釣行記

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まだまだいける三陸沿岸マダラジギング[大槌沖、釜石沖の浅場の真鱈釣り]

千葉 正博 2021年1月7日 更新

まだまだ好調に釣れ続けている岩手沿岸のマダラジギング。浅場で比較的簡単に釣れるこの季節は、これからジギングを始めるという人の入門編としても最適なシーズンだ!

ジギングの中でも100g前後のライトジギングやスローピッチジャークのジギング(スロージギング)なら体力もそれほど必要なく、ファミリーや女性アングラーにもおすすめ。普通に釣りをしていたらなかなか手にすることのできない10kg近い巨大なタラも、今の季節ならビギナーズラックで釣り上げられるかもしれないのだ!

巨大なタラを狙えるチャンスは5月頃まで

三陸のタラジギングについてはこれまでも何度か取り上げてきている通り。岩手・三陸沿岸のマダラは2月上旬に接岸して産卵し、2月中下旬頃から三陸の各湾で産卵後の荒食いに入る。

普段は水深200mといった深場にいるマダラを湾内、湾口の近場の100mより浅い海域で狙えるチャンス。特に震災後はタラが増え続け、春のタラ釣りがかなりのイージーモードになっている。4月中旬はシーズン後半だが、まだまだ釣況が悪化する気配はなく、このままいけば5月一杯くらいは狙えるのでは?という状況。

この日は東谷輝一さんのボートで、尾形慶紀さん、岩手の釣りガール・エビちゃんらと大槌沖、釜石沖に釣行。水深は50m前後を中心に、浅い所では水深20mくらいでタラが釣れてきた。

5~6kgくらいをアベレージに最大10kg級のタラも狙える
 
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水深は深くても100mくらいなので、100g前後の負荷のライトジギングタックルでOK。ロッドはバレーヒル「ジャックセイバー SX」のスロージギング専用モデル「JSXC-63M-SJ(ミディアムアクション)」と「JSXC-63ML-SJ(ミディアムライトアクション)」を使用した。

「100g以上のジグを使う時はミディアムアクション、100g前後ならミディアムライトと使い分けました。この日はほとんどミディアムライトで釣っていて、岩手沿岸のスローピッチのジギングならミディアムライト1本があれば大体カバーできますよ」

「ジャックセイバー SX JSXC-63ML-SJ(バレーヒル)」
やや張りのあるブランクスで、軽い力でアクションをつけられる。スローピッチの敷居の高いイメージを払拭するような扱いやすさで、コストパフォーマンス的にも初めての1本に丁度良い仕上がりになっている
ラインはサンラインの「オーシャンPE」2号に「ポケットショックリーダーFC」25Lbの組み合わせ。10kgオーバーを想定してやや太めを選択しているが、メインPEは1.2~1.5号、リーダーはフロロ14~20Lb、ナイロン16~30Lb程度でも十分に楽しめる

釣り方はいたって簡単で、しっかりボトムに落としてからボトム付近で誘うだけ。千葉さんはバレーヒルの「ブリットTG 100g」を使い、ボトムから10mくらいの範囲をじっくりスローピッチで探った。

「ブリットTG 100g(バレーヒル)」
短いジャーキングでしっかり波動を発するスローピッチ用メタルジグ。タングステン製のためシルエットが小さく、沈下も速いので、手返しよくボトムの釣りを楽しめる
アシストフックはヴァンフックの「JIGENライトツイン#3/0」を使用。汎用性の高いフックなので青物から根魚まで幅広く使える
「スプリットリングEX(バレーヒル)」や「BBアシストリング(バレーヒル)」でビッグタラにも対応!
ジグ、小物類は「ボートエギケース(バレーヒル)」にコンパクトに収納!

タラが吐き出したベイトはメロウド(イカナゴ)が最も多く、他にカニやイワシ、ウミタナゴなども食っていた。一緒に釣れたアイナメもメロウドを飽食していて、これから1ヶ月くらいはメロウドパターンで楽しめそうだ。

今後は水温上昇とともにソイ、アイナメの根魚の活性が上がり、メインターゲットはタラから根魚に移る。また最近、越喜来湾沖周辺で釣れているサクラマスも、大槌、釜石沖でも釣れるようになってくる。多魚種を狙えるスローピッチジャークのジギングにこの季節、ぜひとも挑戦してみて頂きたい。

メロウドを食ってかなりコンディションのいいアイナメもヒット!
タラはあらゆるアクションで釣れてくるので、ジギングのアクションの練習にももってこい!「難しいアクションを付けられなくても簡単に釣れるので、ジギング初心者の人やファミリーに特におすすめです」

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PROFILE:千葉 正博

ソルト、フレッシュ問わずルアーフィッシングを得意とする東松島市在住アングラー。釣りの楽しさ、自然の有難味を伝えるべく、桧原湖、猪苗代湖のバスや仙台湾のソルトガイドも行う。サポートメーカー:ベイトブレス、バレーヒル、サンライン、ヴァンフック、ドレス、アクティブ、ゴールドハウス目黒

 

※取材・解説/千葉正博

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