夢の浮島釣行
今回、ハンターが訪れたのは北海道の「天売島」と「焼尻島」。国定公園にも指定されている観光スポットですが、実はロックフィッシュの魚影もかなり魅力的なんです。
留萌の離島でロックフィッシュに萌える旅
毎年恒例のように7月の上旬になると仕事で訪れる島があります。
北海道の日本海にぽつんぽつんと二つ並ぶ小さな小さな島、「天売島」、「焼尻島」。両島共に周囲は12km。島と島との間は一番近いところでわずか4km。
しかしながら、こんなに近いのにこの二つ島は面白いことに島の性質が全く違っていて、
「原生林に、花もほころぶ綿羊の島」
と呼ばれているなだらかな丘陵状の島の焼尻島、
「百万の海鳥が風をつかむ島」
と呼ばれる断崖絶壁の海鳥の楽園・天売島。
見た目もさることながら、植物や生活する鳥や動物までもが違っていたりもします。
札幌からおよそ2時間半。島への玄関口は羽幌町のフェリーターミナルに到着♪
何故か町を挙げての萌えっコ計画のようで、町の公用車はもちろんバスから電車まであらゆる施設や物が萌えております。
そしてまず最初に訪れた島は焼尻島。
焼尻島には宿泊施設が少ないので、今回は夕方の船でお隣の天売島へ渡ります。
そして夕マヅメに海鳥のウトウが雛鳥にエサを持って巣に帰って来る天売島名物「ウトウの帰巣」を見学。
ちょうど「情熱大陸」の撮影と辰己さんが出てる旅番組の撮影をしていたので、島の事が気になった方はチェックしてみて下さい♪ 8月に放送されるような事を言ってましたよ(笑)。
さてと、仕事も一段落。
ここからが「俺のターンだ!」ってことで、そそくさフィッシング準備をして出発。宿から1分で港に到着♪
まずはセオリー通り、常夜灯付近でスタートフィッシング♪
海藻の育生がいいのか水面下1~2m程のところまでビッシリとホンダワラが生えているので、TテールパルスをMキャロの3gにセットし、キャロライナリグのスイミングで浅いレンジを探る作戦でスタート。
1投目から幸先良くヒットして来たのはエゾメバルん♪
(下の白いのがティクトのMキャロ)
飛距離も稼げるし、根掛かり回避にも優れたMキャロはこういった漁港の中のステージを攻略するのにはオススメのアイテムですね。
さて、その後も5投で3匹くらいの微妙なペースでエゾメバルとクロソイが釣れ続けるのですが、やはり例年よりもかなり魚が薄い感じです(汗)。
今年は雪が多かったのと、5月の天候がかなり悪かったため魚の寄りがまだ悪く、ようやくまともに釣れ出したばかり、と漁師さんから話しを聞かされてはいたので納得…。
常夜灯周りは小型が多いようなので、スロープ周りの浅場でボイルが頻発しているようなのでそちらへ移動。
さて、ボイルの主は何者?
Tテールパルスでその後もヒットが続くも、やはりサイズがまとまって20cmくらいなので「サイズアップしてくれたらいいな」の意味合いでワームチェンジ。
今度はピンテールパルスのジグヘッドでトライしてみます。
すると残念ながらサイズアップせず…。しかしながら反応は良好♪
そして最後にサイズアップで尺クラス!
と言っても、潮がきく港の出口の水深がある船道へ移動しただけです(笑)
ブレイクラインの外側にキャストしボトムを取り、ブレイクのショルダーをかすめるイメージでスイミング。数投後、「ご~ん!」と一発吸引バイト♪
その後も同じパターンでぽつぽつ追加。
そして宿に帰りちょこっと睡眠…。
夜討ち~朝駆け
2時間程寝て、今度は朝マヅメを狙い出撃!今度はタックルをベイトタックルに持ち替えてアイナメ狙いのヘビーテキサスでトライ。
堤防の先端付近の潮がきくエリアへ移動し、いよいよスタートフィッシング♪
しか~し、やはり魚があまり寄っていないようで、バイトはエゾメバルばかりで、テトラ際を丹念に攻めても反応ナッシング…。
困った時のお助けワーム、パルスクローにチェンジし、カラーはアピール力の強いカラーをチョイス♪
そして寄ってないならば、岸に寄って来はじめたばかりの魚が沖のブレイクにいるかも?ってことで、フルキャストして沖のブレイクラインを攻める作戦に変更。
すると作戦が成功し、一発で「ご~ん!」とヤル気スイッチ全開のバイト♪
アワセがしっかり決まるとなかなかのウエイトに心が踊ります。
パターンも読めてイケイケかと思いきや、やはり数はまだあまりいないようで、例年ならばガシガシ釣れてくる30cm台のバイトは一切なしです…。
その後もタイムリミットの5時半までの間にぽつぽつと40半ば~後半を追加。
今回は本調子とは程遠い渋い夢の浮島でしたが、それでも流石の魚影!毎度のことながら楽しませて頂きました♪
例年ならば今くらいの季節からハイシーズンに突入して8月上旬くらいまでが初夏のいい季節の両島。
皆さんもなかなか行く機会はないかもしれませんが、是非一度チャレンジしてみて下さい♪
■スピニング
ロッド:アブ・ガルシア ソルティーステージ・メバルカスタム 792LT-KR
リール:アブ・ガルシア レボネオス2500S
ワーム:バークレイ パワーベイト Tテールパルス、
パワーベイト ピンテールパルス
キャロライナリグ:ティクト Mキャロ3g
ジグヘッド:3g
ライン:サンライン PEエギ0.8号
リーダー:サンライン FCスナイパー8Lb
■ベイト
ロッド:アブ・ガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
リール:アブ・ガルシア Revo Elite パワークランク
ワーム:ガルプ!パルスクロー
ライン:サンライン FCスナイパー16Lb
フック:がまかつ ワーム316 2/0、
ワーム34 エリートツアラー 2/0
シンカー:1/2~1・1/2oz
磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/
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※取材・テキスト/塩津 紀彦
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