数も型も!の相馬沖ヒラメ釣り
相馬周辺の抜群の魚影が釣果を裏付ける
「今年は型も数も例年以上です。ヒラメ釣りっていうと、大きいのが出るけど、釣れるか釣れないかどっちかだったり、数は釣れるけど、どれも小さかったりというイメージですよね?でも、そんな今までのイメージを捨て去ってほしいんです」とは、9月17日に取材でお世話になった、アンフィニーの佐藤船長の談。いくらなんでもちょっと大げさ過ぎるようだが、実際に今年はそんなペースで釣れまくっている。
相馬沖には大規模の人工漁礁を中心に、小さなツブ根があまたに存在する。積年の放流事業の成果はもちろん大きいのだが、禁漁区などの地域漁民の努力も加わって、ヒラメの魚影はかなり濃くなってきた。また、相馬真沖だけでなく、原町から宮城県境にかけての広い範囲に良根が点在し、どこかが不調でも、移動すれば釣れる場所が見つかるのが、ここの強みになっている。
余裕のある釣り人はトラブルが少ない=本命を手にするチャンスも増す
朝5時頃に釣りを開始すると、すぐに船中1枚目、60cm近い良型が上がってきた。朝のうち少しウネリが残る予報だったため、実際に竿を出すまでは釣果への影響が心配されたが、特に問題はない様子。
この日は、潮の流れがかなり速く、仕掛けを流しっぱなしにするとオマツリしてしまう状況。ヒラメは潮が止まってしまうと急激に食いが悪くなるので、潮が速いこと自体は良い傾向なのだが、仕掛け絡みなどのトラブルを減らすためには釣り人同士で注意が必要。乗合船で隣の釣り人と面識がない場合でも、コミュニケーションは取り合うようにし、いらぬトラブルを避けるために、周りの人のラインと仕掛けの状態に気づかう余裕も重要になる。自分が停止している間に爆釣のチャンスが来てしまったら…なんて想像すらしたくないですから。
佐藤船長によれば、潮の速さや時間帯によって、同じ根でも釣れる場所と釣れない場所があるとのこと。潮がある程度澄んでいて、常に潮が流れていれば問題無いのだが、状況が悪くなってきたら、少しでも釣れそうな場所を探してこまめに移動するようにしているそうだ。その甲斐あってか、若干渋い時間帯はあるものの、ヒラメは順調に釣れ続いた。
並はずれた釣れっぷりに加え、釣りやすいのも相馬のいいトコロ
この日は、5時過ぎから11時半頃まで竿を出して(4時出船、12時半帰港)、トップの人が11枚、少ない人でも2枚の釣果。竿頭を取った人によると、「少しタナを低めにして、底から50cmくらいをエサが泳ぐようにしました。こちらでは、ほとんど根掛かりの無いポイントが中心なので、根掛かりをおそれず、どんどん底を攻めても大丈夫なんです」。この話を船長にも訊いてみたところ、漁礁などのように根掛かりする場所もあるにはあるのだが、ツブ根のポイントが中心なので、根掛かりはあまり心配しなくても大丈夫なのだとか。
今後、相馬沖のヒラメ釣りは10月にハイシーズンを迎え、その後も年内一杯は楽しめる見込み。竿頭が10枚前後、いいときなら船中100枚超と釣れまくるそうなので、熱いうちに満喫しておきたい。冒頭でも少し触れたけど、ヒラメ釣りでこの安定感は大変ウレしい。さらに一発大物を手にするチャンスは全員にある。誰に来るか分からないドキドキ感こそ、ヒラメ釣りの醍醐味なのだ。
取材協力/アンフィニー(TEL:090-8781-7582)
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