釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

ジギングで狙う!東北でかマダイ

丹野 正文 2021年1月28日 更新

山形・庄内から秋田、青森にかけての東北各地でマダイ釣りが始まっている。春から初夏は広いレンジを攻略できるジギングが有利な季節。ノッコミを控えた大物に出逢えるチャンスはいま!

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庄内沖のマダイはいまが盛期!

山形・庄内沖から小泊~竜飛沖へ、東北のマダイが続々とシーズンを迎えている。菊田釣センター仙台店の丹野正文さんも3月頃から庄内沖に何度か釣行し、4月2日には50cm台から70cm台を18枚と上々の釣果に恵まれた。

「去年は3月上旬で12℃くらいあった水温が、今年は3月後半で8℃ほどしかなくて、シーズンインが大分遅れた感じです。ここ数年、2月上旬にいい釣りをすることが何回かあったのですが、本来は春から夏にかけてがマダイの盛期になります。今年は予定を組んでも荒れることが多く、なかなか出船できずにいますが、徐々にですが水温も上がってきているので、日ムラはあるものの、コンディションの良い日にはいい釣りを楽しめますよ」と丹野さん。

3月17日、まだ水温が低いかな?という状況での釣行で、釣れてきたのはワラサ。アタリの少ない一日だった
ちょっと小さめながら、タフコンディションの中で釣り上げた貴重なイチ枚。この日、3月17日は船中4枚の釣果
3日後の3月20日、オリジナルのTAIMETALで良型キャッチ!
こちらの方は良型を2枚GET!型がよくなり、3月下旬にしてシーズンインを予感させる一日だった

春のマダイ釣りは越冬していた深場から浅場へとノッコんで来るところを狙う釣り。シーズン初期は深場近くに留まっている魚を狙い、釣れるレンジもボトム付近が中心だが、シーズンが進むにつれより上の層でも釣れるようになるのがいつもの年の傾向だ。

「シーズン初期は底の方を狙っていれば比較的簡単に釣れるんですが、これからはボトム攻めの一本調子だと釣るのが難しくなります。魚が動き出すと驚くほど水面近くまでタイが上がってくるようになるので、魚探の反応を見ながら幅広いレンジを狙う必要が出てきます」

マダイが表層付近に浮いているときは、軽めのジグを使用してサスペンド気味に操作することもあるなど、何通りもの当たりパターンがある。そんな中、しっかりと頭で考えて釣れる形を見付けるのが楽しいわけだが、釣り方がテクニカルになる分、タックルの使い分けもよりシビアになる。

4月2日、いよいよハイシーズンといった釣れッぷりで、丹野さん一人で10枚をキャッチ!
この日、TAIMETALは周りに比べて良型のヒット率が高かったとのこと
ゲストのワラサも健在。出られれば期待できるのだが、この時季は天候が安定せず、なかなか出船できないことも‥

「ハイレベルで奥深い釣りを展開するにはシステマチックなタックルが必要になるのですが、東北のマダイ釣りはちょっと特殊で、ぴったり合う道具を探すのが大変でした。そこで、ローカルな釣りに対応するべく開発したのがTOP RANGEの『レンジスティック』です。マダイ用だけで全く調子の異なる8種類のロッドがあります」

基本的にはベイトの69Btiとスピニングの68Stiの2本があれば、細かいパターンで使い分けが可能とのこと。もちろんそこまでタックルにこだわらずに簡単に釣りを楽しむことは可能だが、イメージに合った道具で自分なりの釣りを展開するのも、この季節のマダイゲームの面白いところなのだ。

これからのハイシーズン、丹野さんは山形のみならず、竜飛、小泊、能代など東北各地に足を延ばしてマダイを狙っていく。東北のマダイは数、型ともにポテンシャルが高く、東北以外の地域から遠征してくる釣り人も年々増えてきている。皆さんにも、シーズンがいいうちに狙ってみていただきたい。

丹野さんのオリジナルブランドTOP RANGEから発売の「TAIMETAL」は、フォールからデッドスローのリトリーブまで、多様なアクションに対応可能なマダイ用メタルジグ。底付近なら80g、中層を広く探るなら60gといった感じで使い分け。4月末に追加される50gはマダイが浮いているときにシャローをサスペンド気味に狙うのに適
マダイに実績十分のコモジグ ビクティムスイマー(KOMO)。今季はMTFオリジナルマダイカラーに新色、サクラグローベリーが登場。この時期のマダイがベイトにしているアミエビをイミテートしたカラーで、春のマダイシーズンにぴったり!他、ゴールド系、イカナゴ系の定番オリカラをラインナップ
丹野さんが店長を務める、菊田釣センター仙台店では、オフショア関連アイテムが充実しているほか、沖釣り商品も個性的な商品がいっぱい!また、丹野さんのオリジナルブランド「TOP RANGE」では東北の釣り物に合わせたアイテムを続々と開発中。ローカルスタンダードとして、東北だけでなく全国にも通用する釣り具を目指して発信している。

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※取材・解説/丹野 正文
※取材協力/菊田釣センター仙台店(宮城・仙台市若林区)TEL:022-285-9576

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