宮城県雄勝で根魚ルアーファンのフェス開催![入賞者インタビュー編]
2015年に続き2回目の開催となった「ロックフェスティバルin雄勝波板(バレーヒル社・ベイトブレス社共催)」。レポート後編は入賞者のインタビューや各ブースの新製品の紹介です。
アフタースポーニングの厳しい条件となったこの日、上位に入ったアングラーはどのように釣ったのでしょうか。
※2016年12月掲載の記事です。
個人戦5位:高橋浩司さん(teamぱお~ん)1130ポイント
「釣った場所は十三浜です。釣ったワームはベタンコスリムカーリー3インチでした」
波板地区を代表して‥「波板漁港はちょうど今回の大会に間に合わせるように防潮堤の石張りが完了しました。また、今年は震災の津波でハワイの海岸に流れついた和船「第2勝丸」がこの駐車スペースの横に戻ってきました」
「今回、子供さんが多く参加されていますが、釣りは親子で楽しめ、子供の成長にもとても良いと言われています。理由の一つが我慢すること、持続的に楽しむことで、ポイントの見方や技術面の向上に期待できるからだそうです。来年も多めにトン汁を作ってお待ちしております」
団体戦優勝:ヤングロッカーズ 3510ポイント
「最初に入ったのが泊浜。いいポイントなので通っていた場所です。奥側の磯がある防波堤の先端まで歩いて行って、ここで50UPのメスを1本とりました(高橋さん)。根に潜られて、ちょっとやばかったんですが、引き出すことができました。2人チームなので何とかここで2本目の40UPを獲っておきたかったのですが、出すことができませんでした」
「そのあとは見切りをつけてすぐに移動。横浦方面のサーフ絡みの所に入って、土曜にいい魚をとっていたところで同じパターンを狙いました。藻の周りを重点的に、遠投を駆使しつつ2人で探っていきました」
「カラーが重要だったようで赤系統カラーのパターンがいちばんはまりました。赤からカラーダウンさせたりしましたが釣れなくて、黒系色も今日はだめでした」
団体戦2位:ULOS 2640ポイント
「朝イチ、北上方面に行ったんですけど、周りの車がみんな同じ方向に向かっていて最初からバッティングしました。10時ころまで粘ってノーバイト。1人が25cm前後を1本釣っただけでした。ここではだめだと見切り、そこから雄勝方向に戻る途中の長面浦の漁港へ。しかしぜんぜんバイトを取ることができませんでした」
―長面はクロソイが多いと聞きますが?
「ウエイトを稼げるアイナメ狙いでクロソイは狙わずやっていました。先ほど25cmを釣ったメンバーが沖根で30cmちょっとを釣りますが、他の2人はバイトが無く港内で移動。12時までバイトがありませんでしたが、ガルプ!パルスクローで2人目に30ちょいがヒット、そこから連荘で1kgちょっとを上げました。もう時間が無くなり、いじけて違う方向に歩いていった3人目に、そこでまぐれで40UPが掛かって奇跡的に3本揃えることができました。いずれも長面漁港内の浅い所での釣果です」
―話が長いという野次にもめげることなく、細かい状況を説明してくれました。
団体戦4位:チーム菅野家 2385ポイント
―夫婦2人チームでの入賞です。
「朝から気仙沼湾内までドライブしてきました。行きは1時間半、帰りは2時間弱かかりました。場所は市場の対岸側。小さめのバグアンツ2インチを使い、足下に藻が生える1~2mくらいの所で根に絡んでいる魚をサイトで狙う作戦でした。事前に確認したパターンでそこにいると思ったのですが、小さいメス1本しか出ませんでした」
「足場が長く続いていて広い所なので、その後は投げて引いて、ブレイクなどを普通に探っていきました。500いかない小さめの魚はずいぶん出たと思います。帰着の時間を考えると11時には帰らなければならないのですが、10時55分くらいまでその状況が続きました。で、残り5分でポンポンとサイズが出て、予定通り11時に止めて戻りました」
団体戦5位:teamエコギア”九ちゃん” 2375ポイント
佐々木俊さん「祝浜と泊浜に行きました。朝イチ入ったところでは鹿野栄健さんが一番小さくて、私と佐藤雄一さんがほぼ同じくらいのを釣りました。祝浜のゴロタ場に移動し、雄一さんが『ああっ、また抜けた~』と言っているところに、栄健さんが入ったら1投でキロフィッシュを釣り上げました。その横で見ながらやってたら魚がアフターの状況で、速く動かしたりアクションかけると食わない状況。そこでスローにズル引きし、ステイを長めにした時にズシッといいバイトがあったのですが、アワセ切れ。これでリズムがくるって終わりました。(5位に入ったのは)栄健さんのおかげです」
佐藤雄一さん「(僅差の勝負に備え)1匹ずつ計測して入れ替えていたんですが、斜めのところで測ったせいか私のミスで10g大きい方の魚を逃がしてしまって・・。のちのち聞くと4位の菅野家とは10g差だったそうで、そこでオチがついたかなと」
―アフター狙いで、今日の状況ではあまり動かしてはだめだったということですね。
メーカーブースのおすすめ!「バレーヒル」
藤井さん「ロッドの開発をメインにやっている藤井です。今回のおすすめは3点ありますが、うち2点は開発中のモデルです。まず『HRXランディングシャフト』ですが、ロックフィッシュの釣りでタモ使う時、磯にタモの柄をポンとおくことがあると思います。その時に傷がつきにくいように収縮チューブを付けたアイテム。ガンと投げつけてはだめですが、傷つきにくく、破損しにくくなっています。長さは4m。東北地区の磯場の高さを考慮し、標準的な長さにしました。発売未定ながら来年3~4月に出る予定です。ロッドの説明は千葉さん、森本さんにお願いします」
千葉正博さん「4月発売予定の『サイファリストHRX』のスピニングモデル『910H+』を紹介します。今までのサイファリストと違ったテーパーで、今までややティップを入れていましたが、全体にベリーまで入る曲がりにしました。遠投して使いやすい調子になっています。最大45g負荷となっていますが、50g以上でもテストしています。オーシャンカップのレギュレーションにも適合。これからロングスピニングの釣りをする人にも投げやすくおすすめです」
森本さん「『フラットセイバー99MM』はフラットフィッシュ用の竿なんですが、ロックフィッシュにも使いやすい1本です。全体的な曲がりがいいため、ルアーの操作性がよく、竿にウエイトをしっかり乗せて遠投することもできるロッドです。磯でもいいのですが、漁港メインだとプレシャーでバイトが渋かったりする時が多いと思います。そんな時にバラさないでしっかり掛けて、ロッド全体が曲がってくれるので暴れさせず寄せることができます。こちらもパワーオーシャンカップ対応です。あと、磯などで根掛かりしても、適度な反発力があるので外しやすいですよ」
全員に当たる抽選会と豪華じゃんけん大会も大盛況に
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※主催/バレーヒル、ベイトブレス
※協力/サンライン、波板ラボ、釣り河北