釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

仙台湾ジギング ワラサにサバに大熱狂!

縮 彰 2021年4月20日 更新

10月2日(日)、塩釜港のえびす屋主催により、「仙台湾ジギングバトル2011」が開催された。109名が参加し大盛況となった大会の模様を、当日の攻略パターン解説とともにお届け!
※2011年掲載の記事です。

朝イチから良型ワラサがヒット!

東北のジギングファンの間で恒例行事になっている仙台湾ジギングバトル。縮彰さん率いるTEAM MARVELメンバーも第1回大会から毎回出場。年々参加人数が増え、仙台湾のジギング人気の高まりを実感するいい機会になっている。

縮さんらは、えびす屋所属船・かもめⅢに乗船。釣り始めて間もなく、メンバーの遠藤さんが77cmのナイスプロポーションをキャッチ。1投目の着底から1回転くらいでヒットしてきたため、その後もボトムをスローに攻めたのだが、船中2本ほど上がったのみでアタリが止まってしまった。

その後は、潮も全然きていない感じで、1時間くらいはノーバイトが続いたが、「少し移動してポイントに入り直した直後、後ろの方で3人くらい連続ヒットして、ボトム付近を攻めていた私にも64cmがヒットしました。この時間帯は、ラインブレイクしている人も数人いましたね。十分余裕を持って60~70cmを釣っていた人でも走りを止められないでいたので、ブリかヒラマサか、何かデカい魚じゃないでしょうか」と縮さん。

第1回大会で3位に入賞しているMARVELの遠藤さんはスタート直後、77cmの好サイズを釣り上げた。ヒットジグはMGクラフトのスキルジグ155g。ひょっとしたら今大会はイケるかも!と期待させた1本
苦しい時間帯の後、少し活性が上向き、縮さんは背黒(クーニーズ)の200gで何とか64cmを手にした。さらなるサイズアップを狙ったが…

この日、縮さんは仙台湾特有のメロウドパターンを意識した、スローな横の動きでボトムを狙っていた。「でも、魚の活性がすごく低くて、ホッツのケイタンジグのような長いスライドアクションはイマイチでした。ケイタンでもスライド幅の狭いSTDタイプやクーニーズの背黒ジグがよかったですね。また、周りで釣れている人を見ると、攻めているレンジが底からハンドル3回転くらいまでだけで、みんな回収したらすぐに底まで投入することの繰り返しでした。逆に、釣れていない人は底から上までバーチカルに攻めすぎているように感じました」

この大会はキーパー5尾の全長に応じたボーナスポイント(魚種毎に設定)の合計を競う形式のため、さらなるキーパーワラサを狙ったのだが、船中6割ほどが釣れていない難しい状況。そのため、大会参加船は一斉に場所を移動し、後半はサバ狙いに移行した。サバのポイントはレンジが60~70mと深かったため、ルアーはそのまま重めのジグを使用。サバの方も活性はあまり高くは無かったのだが、25~35cmのアベレージサイズに40cmオーバーがたまに混じった。中には45cmを超す大型もおり、できる限り大きいサバを釣って加点するべく、終盤はサババトルが白熱した。

【TEAM MARVELヒットルアー】
・背黒ジグ(クーニーズ)
・ケイタンジグSTD(ホッツ)
・CB.マサムネ(スミス)
・ステイ(シャウト!)
・スキルジグ(MGクラフト)
各150~200g
サバは30cm前後が多かったが、40cm超の良型も。縮さんはCB.マサムネを使って写真の46cmをキャッチ(魚を手にしているのはMARVELの佐藤さん)
12時に一斉終了し、船団で沖上がり
準備ができた順にキーパー5尾分の全長を計測。参加者はサイズに興味しんしん
この大会はキーパー5尾を、魚種ごとに異なる、全長に応じたボーナスポイントで競う方式のため、大会本部は参加者全員分の計測とポイント集計に大忙し
えびす屋伊藤栄明専務からの挨拶と総評が終わった後、入賞者の表彰が行われた
 
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ワラサを4本揃えた皆木さんが優勝!

序盤で1本だけでも好サイズのワラサを釣ることのできた参加者の多くは検量時、「サバでポイントを稼げれば結構上位に入れるのでは?」という淡い期待があったのだが、釣る人はしっかりワラサを揃えていた。

優勝者の皆木一真さんは第71えびす屋丸の胴の間に乗船。まずは開始直後に自身最大の78cmのワラサをキャッチし、その後も1時間くらい間をおきながらコンスタントに60cm台、50cm台を追加。ワラサ~イナワラ4本と1本の良型サバを確保して、見事優勝の栄冠に輝いた。主戦はMCワークスのキラージグⅣ180gとスミスのCB.マサムネ135g。「自分のルアーを一番先頭で魚に見せることを意識しながら、ボトム付近を狙いました。ラインが船の下に入るときはPEを2号くらいに細くして早く沈めるようにし、ラインが沖に出ていくときは、道糸とリーダーを太くして遠くに送るようにして、他の人に紛れないようにして攻めました」。2位につけた白岩さんやMARVELの遠藤さんも70cm台後半のワラサを釣っているのだが、2~4尾目の魚の内容で差がつくところが、キーパー&ポイント制の難しさであり、面白さでもある。

さて、大会終了後に伊藤専務に少しだけ話を訊いてみた。9月下旬に荒れた後、海の状況が変化して、数があまり伸びていないとのことだが、今季は早くから70cm台、80cm台がヒットするなど、良型のワラサが上がっている。例年、これからの終盤戦は数が減るかわりにサイズを狙える時季だけに、準備を万端に調えて大物獲りに挑んでいただきたい。

優勝者の皆木さんから順に表彰。入賞者にはえびす屋伊藤社長より、トロフィーと豪華副賞が手渡された
優勝した皆木さんは78cmのワラサを最大に、4本のワラサを多数揃えてポイントを積み上げた。準優勝の白岩さんはボトムを丁寧に攻め、朝イチに75cmのワラサを1本キャッチしたものの、後が続かず。イナワラとサバでしっかりポイントを稼ぎ、2位に滑り込んだ
92cmのシイラを釣り上げた井上さんが大物賞。持ってきたクーラーに釣ったシイラが入らなかったそうなので、副賞の大型クーラーが手に入ってちょうどよかったかも
レディース賞の山形郁子さんは、ジギングファンに人気のシャウト!のジグバッグとヤマリアのメタルフリッカーをGet!
優勝者挨拶では、「去年はダメだったので、今年こそはと思っていました。(自分のジグが)周りの乗船者と混じらないようにだけ気を付けながら、重いジグで下に着くように攻め続けました。釣らせてくれた船長に感謝です!」と皆木さん

【大会結果】

■順位■
優勝:皆木一真
準優勝:白岩淳
3位:佐藤正治
4位:渡辺勝実
5位:川端孝博
6位:高橋裕樹
7位:山本 融
8位:鎌田寛典
9位:山下竜司
10位:時田直樹
レディース賞:山形郁子
大物賞:井上康人
(敬称略・105名中)

大会のシメは豪華賞品をかけてのじゃんけん大会で盛り上がった
 

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PROFILE:縮彰

山形のオフショアチームTEAM MARVELリーダー。酒田沖や相馬沖をはじめとして、太平洋、日本海(たまに南太平洋)の各地に釣行している。淡水のルアーも大好き

 

取材・解説/縮 彰(TEAM MARVEL)・編集部
取材協力/えびす屋(TEL:022-362-2220)

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