好調の三沢沖 マコガレイ爆釣!
噂の三沢沖カレイ船に伊藤育男さんが初乗船
少年時代から船カレイにどっぷりハマり、志津川湾でマコガレイを釣りまくってきた伊藤育男さんが、「よくこんな所が残っていたなぁと。今、東北で一番マコが釣れる場所じゃないですかね」と驚く釣れっぷり。今季、これまで何回か紹介している三沢沖のポテンシャルの高さを実感させられた。
今回の三沢沖釣行では乗り合い船に乗船。三沢港から北沖に走ること20~25分、水深35~40mほどのポイントに到着。「釣り場は底質が泥っぽい感じの所が多くて、この日はたまたま波も静かだったので、志津川湾40mラインの流し釣りと同じような雰囲気でしたね」
釣れてくるマコガレイは35~38cmの良型ばかり。40オーバーというのはほとんどいないのだが、終始コンスタントに釣れ上がった。釣れないときもあるものの、魚が溜まっている場所があるのか、1枚釣れるとバタバタと連続ヒット。「小さいのは全部リリースしてたんですが、一人20kgは釣りましたね。途中、9時くらいに冗談で、『もう十分釣ったから早上がりしてもいいんじゃないですかー』って船長に言ったら、『こんなの全然だ!最後までちゃんと釣って(自己)記録作ってけ!!』って怒られちゃいましたよ」
下バリばかりに食ってくる状況での攻略法は?
水深が40mほどあるポイントということで、伊藤さんは最初、夜光系のハデめの仕掛けを使っていたのだが、結果的にはシンプルな仕掛けがハマった。
この日の海は潮がほとんど動かないベタっとしたコンディション。船長がしっかり船を動かし続けているおかげで、なんとか仕掛けも流れてアタリは出るものの、上バリにアタリが出ても食いが浅いためかほとんど乗らず、下バリばかりに食ってくる状況。こんなときは、下バリ使いがキモになる。「仕掛けが絡まないように2~3cmの小さいコヅキを続けて、たま~に確認を兼ねて仕掛けを上下してやると、下バリにアタリが出ることが多いです。それを続けながら、魚が溜まっているポイントに入ったなと思ったら、自分の仕掛けに食わせるように誘いをかけると効果的です」
伊藤さんは普段通りの短仕掛けを使ったが、魚の目線が底中心で上バリまで食いついてこないわけだから、仕掛けは長めのものを選んだ方が釣りやすい。その上で、意識していないと見逃しやすい下バリのアタリを取って、手返しよく釣り上げていくのが、数を伸ばすためのコツだ。
三沢港は三沢I.C.を降りてから近く、東北道から高速道を走って行けば、遠征もそれほど苦にはならないそうだ。ベストに近い好釣果にも恵まれ、「いい父の日プレゼントになったんじゃないでしょうか」と育男さん。過去の釣行記では育男Jr.も着々と釣り師への道を歩んでおり、親子3代での釣行レポートも近いうちに見られるかも。
取材・解説/伊藤育男
ヘアメイク/ガーゴイル(TEL 022-773-0758)
10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター