2017年波板ロックフェス大盛況!盛期のアイナメ、ソイ祭り
2017年12月3日(日)、宮城県石巻市雄勝地区の波板海水浴場周辺を本部会場に「第3回ロックフェスティバルin雄勝波板」が開催された。チーム戦ありのロックフィッシュ大会として好評で、3年目となった今回はエントリーが殺到し、受け付け期限を待たずに定員の150名に到達。こちらのページでは大盛況だったイベントの模様をレポートする。
160名が参加!チーム戦が熱く盛り上がる
このロックフェスティバルはアイナメ、ソイのロックフィッシュを対象とした根魚ルアー大会。大会といってもPOC、NBCチャプターといったロックフィッシュトーナメントに比べるとお祭り的な面が大きく、その名の通り東北根魚ルアーのフェス的イベントだ。
チーム戦と個人戦が平行して行われ、特に他の大会ではあまり見かけないチーム戦がある点がこの大会の面白いところ。今回もフィッシングチーム・釣りクラブ等の威信をかけた(?)、チーム戦が熱く盛り上がった。
釣り場は防波堤、護岸のみ(磯、ゴロタは禁止)。ライブフィッシュの持ち込みは1尾につき100g分のポイントプラス。
チーム戦は一人1尾ずつの計3尾(2人チームはどちらかが2尾)の合計なので、3人がバランスよく釣果を上げないと上位に入るのは難しい点も重要な要素。
※詳細は後半で
かなり渋い状況ながら1kgオーバーのアイナメも!
この日は、この時季としては珍しい穏やかなコンディション。釣りをするには快適だったが、アイナメはスポーニングのピークに入ったエリアが多く、魚の反応はかなり渋かった。
そのためか検量開始時間になっても早めに戻ってくる参加者はほとんどおらず、時間一杯まで粘るチームが多かった。
個人戦上位入賞者と優勝者インタビュー
優勝した橋本久弥さんのインタビュー。聞き手は千葉正博さんが担当。
―ちなみに今日はどちらで釣りましたか?
「尾浦です!朝から尾浦の漁港に入りまして、2手に分かれて釣りました。そこのおじいちゃん(中村勝さん)は漁港側、私と武山さんが防波堤側に分かれました。釣りをした感じではノンキーのバイトしかありませんでした。中村さんの方でキーパーが取れることがわかっていたので、場合によってはそちらに行けばいいと思い防波堤の先端でやっていました」
「先端の一番端にいた船がタイミングよく出ていったんですよ。出ていったところにブイがあって、そのブイをポンっと撃ったところ、一番大きいアイナメが出ました。竿抜けですね!普段は撃てない場所なので」
―では一撃で?
「それ以外はキーパーのバイトはなかったんで。これが獲れたのが7時過ぎで、あとは邪魔をしないように竿を振らないで座っていました」
―ヒットしたワームは?
「ワームはベイトブレスの『バグズィー』。厳しい戦いになると思ったので『フィッシュテール』など小さいやつも用意していたんですが、朝イチは『バグズィー』のオレンジゴールドで狙いました。3.5インチの頭をカットしたやつでした」
―リグは?
「フックは清水盛三さんプロデュースの『エリートツアラー ワーム 316R(がまかつ)』というやつがあるんですが、#1にジャストフィットするくらいにセットし、シンカー30gくらいのテキサスリグで釣れました。これで釣れなかったらリグを軽くして、小さめのルアーで狙うつもりだったのですが、その前に釣れて良かったです」
―次回参加される方の参考になるように何か一言をお願いします!
「こまめにポイントを探して竿抜けを見つけられるといいんじゃないでしょうか?あとは、一発チャンスを逃すとつらいですね」
「今回、釣った時にタモを持っている武山さんが離れたところにいて、呼ぶのも恥ずかしいので、あそこにいる方(大会参加者の方の一人)にタモで掬ってもらいました。ありがとうございました!!」
チーム戦上位と優勝チームインタビュー
チーム戦優勝「ジョン・ジョン」勝利者インタビューの内容。
―釣った場所と状況を教えてください。
「大須周辺の小さな漁港を回ったんですけど、初めてのところで探り探りで根を撃って釣りました」
―釣り方は?
「ワームは今朝いただいたベイトブレスの『T.T.シャッド』。紫っぽいカラーのやつでした。あと、『バーチャルクロー3.6インチ(ベイトブレス)』のコーラカラーにもヒットしました」
―なにか一言お願いします!
「今日は友達みんな子供を奥さんに預けてきたので、結果を出さないとこれからに響くところだったので良かったです。来年も出ますんで、宜しくお願いします!」
ベイトブレスブース
「今年の秋に新たに『フィッシュテールリンガー3.5インチ』が発売になりました。もともと2.8インチのバス用が出てたものをソルト用にサイズアップして発売になりました」
「フィッシュテールシリーズに細かいリブが付いているので、抵抗が多いためゆっくりでもアピールできて、なおかつ自発的な動きと水流でバイトを誘います。アイナメもクロソイもどちらも実績のあるルアーです」
「フックサイズはオフセットフックでいうと#1か#1/0で使用すると良いです。けっこうファットなボディなのでワイドゲイプなフックを使うといいでしょう。ジグヘッドならベイトブレスの『Mシェーカー』の#1くらいの小さめでクロソイとかアイナメを狙えます」
安定したスイミングと強力な波動でアピールするTTシャッドの2トーン版。アピールと食わせのバランスが良い2.8インチサイズに登場!
[詳しくはこちら]
バレーヒルブース
東谷さん「サイファリストHRXの全10機種を展示しています。今年の新製品がスピニングの910+と88Mです。910H+は7gからの軽いリグもしっかり投げられて、遠くの魚もフッキングできるので、是非お手に取ってみていただきたいロッドです。88Mは巻きもの系に。ミノーとかジグヘッドリグなど、中層の釣りでよく曲がるようにセッティングされたロッドです。ノーシンカーとかでも届かなかった場所に届くので、夜のクロソイなどにも使えます。竿が軽くて、長めのレングスですが操作しやすいのもいいですよ」
「HRXシリーズの「タモシャフト」が出ます。サイファリストHRXと同じサイファリストグリーンのメタルパーツがあしらわれています。長さ4mです。高弾性カーボンで振り出しが非常によく、大型のロックフィッシュもしっかりと持ち上げることができます」
「ハードタイプの『タックルバックハードⅡ』が出ました。これは普通にバッカンとしても使いやすいですし、ロッドホルダーが4つ付いているので、トーナメントでも使い勝手の良いアイテムです」
藤井さん「来年の春頃にサイファリストHRXの追加モデルが出ます。詳しくはフィールドテスターの千葉さんから・・」
千葉さん「短めで、ボートなどでも使いやすい76MHというスピニングモデルが出ます。これまで78Mがありましたが、もうちょっとパリッとした感じで少し張りを持たせ、防波堤、磯、ボートで使いやすいロッドになっています。あまりティップが入り込まず、負荷がかかれば適度に曲がるのですが、バットに力もあります。最近は北海道から九州までどこにでも持って行っていますが、軽いリグから1オンスくらいまで幅広く使えますよ」
千葉さん「もう1本が90X。硬めのベイトモデルです。もともとバス用で86XXというのがあって、琵琶湖の遠投用に使われていたのですが、これをロック用に作りなおしました。バットがあまり曲がらない超パワーロッド。重いので1日中使うのはちょっと大変ですが、根の奥にいる大型の魚をどうしても獲りたい時などに使えるよう開発しています」
ラストは恒例のじゃんけん大会!
3年連続で会場を提供してくれた波板地区のみなさん。「ハワイオハフ島で発見された第2勝丸が2015年に波板に戻ってきました。震災の遺構なども無いものですから、来月から保管展示場を作る予定です。勝丸保存会を立ち上げたのですが、資金が不足しているので、少しでもご協力いただける方がいらっしゃれば」と地区代表。
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