釣行記

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村岡博之の釣れないから面白い?辛いから楽しい?(プレミアム版)☆第三回 絶対面白いぞ、ランドロックゲーム!

村岡 博之 2021年3月5日 更新

執筆者:村岡博之さん

※この記事は2015年4月に釣り河北プレミアムサービスの連載記事として配信したものです

第3回 絶対面白いぞ、ランドロックゲーム!

北上川水系のサクラマスゲームも終盤戦に入りました。ぼちぼち、シーバスやフラットフィッシュにシフトするアングラーも少なくはないはずです。トラウトアングラーは渓流にシフトします。しかし、トラウトのフィールドは川だけではありません。レイク(湖)やリザーバー(人造湖)もそのフィールドの一つです。

レイクやリザーバーでのターゲットはサクラマスやイワナ、ニジマスなどです。場所によっては外来種のトラウトが釣れるフィールドもありますが、今回は在来種(ネイティブ)に絞って話を進めて行こうと思います。これらの対象魚をルアー用語でランドロックと呼び、海からの遡上型(シーラン)とは区別して呼んでいます。

多くのアングラーは止水域でのトラウトゲームを難しいものと考えているようです。もちろんルアーをキャストしてリトリーブすれば簡単に釣れるわけではありません。しかし、考えて見てください。遡上するサクラマスはほとんどエサを口にしないのに対して、ランドロックは常に腹を減らし、捕食体制に有るわけです。更にはシーランのようにいつ遡上して来るかわからずに狙うターゲットと、絶対にそのエリアに回遊してくるターゲットを釣るわけですから、どちらが釣りやすいかチョット考えればわかるはずです。

最近ではランドロックのサクラマスをシーランのサクラマスと同じように貴重に扱う傾向がありますが、昔はランドロックのサクラマスは釣行すれば釣れる身近なターゲットだったのです。しかしいつしか、ブラックバスがはびこるにつれ、ランドロックを狙うトラウトアングラーが少なくなり今のような状態となったわけです。

ランドロックはサクラマスだけでは無く、イワナも面白いターゲットです。特に止水域でフィッシュイーターと化したイワナは、渓流のそれよりも大型で、50cmオーバーも珍しくありません。放流が進んでいるエリアでは、アメマス系が多くなりますが、そうでないエリアでの在来種のネイティブは顔つきもイカツクなり、ファイトも最高です。

釣れる魚も大型となるわけですから、渓流用のタックルでは役不足です。しかし、北上川水系で使うサクラマスロッドでは少しオーバーパワーです。だいたい7ft前後のロッドに小型スピニングリール、ラインは6~8Lb程度がベストです。

狙い方としてはサクラマスは表層、イワナは中層よりも下を狙います。スプーンなら15g前後、ミノーなら9cm以下が使いやすく、フローティング、シンキング、ダイバーとシチュエーションで使い分けます。サクラマスは手返し良く広範囲を狙い、イワナはここだと思ったピンスポットをじっくり攻めます。いずれにしてもバイトが無くても、いつかは回遊があるので、最低でも1時間はその場所で粘るのが鉄則です。

レイクやリザーバーではその水系の遊漁証が必要です。現場で買っても良いですが割高となるので、事前に購入したほうが得策です。山にはまだ雪が有るエリアもありますが、ランドロックゲームは梅雨時期まで十分楽しめます。

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※取材テキスト・写真提供/村岡博之

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