東松島サーフの53cmイシガレイ!
2~3月はサーフイシが狙い目
自身初めて50cmオーバーのカレイを釣っちゃいました!しかもサーフで。2月17日、仙台広瀬キャスターズのウェブ担当、中田宏さんに同行していただき、東松島市のサーフで竿を出してきました。ここでは知識、経験の豊富な中田さんからお聞きした内容を中心に、この季節に50UPのイシガレイを狙う方法を、本当に簡単にですがご紹介できればと思います。
まず、釣り場の選択について。11月頃の秋のシーズンなら、50、60当たり前で知られる渡波港が圧倒的な実績を誇るのですが、2月、3月は渡波でも港内より隣の長浜側の方がよく釣れるようになります。石巻周辺サーフ、仙南サーフでも釣果が上がりますし、それまで港周りにいた魚がサーフに出てきて産卵後の荒食いをするようです。
この時季のカレイは砂浜の広~い範囲に散らばっているので、まとまった数が釣れることは少ないのですが、ある程度遠投できれば型は期待できます。石巻方面の遠浅サーフでは遠投有利ということで、中田さんは風を背から受けられるように、風向きと釣り場の方向を第一に釣り場を選んでいるそうです。また、仙南サーフはドン深のポイントが所々にあるため、地元のベテランさんはそういった場所を集中的に狙っています。仙南サーフは流れがもの凄く速いので、遠投よりも潮流対策が重要になります。
遠投がきき、絡みも少ない1本バリ仕掛け使用
釣り場の東松島サーフは遠浅で根掛かりも少ないのですが、この日はちょっと波がある条件でした。なので、仕掛けとエサが波にもまれて絡まないよう、テンビン式の1本バリ仕掛けを使用。中田さんによると、この季節は多少波っ気のあるコンディションでニゴリが入った方が、魚の警戒心が薄れるためよく釣れるそうです。
この季節に釣れたイシガレイのお腹を開くと貝類が入っていることが多いので、きっと砂浜の貝などを食べているのでしょう。自分はつりえさ倶楽部マリン仙台新港店のスタッフですので、マリンで売り出し中のBBワームと大定番のイワゴカイを使ったんですが、このBBワームは実際かなりオススメです。ユムシよりは若干小さいので仕掛けトラブルが少なく、それでいて大型へのアピール力もある、投げのカレイには丁度いいエサだと思います。
あとは100m以上投げ込んで、広く探りながらじっくり待つだけ。100mより手前でも釣れますが、遠浅のサーフではなるたけ広範囲を探れた方が圧倒的に有利になります。
時合いになると良型がバタバタ上がった
さてさて、お待たせしました。53cmを釣ったときのことをお話いたします。この日は昼前くらいに釣り場に入り、一番最初に釣れたのはヌマガレイ。まあ今日もこんなもんか、なんて思ってボーっと竿をながめていると、糸がフケているじゃないですか。アワせてみると、43cmの良型イシ。どうやら時合いだったらしく、間を空けずに中田さんにも30cm台が2枚連続で釣れてきました。
その後、2時間ほどは全く反応が無かったのですが、突如、明確なアタリがあり、大物らしい強烈な引き。慎重に巻き上げてくると、明らかに50オーバーという魚体が見えます。興奮でワナワナしながらメジャーを当てると53cm。すっかり暗くなって後片付けをする頃に46cmも追加して、43~53cmが3枚も揃う、最高の結果を出すことができました。
この日がまさにそうだったのですが、すごく短い時合いにアタリが集中し、それも広範囲に釣れるのが今の時季の傾向だそうです。潮止まりの前後にバタバタとくるので、ある程度ニゴリがあって、マヅメから夜の時間帯と潮時が合えばバッチリの条件になります。ただ、時合いまでの我慢の時間はものすごく長く感じるものです。時合いが本当に来るのかどうか分からない中、今日のその時を待てるかどうかが釣果の分かれ目となるかもしれません。
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取材・レポート/和地一彦
写真・解説/中田宏
取材協力/仙台広瀬キャスターズ
2011年より仙台広瀬キャスターズのメンバーに加わったつりえさ倶楽部マリン仙台新港店店長。これまでは投げ釣り、ルアー専門だったが、ここ最近は船釣りの師匠について沖釣りも勉強中。お店でヒマそうにしているときは気軽に声をかけてやってください