北三陸陸っぱりロックフィッシュ 塩津紀彦さん&児島玲子さん釣行編
岩手県北三陸、野田村を本部に久慈市~普代村エリアで開催した「陸っぱりロックフィッシュin野田村2017」。プロアングラー児島玲子さんと塩津紀彦さんがゲスト参加。お二人が競技時間の間、近場の漁港、ゴロタ場でロックフィッシュを狙った時の様子をお届けします!
エントリーしやすい防波堤、ゴロタ浜をハンター塩津がガイド!
2013年、あまちゃんの舞台になり社会現象にもなった岩手県の北三陸地方。2017年10月15日(日)、野田村を本部に久慈市から普代村にかけての北三陸を舞台に「陸っぱりロックフィッシュin野田村2017」を開催した。
ゲストアングラーの児島玲子さんと塩津紀彦さんは大会中、近場のポイントで根魚を狙うことに。児島さんは北三陸沖のボートロックは楽しんだことはあるが、陸っぱりからは初めて。表彰式までに戻れて、アクセスがあまりキツくない場所という制約の中、塩津さんが児島さんをガイドした。
「プラクティスに入った参加者の何人かから情報を集めたところ、今は北の小袖海岸の方にイワシのベイトが入って釣れているようです。みなさんそっちを狙いに行っていると思うので、僕たちはそこまでデカいのは望めないけど、ちょっと前にそこそこ釣れていたという堀内(ほりない)の方に行ってみましょうか?」
堀内駅はあまちゃんでは「袖が浜駅」だった所。北三陸の漁港は磯のワンドに作られたところが多く、堀内漁港も例に違わずスポーニングのアイナメが入ってくるような形状。魚がシャローに入る時季にはわずかに早めだったが、もしかしたら良型が入っているかもという淡い期待を持って釣りをしてみることにした。
「陸っぱりのロックフィッシュは久しぶりです。関東周辺の陸からだと小さいカサゴやソイが普通なので、そんなに大きくなくてもいいので、アイナメが釣れれば嬉しいですね」と児島さん。
これからスポーニングの盛期になると、産卵に参加する魚がゴロタや湾内の浅場に接岸してくるが、大会を行った10月中旬時点では夏から続くベイトフィッシュのパターンの方が有力だった。ゴロタ浜周辺にはカタクチイワシなどのベイトの群れが入り、これらのベイトを追って接岸した大型根魚が釣れることがある。
磯、漁港、ゴロタ、・・ハンター塩津モデル最新作!EXHスピニングロッド登場
塩津さんが使用したロッドはハンター塩津仕様の最新ロッド「ロックスイーパーリミテッドNRS-962EXH-F LIMITED」
ベイトのEXHモデルをベースに開発したロングレングス×EXヘビースピニングロッドは遠くのモンスターロックフィッシュを狙って狩り獲るまさにハンター仕様。ロングレングスで遠投可能なので、ゴロタ浜や堤防から遠投して広範囲を攻略するのにも好適。長さとパワーがあるため、遠くの根掛かりを外しやすい点も大きなアドバンテージ。
2017年9月に発売されたばかりの、ロックスイーパー10周年アニバーサリーモデルの最新型。9フィート6インチの長さにエクストラヘビーのパワーを備えた大型ロックフィシュ対応スピニングは、東北のアイナメ、ベッコウゾイのほか、全国のハタ類にも最強の1本
まさかの竿抜け?堀内漁港内から反応あり
場所を移動しようと駐車スペースに戻る途中、誰も見向きもしない堀内漁港の港内をのぞくと小型のイワシらしいベイトを発見。ここをちょっとだけ撃ってみることに。港内には小磯、沖にはコンタクトポイントになりそうなテトラ帯もあり、スポーニングの魚が入ってきそうな条件は整っているのだが・・。
防波堤先端から小磯の方にロングキャストで狙うと、沖側の岩礁周りからアタリ!「そんな大きくはないけど、40近くはありそうでしたよ。でも、重みがかかるまで乗っちゃったからもう口使わないかな・・」と塩津さん。
同じ岩のちょっと内側に撃つと再びアタリがあり、こんどはしっかりアワせて35cm級のアイナメを釣り上げた。この状況からすればまずまずの釣果!
反応のあったゴロタと岩礁帯の周りを探ってみたが、アタリはあるものの、推定15cm級の小型ばかり。中には良型もいるはずなのだが、激戦のイージーポイントということもあり、この日は魚は出てくれなかった。
まついそ公園と反対側の堤防横にも磯があるが、だんだんと風の当たりが強くなってきたため、風裏側となる沢漁港の方に移動してみることにした。
あまちゃんゆかりの地 大沢橋梁下・沢漁港のゴロタ浜
堀内漁港からトンネルを越え、隣接する沢漁港へ。ここは大橋橋梁下の絶景スポットとしても有名な所。お2人は漁港と隣接するゴロタ浜にエントリー。表彰式まで残り時間も少なくなりここがラストのポイントだ。
なんとか児島さんにも釣ってもらいたい塩津さんは先行してアイナメを探索。ゴロタの奥の方に小さめながらアイナメの反応が多いスポットを発見した。
アタリを取っただけでアワセを入れず、「ガルプ!パルスワームの3.2インチに小さめのフックなら食わせられるかも」と児島さんにアシスト。
この日は入った場所が激戦区のゴロタと漁港というのもあるが、魚影の薄さとサイズからすると、シーズンには少し早いポイントだった。これらのエリアにスポーニング絡みの良型が寄ってくるのはおそらくこれからで、大会でも大型を釣り上げた人は外洋寄りの深場を攻めた人だった。
今シーズンはロックフィッシュの調子はいいので、11~12月のハイシーズンは期待できる。あまちゃんのロケ地にもなった絶景の中で楽しむロックフィッシュゲームは最高ですよ。
※大型アイナメ多数の検量&表彰式に続く!
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※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
※解説/塩津紀彦
※モデル協力/児島玲子
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