まだまだいける三陸沿岸マダラジギング[大槌沖、釜石沖の浅場の真鱈釣り]
巨大なタラを狙えるチャンスは5月頃まで
三陸のタラジギングについてはこれまでも何度か取り上げてきている通り。岩手・三陸沿岸のマダラは2月上旬に接岸して産卵し、2月中下旬頃から三陸の各湾で産卵後の荒食いに入る。
普段は水深200mといった深場にいるマダラを湾内、湾口の近場の100mより浅い海域で狙えるチャンス。特に震災後はタラが増え続け、春のタラ釣りがかなりのイージーモードになっている。4月中旬はシーズン後半だが、まだまだ釣況が悪化する気配はなく、このままいけば5月一杯くらいは狙えるのでは?という状況。
この日は東谷輝一さんのボートで、尾形慶紀さん、岩手の釣りガール・エビちゃんらと大槌沖、釜石沖に釣行。水深は50m前後を中心に、浅い所では水深20mくらいでタラが釣れてきた。
水深は深くても100mくらいなので、100g前後の負荷のライトジギングタックルでOK。ロッドはバレーヒル「ジャックセイバー SX」のスロージギング専用モデル「JSXC-63M-SJ(ミディアムアクション)」と「JSXC-63ML-SJ(ミディアムライトアクション)」を使用した。
「100g以上のジグを使う時はミディアムアクション、100g前後ならミディアムライトと使い分けました。この日はほとんどミディアムライトで釣っていて、岩手沿岸のスローピッチのジギングならミディアムライト1本があれば大体カバーできますよ」
やや張りのあるブランクスで、軽い力でアクションをつけられる。スローピッチの敷居の高いイメージを払拭するような扱いやすさで、コストパフォーマンス的にも初めての1本に丁度良い仕上がりになっている
釣り方はいたって簡単で、しっかりボトムに落としてからボトム付近で誘うだけ。千葉さんはバレーヒルの「ブリットTG 100g」を使い、ボトムから10mくらいの範囲をじっくりスローピッチで探った。
短いジャーキングでしっかり波動を発するスローピッチ用メタルジグ。タングステン製のためシルエットが小さく、沈下も速いので、手返しよくボトムの釣りを楽しめる
タラが吐き出したベイトはメロウド(イカナゴ)が最も多く、他にカニやイワシ、ウミタナゴなども食っていた。一緒に釣れたアイナメもメロウドを飽食していて、これから1ヶ月くらいはメロウドパターンで楽しめそうだ。
今後は水温上昇とともにソイ、アイナメの根魚の活性が上がり、メインターゲットはタラから根魚に移る。また最近、越喜来湾沖周辺で釣れているサクラマスも、大槌、釜石沖でも釣れるようになってくる。多魚種を狙えるスローピッチジャークのジギングにこの季節、ぜひとも挑戦してみて頂きたい。
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ソルト、フレッシュ問わずルアーフィッシングを得意とする東松島市在住アングラー。釣りの楽しさ、自然の有難味を伝えるべく、桧原湖、猪苗代湖のバスや仙台湾のソルトガイドも行う。サポートメーカー:ベイトブレス、バレーヒル、サンライン、ヴァンフック、ドレス、アクティブ、ゴールドハウス目黒
※取材・解説/千葉正博
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