スロージギング 根魚&タラバトル
4月6日(日)、牡鹿半島・金華山沖で「ハヤブサカップ仙台湾スロージギング大会」が開催された。この大会は仙台湾でも人気が高まりつつあるスロージギングを通して、仙台湾のルアーフィッシングをさらに活性化させようとハヤブサ社が主催したもの。※2014年掲載の記事です。
参加者はえびす屋・伊藤栄明さんの操船で根魚の宝庫、牡鹿半島の金華山周辺沖へ。ターゲットはあくまでもアイナメ、ソイ、メバルの根魚類だが、今の季節、金華山周辺では産卵後の荒食いに入ったタラがよく釣れており、タラの釣果も大物賞としてカウント。また、周辺の海域ではサクラマスも釣れているとのことで、ゲストにサクラマスが釣れるかもという期待もあった。
鱈は次々と釣れてくるものの、根魚は…
タラ、根魚ともにこの季節のメインベイトはメロウド(イカナゴ)だが、中層にはカタクチイワシらしい反応もみられた。ポイントの水深は50~70m。北西風も強かったので、金華山のカゲに入り、岸ギワから落ち込んだ斜面沿いを流して攻めていった。
この日は肝心の根魚の食いがかなり渋かったのだが、タラは5.65kgを最大に2~4kgの中型がよく釣れてきた。タラが集まっているポイントに入ると連発することも。水深が浅いためタラの引きも強く、また、水圧で内臓と目が飛び出すこともないため、最大1本を残してリリースする人もみられた。
[金華山灯台ライブカメラ]
http://211.131.129.11/viewer/live/ja/live.html
大会のメインターゲットである根魚は、風が強く釣りづらい中、少ないチャンスをモノにできるかという勝負になった。根魚は一人1尾釣れるかどうかという結果だったが、優勝した中村潤さんさんはただ一人、規定のアイナメ3尾を揃えてリミットメイクを達成。
中村さんはマダラも船中トップのハイペースで釣っていて、終盤にタラをかわして根魚にアプローチするコツをつかんだ。実際、当日最大となる40UPのアイナメは、周りがタラを釣っているポイントで釣り上げたもの。
「ちょっとでもジグ浮かせるとタラが来てしまうので、底ベタベタに落として、ほとんどジグを動かさないで根魚に食わせました。タックルは(3セット持ち込んだうち)一番ギア比の低いリールを選びました」。また、ヒットしたジグのカラーは全てシルバーベースだった。
大会ではアイナメ、ソイ類の釣果は厳しい結果となったが、水温の上昇とともに根魚の活性がぐんぐん上向いてくる。牡鹿半島や三陸の周辺は根魚の宝庫。スロージギング、スローピッチジャークの釣りで良型根魚を手にできるチャンスはこれからだ。
※大会結果はこちら
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※取材協力/ハヤブサ、えびす屋