秋田沖のオキメバルを仮設住宅にお届け!
秋田南沖は絶好の釣り日和!
まずはオキメバルを調達!!
日本海のでっかいオキメバルを釣って、宮城県東松島市の仮設住宅に届けようという今回の企画。主催した『秋田海釣り名人会』は、沖釣りを中心に活動する秋田の釣りクラブ。会長の菅原喜昭さんは、「今回は20周年の節目の大会ということで、大会で釣り上げた釣果を東日本大震災の被災地に届けようということになりました」
5月26日に開催された大会には総勢22名のメンバーが参加。遊漁船BIG BOY(ビッグボーイ)、豊和丸、新良丸の3艘の船に分かれて秋田南沖方面のポイントで竿を出した。
潮止まり以外はコンスタントに良型のオキメバルが上がり、30cm台後半の良型が多点掛けで釣れる場面も。トップは会長の菅原さんで、約23kg、64尾を釣り上げての優勝。以下、19kg台多数とまずまずの釣果に恵まれた。
オキメバルの着いているポイントに入ると1投目はバタバタと釣れるのだが、2投目以降は魚が散ってしまって、食いが渋くなる状況が多くみられた。こんなときは1投目で確実に数を稼ぐことと、2投目以降はいかに群れを散らさず釣り続けるかが重要。群れを散らさないためには、メバルが警戒するような音を立てない、つまり底にコツンとオモリを当てないよう丁寧に底を取り、底から浮かせた状態を維持しながら流すことがキモになる。
この日は使用するエサによっても釣果にかなりの差が出た。どうも小魚をベイトにしていたらしく、定番のホタルイカより、生のキビナゴや釣った小アジを切り身にしたものの食いがよかった。ホタルイカを使う場合も、腑が抜けて白っぽくなったものは明らかに食いが落ちるので、面倒でもこまめにエサを付け換えるのがセオリー。
遊漁船BIG BOYの大坊船長は今後の釣況について、「今年はシーズンが遅れ気味ですけれど、ようやく場所によりサイズのいいのが釣れ出して、いよいよこれからという印象。6月はバンバン釣れてくれるはずです。例年ですと5月の半ば頃には電気釣りを始めているのですが、今年は魚の入りが遅れていて‥それでも6月上旬には電気の方もスタートできると思います。これからがチャンスですので、ぜひ遊びにきてください」
優勝/22.9kg(スガワラさん)
2位/19.85kg(モモザキさん)
3位/19.50kg(マカベさん)
東松島の仮設住宅に釣果をプレゼント
「でっかい赤メバル」に皆びっくり!!
大会翌日の5月27日、東松島市の小野駅前応急仮設住宅集会所に釣ったオキメバルを持参し、責任者の竹田理事に譲渡。一人3尾ずつお持ち帰りいただいた。
集まった住民の中には、クロメバルなら見たことがあってもオキメバルは初めてで、中にはマダイと見間違える方も。一般に高級魚とされるオキメバルの価値を分かっている人も多く、スーパーや市場ではなかなか見かけないサイズに「ずいぶん大きな赤メバルだごと!」と驚きの様子だった。
釣り人は釣りを楽しみ、釣果を受け取った住民の方の反応も好感触で、企画は大成功。震災直後に比べると復興支援活動が報道される機会も少なくなっているが、規模の大小を問わず、出来る範囲の支援応援活動を続けていきたいものです。
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※取材協力/秋田海釣り名人会https://sites.google.com/site/akitaumizurimeizinkai/(外部サイト)、
遊漁船BIG BOY(ビッグボーイ)(秋田・秋田港)TEL:090-7068-0549