手軽にエンジョイ！三陸ライトジギング

三陸の各湾は港から出てすぐに変化に富んだポイントが広がり、根魚やヒラメなどといった魚影も豊富。そんな三陸の魅力を再発見するべく開催された、ライトジギング釣行会の模様をお届け！
※2012年6月掲載の記事です。

ヒラメ、根魚から青物まで何でも狙う！

三陸でのジギングはここ数年、青物とタラのジギングをメインに盛んになり、釣り人口が増えていますが、釣期が限定されてしまいます。その間の時季にも手軽に出来るライトジギングで三陸の魚達を狙ってみたらどうだろうと、ライトジギング釣行会を企画致しました。

この「三陸ライトジギング釣行会」、当初は6月17日に予定していましたが、時化のため中止となり、1週間後の6月24日、大船渡市崎浜港の広進丸にて行いました。

ライトジギングはタラや青物と違い、タックル自体がジグ80～100g、PEライン1〜1.5号、リーダーが20〜30Lbとライトな仕様。身体に優しいばかりか、タックルを揃えるにしても、比較的安価な物が多くあるため、財布にも優しくて手軽な所が魅力です。

メインに狙う魚は時季にもよりますが、三陸を代表するアイナメ、ソイなどの根魚、ヒラメ、サバ、中・小型青物、マス類と色々狙えます。水深が40～70mと浅いポイントなので、港から近いのもこの釣りの魅力です。

渋めの状況下で魚に口を使わせるテクニック

午後船での釣行だったので、お昼過ぎに集合してから出船。川畑船長よりアナウンスがあり、ヒラメ狙いで首崎へ向かいます。今回の参加者9名のうち6名はジギング経験者でしたが、3名が初挑戦。今回は準備したレンタルタックルで釣ってもらうので、タックルの準備をお手伝いしているうちに程なく到着。

それぞれ釣り始めますが、潮回りが悪いのか、私の日頃の行いが悪いのか、アタリがありません（汗）。魚の喰い気が無いというかやる気が感じられない状況で、ベテランの方でもポツポツとしか釣れない状況。

もちろん初挑戦の方には厳しい状況なので、ジグの動かし方をアドバイス。「2m位ゆっくりのピッチで誘い上げて、ロッドを上げた状態からリール1回転分の糸を巻き取り、残りの分ロッドを下に降ろし、下ろした所で数秒待って喰わせの間を取る」という方法をアドバイスすると、なんと！すぐにアタリが出て初の獲物のソイをゲット！次の投入でも続けてソイをゲットすることが出来ました。

ジギングというと、常に速く巻いて止めたらダメだと思っている人は少なくないと思います。実際はゆっくり動かしても止めていても魚は喰ってきます。ベイトを追っている時は比較的速い動きで釣れますが、今回の様に渋い時はゆっくり目の動きと、喰わせる間としての長めのポーズが効きました。

さらに先ほどの釣り方で、「ロッドを下ろして止めた後、もう一段ロッドを下ろしてジグを落としてやる」と止まっているジグを見ている魚が慌てて口を使うことがあり、この釣り方でも釣果が出ていました。スロージグだけでなく普通のジグでも出来る釣り方で、喰いが渋い時や根魚狙いの時には有効な釣り方なので、覚えておくときっと役に立ちます。

徐々にアイナメとソイは口を使う様になり、サイズも良くなってきましたが、まだ状況は厳しく狙いのヒラメは釣れません。

終了時間ギリギリまでヒラメを釣ろうと船長には頑張ってもらいましたが、結局ヒラメは釣れず。ソイとアイナメだけになってしまいましたが（参加者の皆さんゴメンナサイ）、それでも三陸の魚の魅力とライトジギングの可能性をお伝え出来たかと思います。

これからはヒラメはもちろん、サバにイナダ、ワラサと青物も入りますので、三陸のライトジギングをもっと楽しめます。2回目の釣行会も近々開催したいと思いますので、手軽に楽しめる三陸のライトジギング、ぜひチャレンジしてみて下さい。

PROFILE：大坂章

気仙川流域に育ち、アユ釣りや渓流釣りを得意とする上州屋盛岡店スタッフ。海のルアーなども大好きで、三陸の青物やロックフィッシュなど、小物から大物まで色んな釣りに挑戦している

 

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※取材・テキスト／大坂章
※取材協力／上州屋盛岡店（TEL：019-637-1130）

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