春マコらんまん志津川湾の船カレイ[マコガレイ掛かり釣りと流し釣り]
春カレイを狙って南三陸・志津川湾へ
三陸に船カレイのシーズンがやってきた。三浦屋(志津川湾戸倉地区)の釣況が安定してきたのを見はからって釣行したのは4月14日のこと。ポイントは湾口付近の水深40~50mライン。竿を出したのは湾口付近の根周りやギンザケの養殖棚の周りなどで、実績のあるポイントには多くの船が集まっていた。
「魚はかなりいるんだけど、カレイの食いが渋くて、アタリが取れるか取れないかという微妙な状況でした。上がって来るカレイが冷たいんですよ。水温の関係で活性が下がったんだと思います」
それでもマコガレイは35cmをアベレージに、44cmのハダガレイ(ホシガレイ)も上がり、船中105枚。菅原さんも18枚を釣り上げ、シーズン始めにしては十分な釣果となった。
渋い一枚をいかに獲るかが春カレイの醍醐味
シーズン初期の活性の低いカレイは非常にアタリが分かりにくく、「アタリが全く分からないままに2枚釣れていた」なんてこともあるほど。「仕掛けを寝かせていたら勝手に釣れていることもあるでしょうが、このアタリが取れないと釣果は伸びません。だから、ちょっとでも『変だな』と思ったら即アワせてみることです」
「春先のカレイはあまり動き回らないので、アワせ損ねた魚が隣の仕掛けに行ってしまうということはあまりありません。誘えばまた食ってきますので、とにかくアワせて、外しても誘えばチャンスはあります。あと、アワせ損ねた後のリカバリも大切。アワせた直後はちょっと仕掛けを止めてみると、すぐまた食ってくることも多いですよ」
周りの釣れ具合や魚の活性に合わせて誘いを変えるのも基本的だが重要なポイント。菅原さんは釣り始めは「ポンポン」と大きく誘っていただが、誘いが大きすぎると判断した後は、ほとんどオモリを浮かせないで寝起きさせる「ベタベタ」とした誘いに切り替えて枚数をかせいだそうだ。
すでに三陸は船カレイシーズンに入っており、各地でいい釣果が上がり始めている。5月上旬頃まではカレイの動きが鈍い日も多いが、渋いアタリを取って掛けたときの喜びはひとしお。皆さんも「釣れたんじゃなく釣ったんだ」と断言できる、貴重なイチマイを狙ってみてはいかがでしょう。
志津川湾を中心に、三陸各地に釣行する船カレイ釣りの名手。最近は一つテンヤのマダイ釣りやジギングも楽しむ。岩手県一関市千厩町在住。サンラインフィールドテスター
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※取材・解説/菅原 正
※取材協力/三浦屋(宮城・戸倉漁港)TEL:0226-46-9339