのうちの代表的な2つを紹介します。まず一つ目は着底直後ロッドを4時の位置から12時までシャクリ上げ、フリーフォールでバイトを待つ釣りです。ラインに出るバイトをしっかりと見極める楽しい釣りです!リフト中やリフト直前にバイトする魚も多いので、ベイトフィネスの中でもお勧めのテクニックになります。
二つ目は、着底後にラインテンションをキープし、一定水深までスイミングさせる釣りです。潮の流れやボートの流れ等を考える、どちらかというとイメージの釣りです!ルアーの形状等による浮き方や姿勢も重要なので、こちらはコツを得るのに多少時間がかかる釣りになるかもしれません。
簡単にロックフィッシュのベイトフィネスフィッシングをご紹介しましたが、まだまだ未開拓の部分も多く、色々な釣りの可能性があります。今回紹介した2種類の釣りをベースに最先端のベイトフィネスロックをお楽しみ下さい!!
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