釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

晩秋ロックフィッシュ!雄勝周辺磯のアイナメのっこみ最盛期

編集部 2021年9月6日 更新

三陸周辺のアイナメが産卵期に入り、秋~冬のロックフィッシュゲームがハイシーズン。岩手、宮城のフィールドには昨シーズンの不調でたまったストレスを発散するかのように多くのアングラーが繰り出している。(2017年11月掲載)

雄勝地区の大須周辺は外洋向きの磯と湾内の磯が連なる釣り場の宝庫。遊歩道の整備された磯もあり、アイナメの魚影も濃い
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2週間前に好調だった雄勝周辺磯に釣行!

青森、岩手、宮城の太平洋沿岸の磯、防波堤では10月半ばからロックフィッシュが安定して釣れている。2016年の秋冬シーズンはアイナメがあまり接岸せず、陸っぱりは大苦戦となったが、今季は例年並みかそれ以上の釣れっぷりにロックファンの熱気も上昇中。

村岡博之さんも今季は磯ロックを解禁(?)「この前、久しぶりに磯いったら結構釣れたんだよね。若者じゃないので、あんまりきついとこはいかないからそんなデカいのはいないけど、40UPのいいサイズなら普通に釣れるよ」

というわけで、村岡さんと一緒に2週間の間隔を空けた大須崎周辺磯(遊歩道あり!)に行ってみることにした。

目当ての磯までは道路から遊歩道を歩いて20分ほど。駐車スペースに車があり、高低差もそれほどなく比較的手軽な釣り場なので先行者が心配だったがセーフ
磯に降りると、ベタ凪のコンディション。潮周りもそれほど良くない日だったので、こうなると凪倒れが心配・・
ここは湾外の外洋に面したワンド。沖にはサラシの入る島があり、スポーニングシーズンには最高のロケーション
「前に来た時はこのワンド内でいくらでもというくらいに釣れたんだけど、今日はどうかな?」

ポイントに入り早速、実績の「ガルプ!パルスワーム4インチ」を投下するが、2、3投して探るもののアタリがない。「う~ん、いやな予感がするなー。ガルプ!だから魚がいればすぐに反応があるはずなんだけどね」

小潮周りで干満差が緩い日だったのと時合いも関係しているはずだが、盛期のスポーニングエリアにしてはあまりに渋い。湾内から反応が無いので、ワンド外側の岩礁周りに遠投して狙うと、ちょっといいアタリ。その周辺を集中的に攻めていると、30cm台の中型がヒットしてきた。

ワンド内はゴロタに岩が点在し、磯焼けしているところもあるが、前回の釣行では藻の周りにはアイナメが着いていた
 
 
ワンド内、ワンド入り口の岩礁を経て外洋につながっている釣り場
ワンドの入り口付近で釣れたアイナメ。ヒットルアーはバークレイの「ガルプ!パルスワーム4インチ」。カラーはCGBFO(チャートリュースグリーンブラックフレックオレンジ)

シンカーサイズを14gから21~28gに重くして遠投し、フォールスピードを少し速めにして誘うとアタリが出始めたが、活性が低いのか反応はかなり渋い。根にべったり着いて、目の前に落ちてきたエサにしか使わないような状況。ちょっと横に移動して、外海に当たる方を攻めてみることに。

1万円台で導入できるロングスピニングタックル登場!

この日、村岡さんがメインで使ったロッドはアブ・ガルシアの「ソルティースタイルロックフィッシュSTRS-902H-KR」。遠投して遠くの根周りも攻略できる、9フィートのロングレングス、ヘビーパワーのスピニング。ラインはちょっと太めに「スーパーファイヤーラインクリスタル」の1.2号を使用。

ソルティースタイルロックフィッシュSTRS-902H-KR」(アブ・ガルシア)
2017年9月に登場したばかりの、コストパフォーマンス抜群のロックフィッシュロッド。細身のブランクスにKRガイドを搭載した最新の設計で、軽量、高感度が特長。PEラインを使った遠投にもしっかり対応。このロングスピニングの他にもEXヘビーのベイトやバーサタイルモデル、フィネス対応モデルなどもラインナップ
 
 
Abu Garcia(アブ・ガルシア) ソルティースタイル ロックフィッシュ STRS-902H-KR.
Abu Garcia(アブ・ガルシア)
12,000円とコストパフォーマンス抜群のロングスピニング!
Revo ALX 3000SH」(アブ・ガルシア)
リールは高スペックでコストパフォーマンスも抜群の「レボALX」。最新の技術を投入し、軽量化しつつ、優れたギアフィーリングで快適な実釣性能を発揮
スーパーファイヤーラインクリスタル」(バークレイ)
優れた感度、耐久性を誇るPE系のコーティングライン。遠投を重視する場合は0.8号、1号を使用することが多いが、今回は磯場で余裕を持ってやりとりするため1.2号を選択(リーダーフロロ20Lb)

アブガルシア(Abu Garcia) スピニングリール REVO ALX 3000SH
Abu Garcia(アブ・ガルシア)
軽量、高品質を追求した最高のコストパフォーマンスモデル
バークレイ  ライン スーパーファイヤーライン 150m クリスタル 1.2号 20lb
Berkley(バークレイ)
1.2号はトライアル価格で超お買い得!!

また、根を越えた先から大型根魚を引き出すような場面には、塩津紀彦さんも愛用のEXヘビー「ロックスイーパーNRS-962EXH-F LIMITED CO2(塩津スペシャル)」がおすすめ。ベイトのEXHをベースにスピニングに対応させた剛を極めたロッドは遠投した遠くの根からモンスターを引っ張り出すパワーがあり、その長さと張りにより根掛かり回避性能も優れる。

ロックスイーパーNRS-962EXH-F LIMITED CO2(塩津スペシャル)」(アブ・ガルシア)
ロックスイーパー10周年限定シリーズの最新モデル。ハンター塩津氏が全国のモンスターロックと対峙するべく研究を重ねた1本で、北日本の大型アイナメ、ベッコウゾイのほか、西日本のハタ類などにも使いやすいロングスピニング
「レボMGXstream」(アブ・ガルシア)
開発中のレボスピニング最高峰モデル。MGXをさらにグレードアップ!極限の軽量化を図り(175g!)、フィーリングも抜群のリールに仕上がっている。デザイン、詳細は変わる可能性があるが、発表を楽しみに待ちたい
Abu Garcia(アブ・ガルシア) ロックスウィーパー NRS-962EXH-F LIMITED CO-2.
Abu Garcia(アブ・ガルシア)
ハンター塩津モデル最新作 モンスター専用のEXHスピニング!

良型の反応あるも、陸と沖から攻められてスレ気味?

沖の岩に波が当たるところを狙ってみると、40cm台後半はありそうなまずまずサイズが食ってきたものの、痛恨のバラシ。その後も潮が当たる付近からはバイトがあるのだが、釣れてくるのは小型のみ。激シブな状況に、逃した1匹が悔やまれる結果となった。

途中、夫婦船がやってきてアイナメ篭を上げにきたり、ルアー&エサ釣りの遊漁船がやってきたり・・。のっこみのアイナメが接岸するには最適な環境だけに激戦区状態。他のアングラーもひっきりなしに来ているようで、一帯のポイントはかなり荒れてしまっているようだった。

2週間前の時点ではこの湾内全体で小中型であれば簡単に釣れてきたが、この日は沖の岩場周りからポツポツとアタリがある程度
外洋に面した岩場周りで良型がヒットしたが、フックアウト・・
その後、釣れてきたのはこちらのアイナメちゃん

アイナメの通り道になりそうなポイントにはアイナメ籠が仕掛けられていた

2018年バークレイより「NEWガルプ!」がリリース!!

2017年、いったん生産がストップしたガルプ!シリーズだが、ニューガルプの開発が進んでおり、正式には2018年発表予定。この日も新しいガルプ!を使ったが、匂いと味がパワーアップしているのはもちろん、マテリアルがソフトかつ繊細(細かい造形が可能)になり、チャートなどのカラーの発色も劇的に進化している。期待大!

使用したニューガルプ!のサンプル。左から「パルスクロー3インチ」、「パルスワーム4インチ」、「3インチホッグ」。これまでガルプ!は硬めの素材だったが、だいぶ軟らかくなり食わせやすくなった。肝心の食わせ効果のパワーアップもテストで確認済
シンカーはタングステン14~28g。フックはがまかつ「ワーム316」の1/0、2/0
ゴロタの対岸側に回って、アタリのあった辺りを攻めてみたが、小型魚らしいアタリだけだった

良型の反応のあった周辺で粘ったものの、結果的には懸念した通りの凪倒れでこの日は終了。良型のアイナメをキャッチすることはできなかったが、今後もスポーニング盛期~アフターに期待できる。

三陸沿岸はどこの釣り場もアングラーが多くなっているので、トラブルなどないようマナー面に気を付けて、ゴミの回収もお願いします!

 
お昼はおがつ店こ屋街(復興商店街)の「浜のおばちゃん」へ。「おばちゃん定食」は写真の日替わりのメイン(この日は肉豆腐)に焼き魚もついて600円!ごはんのおかわりも無料なので量を食べたい人にもおすすめ
浜のおばちゃんたちのトークも楽しい

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※解説・モデル/村岡博之(オライノ)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン

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