釣行記

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エサは餌屋! 第5回「どれだけ知ってる?レア系虫エサ大集合!その2」

つりえさマリン 2020年8月26日 更新

プレミアム連載:エサは餌屋!
第5回「どれだけ知ってる?レア系虫エサ大集合!その2」

普段、何気なく買って使っている釣りエサの基礎知識からちょっとした小ネタまでを紹介する連載企画。第5回は入荷していたらラッキーというレアものやオリジナルの保存エサなど、色々な虫エサについて、つりえさマリン仙台新港店の丹野社長に訊いてきました。

※この記事はプレミアムメルマガ連載として2013年10月に配信したものです。

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【本コウジ虫】

■入荷時期:主に秋から冬
■ターゲット:マダイ、クロダイ、大型イシガレイなど
ユムシと似た仲間だが、こちらの方が大きく、橙~黄色味が強い。関西方面では安い輸入物のコウジ虫も多くなってきたが、マリンで「本コウジ」として取り扱っているものは国産の高級品のみ。宮城でも汽水域などに天然のユムシの仲間がいるが、本コウジは西日本産でそれとは別種。ユムシと同じくマダイやデカイシガレイなどに特効性があり、大きくて分厚いためユムシ以上に対エサ盗り耐性が高い。活かし方はユムシと同様、海水を入れて10℃ちょっとで冷やす。お店ではビニール袋に海水、酸素充填で販売。発泡ケースや小型クーラーなどに保管してもいい。
ユムシ(上)と比べるとひと回りほど大きい。ただ、2013年は不漁年となっていて、秋シーズンの品薄が心配されている

【袋ゴカイ】

フクロ
■入荷時期:主に夏場
■ターゲット:クロダイ
別名、巣ゴカイ、一寄せ、フクロイソメ、フクロムシなど。写真は剥き身にしているが、本来は丈夫な袋に入っている。見た目はマムシやイワゴカイのようだが臭いが強く、マエバと同様にテカテカしており、キラっと光るため、ニオイと見た目で集魚効果は抜群。遠くのクロダイを寄せることから「一寄せ」の別名が生まれた。落とし込みや探り釣りでは有名な特効エサ。袋に入っているため身は軟らかいので、エサ付け時は頭の硬い部分にハリを差す。釣り場までの移動時は海水を浸したパックに入れ、クーラー等で冷やして保管。

【生エラコ】

■入荷時期:不定期(秋から冬中心)
■ターゲット:アイナメ、ナメタガレイなど
三陸~青森太平洋側では古くからの定番エサ。房状の殻に入っており、殻を剥いて使う。写真のように剥いたもののパックのほか、殻のままでも販売。以前は八戸~階上を中心とした青森県太平洋産と志津川産が入ってきていたが、震災後は青森産のみとなっている。夏場も手に入るのだが、高温で保ちが悪くなるため、冬中心の取り扱い。軟らかいため遠投には向かないが、船の掛かり釣りなどでは、アイナメ、ナメタガレイ狙いの特効エサ。エサ付け時は毛(フサ)の付け根の硬い部分にハリを刺すようにする。

【アオコガネ】

■入荷時期:秋から冬
■ターゲット:アイナメ、ナメタガレイ、マコガレイ等
アオイソメをそのまま大型化したような形で、動きがよくアピール大。特に水中で泳ぐので、投げ釣りなどで置き竿にしておいても勝手にアピールできる。投げのアイナメ、カレイのほか、船の掛かり釣り、ナメタガレイの大物にも高実績。シーズン的には秋から冬の涼しい季節限定の入荷。バーミキュライトなどの砂に入れるとしぼんでしまうので、パックに海水を浸してそのままクーラー等で冷やして保管する。泳ぎがいいので、1匹掛けでアピールさせて使う。体が軟らかいため一発バイトで食いこみがよく、口の小さいカレイ類に向く。

【アカコガネ】

■入荷時期:11~12月(限定)
■ターゲット:カレイ、根魚など
形態的にはアオコガネをそのまま赤くした感じ。滅多に入荷しないが、赤色でアピールが大きく、手に入るタイミングであれば是非とも使ってみたいエサ。11~12月の1ヶ月くらいしか入荷せず、アオコガネほど激しく動かないことから、バチ抜けの個体かもしれない(?)。身が軟らかいので、ダンゴ状に縫い刺しにしてエサ付けする。

【塩漬紅コガネ】

■入荷時期:冬場
期間限定でしか入荷しないアカコガネを、塩ベースの特製パウダーに漬け込んだ保存エサ。生のアカコガネよりエサ保ちよく、アミノ酸入りパウダーの効果で食いも抜群。冷凍したものを解凍して使用。真空冷凍にしているため冷凍焼けの心配は無く、ばっちり保存も効く。アカコガネが入荷したときに大量に生産しているが、人気商品のため店頭ですぐに売り切れてしまい、冬場の一時期しか手に入らない。

【塩漬岩ゴカイ】

おなじみイワゴカイ(イワムシ、本虫)を塩ベースの特製パウダーに漬け込んだもの。製法、効果はアカコガネと同様。アカコガネよりは入手しやすく、便利な保存エサとして使える。このほか、期間限定で塩漬マムシも生産している。

【つれる蔵エラコ生タイプ】

新鮮なエラコをパッケージして凍らせた冷凍エラコ。こちらはオリジナルではなく、加藤えびや製の市販品。前述の通り生エラコはナメタガレイ、アイナメ等の特効エサだが、季節商品のため入荷が安定せず、鮮度維持が難しい(入荷後、短時間しか販売できない)のが難点だった。これなら1年中いつでも使うことができるので、冬のナメタ狙いで時合いに備えて1袋忍ばせておくといいかも。

【人工エサ・イソメワーム】

ここ数年はイソメタイプのソフトルアーが定番化し、エサを触れない女子や子供連れでも安心してエサ釣りを楽しめるようになった。最近はブルーベリーの香りなど、釣りエサとは思えないニオイ付きのものがあって、初めて触れると「これが釣りエサ?」とビックリするはず。食いも活きエサとそん色ないほどで、常温保存が可能なことから釣り具ケースに予備エサとして忍ばせておくのもあり。

つりえさマリンではバークレイの「ガルプ!サンドワーム」とマルキューの「パワーイソメ」の2種類を品ぞろえ。写真左、「ガルプ!サンドワーム」はロックフィッシュ等でもおなじみガルプ!素材のイソメ型タイプ。通常のガルプ!パッケージとは異なり、化粧箱に入っているのがイソメタイプの目印。4インチの太めと細めがあって、アピール系のレッドからブラウン、ナチュラルサンドワームなど、リアル系中心のカラーラインナップ。「パワーイソメ」はフルーティーなブルーベリーの香りがついたワームエサで、青色、茶色、赤色、ピンク夜光の4色。細、中、太、極太の4つの太さから選べる。軟らかく中空になっているので小さいハリを通しやすく、まるで某社のガムのような香りがついているので、これならお子様連れでも楽しく釣りに挑戦できるはずだ。

これら人工エサは弾力のある素材を使っており、エサ保ちがよく、手で切って使いやすいのも特長。キスやハゼの投げ釣り、サビキのベイトなど、エサを小さく付けたい場面などにも向いている。

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つりえさ倶楽部マリン

[つりえさ倶楽部マリン仙台新港店] 仙台新港の玄関口にあり、釣りの最中に足りなくなったエサや仕掛けの補充にも便利。地域トップクラスを誇る活きエサの品ぞろえはもちろん、冷凍エサや釣り具もお買い得。平日4時半~、土日祝日4時~の早朝営業なので、船釣りの出船前に入り用の際にもおすすめ!
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