釣行記

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初冬の南三陸志津川湾!復興カキ棚の掛かり釣りでマコガレイ良型連発

伊藤 育男 2021年3月8日 更新

三陸船カレイのメッカ、宮城県南三陸町の志津川湾が以前の姿に戻ってきた。震災の津波で流されてしまった養殖棚も復興し、棚周りの掛かり釣りで良型のマコガレイを狙える状況になってきている。

2015年12月6日(日)、志津川湾を舞台に「天鰈会 志津川湾ミニカレイ大会」が開催された。当初、11月15日に予定していた大会の延期日程。すでに初冬のカレイ釣りになったが、41名が集まり三陸カレイの釣り味を楽しんだ。

[大会概要はこちら]

養殖復興が進む志津川湾。棚から落ちるエサにマコガレイが集まる!

「今回はマルカノー釣具店さんの協力で7艘の釣り船で出船しました。ようやく50人ほどの規模でカレイ釣り大会をできるようになりました。掛かり釣りの釣り場になる養殖棚も増えて、掛かりの志津川が戻りつつありますよ!」とは、天鰈会を主宰する伊藤育男さん。

釣り場になったのは収穫作業が最盛期を迎えている牡蠣の養殖棚周り。向かった釣り場はホテル観洋前の水深10m前後の浅場。「観洋前」として知られた初冬の実績ポイントだ。

牡蠣の養殖棚に掛かって(ロープを結んで)かかり釣り
終了間際まで風も弱く好コンディション。湾内の静かな海でのんびり釣りを出来るのが掛かり釣りの魅力

天気はまずまず、風もほとんど無く釣りやすい条件。浅場のカレイのアタリを楽しむには最高のコンディションだ。仕掛けを落とすとしっかりカレイが寄っているのか、バシバシと本命が連続ヒット!腹がパンパンの良型ばかりでかなりいい状況。

高校生アングラーも育男の仕掛けで順調に釣果を上げていく

しかし、最初に好調に釣れた後は食い気の無い渋い状態に。それでも居着きのカレイはいるので、ここからは粘ってカレイに食わせるモードに切り替え。我慢の釣りになってからの釣り方が勝負。仕掛け、テクニックで釣果に大きな差がつくところだ。

「釣り始めの食いのいい時間帯は育男の仕掛けの両テンビンモデルIK03がよく釣れました。その後、食いが渋くなってきたら高感度なショート3本バリのIK05にチェンジして、しっかりアタリを取っていくのが効果的です。優勝した太田さんにもこのIK05で後半数を伸ばしていましたよ」

渋くなってからはショート仕掛けのIK05を使って居着きのマコを拾い釣った
竿はおなじみ、「がま船 カレイ一爽(がまかつ)」。このM-170は志津川湾などの掛かり釣り専用に開発したモデルで、静かな湾内の繊細な釣りを最大限に楽しむことができる
PEラインはサンラインの「スーパーブレイド5・8本組」。8本組の滑らかさを高いコストパフォーマンスで実現!ワンランク上のスタンダードPEとしておすすめのアイテム
伊藤育男さんの横で釣っていた太田さんは、育男さんからもらったアドバイスをもとにショート仕掛けにチェンジするとたちまち良型を連発!
釣れてくるマコガレイは良型ばかりだった

優勝者の太田ゆう子さんは11枚、8.67kgの釣果。普段から亘理沖でカレイ釣りを楽しんでいるが、三陸の掛かり釣りは初めての挑戦とのこと。浅場の釣りに戸惑いながらも育男さんのアドバイスを受け、掛かり釣り専用設計のカレイ一爽と育男の仕掛けのコンビネーションでみごとに優勝をつかみ取った。

「震災後、志津川湾でカレイを釣っていない方も、『初冬の観洋前』など懐かしい名ポイントの多い志津川湾に釣りに行ってみてください。また、天鰈会も会員募集中。2016年も色々なイベントを予定していますので、みなさんよろしくお願いします」と育男さん。

腕自慢の天鰈会だけあり検量はハイレベルな争いに
ベテラン揃いの中で優勝した太田さん
出船港の袖浜漁港

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PROFILE:伊藤育男

10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター

 

※取材・解説/伊藤育男

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