釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

2012年ファイナル磯ロック

塩津 紀彦 2021年4月7日 更新

メリークリスマスも過ぎ去り、もういくつ寝るとお正月の今日この頃。今回は「年を締めくくるには一発大物で!」 というコンセプトで、スポーニング1陣~2陣のアフターのデカいやつをメインに狙う作戦をたて、2012年磯ロック総決算に岩手県南部の磯へ出かけてまいりました!※2012年12月掲載の記事です。

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狙うは早くに産卵を終えたランカーアイナメ

例年よりも暖かい水温が続いていた三陸界隈も、12月もこの時期になるとさすがにスポーニングは最終段階へ突入し、プリの魚はほぼいなくなり(いてもチビばかり)だいたいがアフタースポーンのお魚さん達ばかりになっております。

そしてあくまでも今回の狙いはランカーサイズなので、スポーニング1~2陣のアフターから回復してきたヤツがメインターゲット。

そんなアフターの魚の特徴はというと、かなり体力が低下しているためナーバスになっており、水温の変化、潮流の変化、気圧の変化、などのちょっとした変化でさっぱり口を使わなくなってしまったり、身動きがまだ完全に出来るようになっていないため、動きの鈍い甲殻類ばかりを捕食したりと、プリスポーンのやる気全開モードとは正反対の渋々モードとなっております…。

さて肝心な狙うエリアですが、アフターの魚はスポーニングが終わって体力も落ちているため、大きな移動は出来ません。そのためスポーニングエリアになるワンドやスリットに隣接し、ディープへと落ちるブレイクラインが、基本的な身を潜める場所になります。

さらに言えば、そのブレイクラインのショルダー部にある島や沖根などのストラクチャー(コンタクトポイント)が絡む場所が、アフターのランカーサイズを狙うのに理想的なポイントと言えるでしょう。

ちょっと前置きが長引きましたが、このへんでいよいよ実釣記に入ってみましょう(笑)

12月22日 曇りのち雨

いま時季としては珍しく暖かい朝一です

午後から雨の予報ながらも珍しく海は凪ぎ予報なので、まず朝一に狙ったのは一番外洋側に面した比較的潮通しのよいスポーニングエリア+ディープの隣接したポイント。

とりあえずイージーに口を使ってくれるプリがいるかどうかをチェックしてみようとスポーニングエリアから始めてみましょう。

ディープと隣接している1等磯

まずは魚の様子を見てみようと、信頼と安心のパルスクローをリグってキャスト開始~♪

すると嬉しいことに1投目から
「こん、こんっ♪」
と喰わえこみ系のバイト!

微妙なサイズのプリの雌です

アワセも決まり一気にランディングするも、バイトの感じそのままの微妙な30半ばの雌アイナメさん登場。そしてそこから怒濤の5連続ヒット!…するもすべて微妙なアラサーサイズ(汗)

「やはりもうプリはチビっこだけなのかな~?」
と、悩みながらもバンバン釣れるのでしばらく様子見で数釣りを堪能。

しかしながら10匹釣っても状況変わらずなので、プリでデカイのを狙うのはあきらめて当初の予定通りアフター狙いに釣り方をシフトします。

フルキャストしてブレイクの外側に着弾。フォールさせてボトムを取り、アフター狙いの小幅でスローなリフト&フォールで誘うと
「モソ」
っとアフター特有の渋いバイトが!

 
やっとサイズアップ♪アフターの雌ですね

パルスクローのカモカラーがいい仕事をしてくれました。スポーニング前期はレッドやチャート、オレンジなんかの派手なカラーを好みますが、この時季は先程も述べた通り甲殻類がメインベイトになるため、カモカラーやパンプキンシードなどのナチュラルなカラーによい反応を示す時が多いです。

↑アイナメが食べたばかりのカニをリバース

パターンもほぼ決まりここから爆裂か!っと思ったのですが、そうは問屋が卸してくれず、またもやチビっこアイナメのお戯れを受け続け
「ダメだこりゃ~!」
で、さっさと移動を決意。

狙いはおそらく間違っていないのでまた同じようなポイントを選択し、お隣の磯へ山こえ谷こえて汗だくになりながら移動します。

ここもまずはセオリー通りにシャローをチェックするも、やはりチビっこが5連発…。で、やはりディープのブレイクラインだろうと目星をつけてフルキャスト!すると何故かまたもやチビっこの猛ラッシュ…(汗)

前にもお話ししましたが、今年の三陸界隈はとにかくチビっこがたくさん岸に寄っております。数も釣れてバイトも多いため楽しいのですが、コレに目がくらんでしまうと
「ランカーパターンを見失い数釣りだけでタイムアップ」
と成りかねません…。

「どうしたもんかなぁ~」
と悩みながら沖に目をやると、うっすらながらも沖根が見えているではありませんか!何度か来ていた磯だったのですが、いままでは気がつきませんでした(汗)

とりあえず渾身のフルキャストでコンタクトポイントであろう沖根へパルスクローをぶっ飛ばしで誘いを入れると…。
「ぐっ」
と押さえ込むようなバイト!

距離もあるのでラインを巻き取りながら全力アワセ!まずまずの重量感に心踊らせながらランディング~。

 
アフターの雄アイナメん

やっと出ました~♪1陣あたりはもうほとんど沖に出てしまったのか魚が岸から遠いようです…。そしてさらに同パターンでサイズアップ!

ナイスなアフターママさん

その後も同パターンでフルキャストの釣りを続け、アフターの魚を10匹釣るもサイズが伸び悩み、見切りをつけて今度は大きく移動することに。

アフター狙いの方針にブレはなくなったのですが、水温が低めの外洋側エリアではシーズンが少し早く進むため、1~2陣のアフターはブレイクラインの外側のディープに落ちてしまっていたようです。

ならばまだ1~2陣のアフターが残っている可能性が高いのは、水温が高くて潮流が緩いズバリ「湾の内側」。湾の内側ならば外洋よりはスポーニングがずれて後から入るので、アフターの魚もまだブレイクラインに残っているはず。

そう考えて移動すると雨がずいぶん降ってきました…。人間のテンションはここでだだ下がり確定ですが、雨の降り始めは気圧が下がり魚のテンションは一気に上がるので、ランカーハントのお膳立ては全部揃った模様です♪

ポイントへ到着し、早速パルスクローをリグッて沖のブレイクへキャスト!数回キャストしてみるも先程のエリアではチビっこがビンビンとバイトしてきたのに対して、ここのエリアではノーバイト!まったくもってポイントをハズシてしまっているのか?デカイやつがいるためにチビっこが警戒して出てこないのか?当たったのかすっかりハズレたのか、運命のどきどきタイム突入です(笑)

しばらくキャストして、やっちまった感が漂い始めたころに、ふと攻めていた沖のブレイクラインのさらに外側に、もう1つブレイクラインがあるのを発見!ここも何回か来ていたポイントなのですが、はじめて沖の地形の変化に気がつきました(汗)

とりあえずMAXパワーでキャストしてブレイクラインのショルダーに当てるようなコースでアクションさせると…。
「ぐっ」
と押さえ込むアツいバイト強襲♪

フッキングを決めると激アツな重量感にドキワクです!鋭い突っ込みをロッドパワーでいなして、高根をかわして最後は一気にぶっこ抜きランディング!

ビッグな雄アイナメん
54cmと雄としてはなかなかのサイズ

やっとランカーサイズが見れたのと同時に、自分の読みが当たった喜びとで、頑張って歩いて来たのが報われる瞬間。このなんとも言えない達成感が磯ロックの醍醐味ですね♪

さて、答えが出たらあとは簡単。パターンにガッツリはめてランカーラッシュです!

52cmのビッグママさん
すっかり回復したデブ雄アイナメん

さすがに数は爆連しないものの、40クラスのアフター回復の魚もポツポツと釣れてきます。やはり、スポーニングに絡んだ動きの魚はまとまって行動するので、パターンがハマればいい釣りを出来るのが魅力ですね♪

さて、そうこうしているうちに磯から上がる時間になってしまいました(いま時季は日暮れが早いので、暗い山道を歩くポイントは安全の為に早めに磯を上がりましょう)

「今年の最後もいい釣り出来たなぁ~」
と感慨無量になってラストワンキャスト~!
で、「ぐっ」と、いただきアフターのビッグバイト!

 
有終の美を飾る50アップでございます

2012年ラストは「お勤めご苦労さまでした」のアフターのビッグママさんでした(笑)

そんなこんなで今回の釣行は終了なんですが、今回は新兵器が驚きの釣果アップへつながったのでご紹介します!

その新兵器がコレ↓

ザ・レンズTALEXの偏光グラス

正直、これまでは偏光グラスならばどこのメーカーでも同じようなものだと考えていたのですが、今回はその性能の違いに度肝を抜かされました(汗)

今までいろんな偏光グラスを使用してきましたが、「それなりに光を抑えている感」はあるものの、どうしても雑光が残ってしまいクリアーに見えていないところがありました。だけど今回使用したこのTALEXレンズを入れた偏光グラスは雑光を完全にシャットアウトしてくれたため、いままで見えなかった60~70m先の水中の地形の変化が見え、アフターの魚の攻略に大きなアドバンテージをあたえてくれましたね♪

このレンズのおかげでさらに一歩進んだ次元の釣りがこれからは展開できそうです(喜)

詳しくレンズについて知りたい方は、TALEX レンズの正規代理店「和真メガネ仙台本店」さんへご連絡ください。詳しく丁寧に教えて頂けますよ♪

さて、いよいよ秋~冬ロックシーズンも佳境をむかえてきましたが、これから水温が低下するにつれて体力のない小物が沖に離れ、大物だけが浅場に残る一発狙いシーズンに突入します♪

数は釣れなくなりますが、記録的なサイズが狙えるシーズンとも言えますんで、寒いですけど頑張って皆さんも磯に堤防にボートロックにとお出かけになって下さいね!

【タックルデータ】
■ロッド
アブガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
■リール
アブガルシア Revo Elite パワークランク
■ワーム
バークレイ ガルプ!パルスクロー
バークレイ パワーベイト ダブルホッグ
バークレイ パワーベイト パルスワーム
■ライン
サンライン FCスナイパー16Lb
■フック
がまかつ ワーム316 2/0~3/0
がまかつ ワーム34 エリートツアラー 2/0
■シンカー
1/2~1・1/2oz
■偏光グラス
フレーム:オークリー フラッグジャケット OCE23000+レンズ:TALEX
レンズ トゥルービュースポーツ
■ベスト
パズデザイン ULTIMATE V-1
■防寒着
パスデザイン BSウォームレインスーツ

【TALEXレンズ解説記事】
MY偏光グラスで釣りの楽しさ劇的UP!

PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

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※取材・テキスト/塩津紀彦
※取材協力/釣具オヤマ(岩手・釜石市)TEL:0193-23-7754

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