釣行記

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型揃いが魅力!秋田沖のオキメバル

編集部 2021年4月27日 更新

秋田沖の中深海で良型のオキメバル(ウスメバル)が上がっている。型揃いのうえ数も狙えるとあって、宮城や岩手から足を伸ばして釣りに来る人も多い人気釣種だ。今後、秋田沖では電気釣りも始まり、魅力的な釣り物が続々と現れる好季を迎える。
※2011年5月掲載の記事です。

型物狙って男鹿沖の深場のポイントへ

この日のポイントは男鹿半島沖の水深120~150mライン。30cm台の良型が多く上がる型狙いのポイントだ。レギュラーサイズの数狙いなら、水深100m前後の少し浅めの海域が中心になる

東北各地の中深場で狙えるオキメバル(標準和名ウスメバル)。秋田ではテリと呼ばれることが多く、これからは35~40cmの大型を狙える好季に入る。キロ2,000円超も普通という高級魚だけに、他地域からこれを目当てに釣りに来る人も多いのだ。秋田港の遊漁船BIG BOYを取材したのは、GW中盤の5月3日。乗船したのは、シーズン中は毎月のように秋田に通っているという、仙台からの遠征グループだった。

出船すると、前日までの雨で秋田港周辺はひどいニゴリ。最初はクロメバルを狙ったが、反応悪く、早々に切り上げてオキメバルのポイントへと移動した(黒メバルのシーズンはそろそろ終盤とのこと)。「仙台では釣れないような大型が欲しい」という乗船者の要望で、型が狙える120m以深の深場に到着。魚探反応は真っ赤だったが、中層に落ちる前にホッケがマンガンで掛かってきた。ホッケも25~40cmとサイズは良いのだが、ここまで魚影が濃いと邪魔になってオキメバルのタナまで仕掛けが落ちていかない。その後はホッケのいない場所を探して転々と移動を繰り返した。

ロッドは250号のオモリを背負える中深場~深場用。電動リールはDAIWAなら500番、シマノ製なら3000番クラス以上。10本バリに良型のオキメバルやホッケがマンガン近く掛かってくることもあるので、出来る限りパワーに余力があるモデルを選択したいところ。写真のタックルは、ディープゾーンとレオブリッツブル500マグマイト(ともにDAIWA)。ラインはPE5号を使用
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難条件下の釣果は何物にも代えがたい

この日はホッケが異常に多く、上から下までホッケでびっしり埋まっているのでは?と思える程だった。そんな中、場所移動を繰り返し、レギュラーサイズのオキメバルを拾い釣った

終盤になりようやくサイズの良いオキメバルが釣れ始めたものの、潮止まりのためか追い食いは不安定。時間を延長して潮が動くのを待つという手もあったが、仙台への帰りの時間もあるということで14時沖上がり。大坊船長によれば、「ホッケの群れの濃さは時間帯や場所によって変わるんですけど、この日は厳しい条件になってしまいました。翌4日も波があって思わしく無かったのですが、5日と6日はレギュラーサイズのポイントに入り、トップ60~70匹のペースで釣れてます。釣況自体は相変わらずいいですよ」

周りより多く釣るためのコツを船長に訊いてみたところ、「その日の釣れる仕掛けやエサの見極めができるかどうか。仕掛けのビーズの色であったり、エサの違いであったり、釣れてる人のモノを見て、自分と何が違うのか分かると強いですよ」。また、仕掛けはあまりゴツくないものの方が高実績。ハリス3号、パーツとハリは小さめという、アジ、サバ狙いのサビキのような仕掛けがいいそうだ。オモリをドスンと底に叩きつけると集まっていた魚が散ってしまうので、できる限り静かに着底させることも重要とのこと。

オミヤゲには十分な釣果を手にした仙台の釣り人たちは、久しぶりの新鮮な魚に大満足の様子。後日、乗船者の一人は、「オキメバルは全て知り合いに配ったんですが、とても喜ばれました。自宅用はホッケばかりでしたが、ホッケフライ最高でした」

終盤は徐々に状況が上向き、良型が多点掛けで上がる場面もみられた。エサはイカ短冊、ホタルイカやサバ、サンマ等の魚の切り身で、この日はホタルイカが当たった。仕掛けは船上で購入できるオリジナルの10本バリ仕掛けが人気
この日の釣果は、クロメバル18~24cmが5匹前後、オキメバル23~35cmが20~35匹、ホッケ40~60匹。他に、ソイ、ミズガレイ(ムシガレイ)が混じった
遊漁船BIG BOYは秋田港最大級の大型釣り船。広々とした船室を完備し、余裕のある釣行が魅力だ。5月末頃からは夜の電気釣りも本格的にスタート。オキメバル釣りは秋のマダラのシーズンまで楽しめる

出船場所は道の駅あきた港 ポートタワーセリオン近くのローソンさん付近を海側へ。秋田県漁業冷凍冷蔵庫、正面にある桟橋の一番奥にあります。オキメバル狙いの乗船代は一人11,000円だ
 

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取材協力/遊漁船BIG BOY(ビッグボーイ)(TEL:090-7068-0549)

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