男鹿の寒クロ本番!良型連発中!!
男鹿磯のクロダイ釣りが寒クロのシーズンに突入。1月2日~3日にわたって行われた釣りショップ海風の「第5回海風賞『金杯』新春クロダイ釣り大会」では47.5cmを最大に40cm前後の良型クロダイが多数持ち込まれた。釣れてくるクロダイはギラギラの元気な魚体ばかり!マダイやメジナもまだまだ元気で、今冬の男鹿はちょっと面白くなりそうです。
浅ダナを回遊する「渡り」のクロダイが高活性!
水温は徐々に下がってはいるものの、年が明けてもチャリコやコッパメジナ、アジ、サヨリといったエサ盗りがまだまだ多い今季の男鹿磯。寒クロもエサ盗りとの戦いになるが、クロダイの活性はすこぶるよく、銀色の魚体をした回遊の個体が盛んに竿を曲げている。
今回、情報を提供していただいた釣りショップ海風の船木和久さんによれば、小型は少なく、40cm前後の中型中心に釣れているとのこと。比較的浅ダナを群れで回遊しているため、型揃いで連発するが、1度バラして群れを散らしてしまうと、アタリがパタリと止まってしまうそうだ。
「男鹿の磯釣りも数年前とはだいぶ雰囲気が変わっています。クロダイが環境に順応しているのか、エサ盗りと一緒に中層近くまで浮いてくるようになりました。当然、戦略も以前とは異なり、1号以上でタナを取るような従来の寒クロの釣り方だけでは苦戦を強いられます。最近はメジナ釣りのような感じで軽めの仕掛けを使い、コマセと同調させながら、上から攻めていく釣りの方が有利ですね」
シーズンは遅れているが、期待感も大きい
1月2日と3日は海風主催のクロダイ釣り大会「金杯」が行われた。大荒れの予報は外れ、なんとか沖磯にも渡船できる状況。シケ後ということもあり、好釣果が期待された。
大会はクロダイ3枚の全長で競う形式。少し水深のあるポイントを群れで回遊中の魚を狙って、40cm前後を複数枚揃える参加者が多かった。「寒クロ初期によくみられる渡り(回遊)の群れは35cmくらいがMAXになることが多くて、そのサイズだとちょっと厳しいんですけど、今は型も数も狙えるイイ状態になっています。渡りの魚はハリ掛かりすると暴れて群れを散らしてしまうので、群れを散らさないように獲るのが大切ですね」
上位入賞者は、枚数を揃えた後に型狙いにシフト、入れ替えを繰り返して良型を揃えた。「サイズアップを狙うなら、渡りの魚が釣れていた場所をもとにして、大型用のパターンを組み立て直す必要があります。十分に脂肪を蓄えた大型魚は、普通の魚が入れないような極端に浅いポイントにも着くので、そういった大物のパターンをよく知っている人が好結果を上げてました」
今季の男鹿磯は、いつもの年より1カ月ほどシーズンが後ろにズレ込んでいるというのが船木さんの見解。これから、さらに水温が下がると群れは深みへと移動し、ポイントの水深も竿2~3本くらいになるが、同時に浅場で活動する大型も終盤までみられる。寒クロが佳境を迎える頃には、シケで沖磯に乗れないような日が多くなるものの、そんなときこそ普段は釣りをしないような風裏ポイントで好釣果を上げるチャンス。また、メジナやマダイも調子を維持しており、こちらもいつもより長く狙えそうだ。例年2月、3月は沖に着く尾長メジナが接岸し、ホッケ狙いの竿に掛かることがある季節。今釣れているコッパの中にも小型の尾長メジナが相当数混じっているそうで、このままクロダイが釣れ続けば、そのまま尾長メジナを狙えるようになる可能性も十分。ひょっとしたら今冬は男鹿の磯釣りの常識を覆すシーズンになるかもしれない。
期待通りに良型を揃えた参加物が続出!
【大会結果】
◆全長賞◆
(クロダイ3匹の全長で決定。同寸の場合は最大魚の重量で決定。単位はcm)
優勝/小笠原寿志(131.5)、2位/佐藤翔(124.4)、3位/澤木博志(119.5)、4位/福田茂(118.2)、5位/鎌田誠(114.4)、6位/田中佑那(114)、7位/吉田孝男(113.5)、8位/鈴木健延(112)、9位/船木友和(111.7)、10位/石井智雄(111.6)
◆大物賞◆
下間学(47.5cm)
◆匹数賞◆
鎌田誠(8匹)
◆外道賞各種◆
マダイ賞/保坂博幸(46cm)、メジナ賞 /小玉効摩(30.4cm)、ホッケ賞/小山田徹(41cm)、サヨリ賞/畠山学(40.6cm)、アイナメ賞/福田茂(39cm)、タナゴ賞/戸嶋良充(26.4cm)
以上、敬省略
写真・解説/船木和久
取材協力/つりショップ海風(TEL:0185-24-2933)