今が旬!オクトパッシング。
日本海はオクトパッシングの好機。
秋も深まり、紅葉狩りのシーズンとなってまいりました。気温の低下とともに、海水温も徐々に低下してきており、オクトパッシング(タコ釣り・オクトパスゲーム)が各地で旬を迎えております。 非常に地味な釣りですが、はまる人も多いオクトパッシング。私も今年から、この釣りにドップリとはまってしまいました(笑)。
タコは岩などに擬態して、獲物が目の前を通り過ぎるのを待ち構えています。そこで、釣り狙うべきポイントは、潮通しの良いストラクチャー周りとなります。こういったポイントは、エサとなる小魚やカニが豊富で、数多くのタコが身を隠している可能性があります。 1杯、2杯、3杯…と数釣りも可能です。
最近では、オクトパッシング用のタックルも数多く販売されています。専用のロッド~専用のルアーまで。釣具店には”タコ”コーナーが設置される程です。これは、ルアー釣りのターゲットとして注目されている証拠ですよね。
でも、専用タックルを買い揃える程では…と思っている方も少なくない思います。実は、私もその1人です。私もサラリーマンですから、釣りにかけられる予算も限られておりますし、それに1年中タコを狙い釣る訳でもないですから。
私の場合は、近海ジギングのタックルを流用しています。キロサイズまでのマダコを狙うのであれば、ロックフィッシュ用のハードタックルでも十分です。さすがに、10kgだ、20kgだ、というミズダコには歯が立たないと思いますが、500g程度の中小型のマダコなら、エギング用のタックルでもいけます!
・SALTIGAコースタル・コンフォートジャーク62S-2/3・F(DAIWA)
・セルテート3012(DAIWA)
・Sufix832 ADVANCED SUPER LINE 1.5号/27.6Lb(Rapala)
・SALTIGAショックリーダーFtype 30Lb(DAIWA)
【使用タックル(中・小蛸用)】
・エメラルダスINFEET 83MLI(DAIWA)
・セルテート2500R(DAIWA)
・Rapinova-X エギング0.8号/17.8Lb(Rapala)
・morethanショックリーダーFtype 25Lb(DAIWA)
※エギはダブルクリンチノットで直結
ロスト覚悟で激安エギを使用。
私の場合、ルアーにはアオリイカ用のエギを使用しています。前述の通り、ストラクチャー周りを狙う釣りですので、ルアーのロストは付き物です。大蛸用のタックルであれば、パワーで根がかりを外すことも可能ですが、中・小型用のタックルではパワー不足になりがちです。
そこで活躍するのが、釣具店で格安で販売されているエギです。もちろんダイソーの105円エギでもOKです。タコに聞いたわけではないので確かなことは言えませんが、一般的にアオリイカより視力が劣っていると考えられています。だから、エギのような形をしたものであれば、値段に関係なく、何でもOKなんです。
市販のエギそのままでは、潮流の影響を大きく受けてしまいボトムを攻めにくいので、エギのラインアイ、もしくはシンカー部分にナス型オモリを取り付けます。
オモリの取り付けにはダブルスナップを使用します。深度などを考慮し、ナス型オモリは複数サイズ用意しておくことをオススメします。また、ダウンショットリグを流用しても良いでしょう。
アクションは、ボトム付近を泳ぐ小魚のように、ボトム付近を動くシャコ、カニのように、ゆっくりとエギを動かしてやります。タコは食欲旺盛な生き物なので、近くに居れば一気にエギに襲い掛かってきます。
タコがエギに乗った瞬間、ズシッと重みを感じ、ゴミを釣ったような手応えを感じます。そしたら、一気にリールを巻き上げましょう!
もたもたしていると、岩の下に潜り込まれてしまったり、岩にしがみ付いてしまったり。ラインを引けば引くほど、タコは岩の奥へ奥へと隠れてしまいます。こうなると一筋縄ではいきません。時間をかけて、タコの警戒心が薄れるのを待ちましょう。
ドラグを緩めて置き竿にし、休憩するのも良いでしょう(笑)。ドラグの音=蛸が岩から出た証拠。休憩をやめて、ドラグを締めて、一気に巻き上げましょう!
今が旬のオクトパッシング。今後は、キロサイズのマダコを狙う事も可能です。タコテンヤ(エサ釣り)でマダコを狙うのも良いけれど、ルアーで釣るのも面白いですよ。
釣行日は2011年10月10日、14~15時。寒冷前線の通過に伴い、風が強く吹いていました。風の影響、波の影響、深度を考慮し、2号のナス型オモリをエギに取り付け、オクトパッシング開始。
岩のそばをスーッと通すと、岩下からタコの大腕が!次の瞬間、エギが横に移動し、岩下にスッと入ってしまいました。ここからが一苦労。ビクともしません。タコが岩下から姿を現すまで休憩。のこのこ姿を現したのを機に、一気にリールを巻き上げると!!妻の顔から笑みがこぼれました。Bigなマダコでした
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シーバス、ヒラメ、根魚等を狙うルアーアングラー。”お手軽フィッシング”も大好きで、夫婦で釣行することもしばしば。一眼レフ片手にアマチュアカメラマンの一面も。福島県出身だが、福島第1原子力発電所の事故のため、現在は山形県東根市に避難中。ラパラジャパンフィールドスタッフ。ブログ SaltWater釣行記。
※取材・テキスト/下野 顕