一つテンヤ真鯛入門ガイド2テンヤ編[マダイ用テンヤの種類、カラー]
塩釜港の釣り船さざえ堂の磯野康憲船長が、一つテンヤマダイの基本を解説します。
今回は一つテンヤの仕掛けであるテンヤについて。サイズの揃え方から、テンヤのタイプ、カラーについても解説していきます。
号数は3~10号をまんべんなく揃える
テンヤの号数は3~10号を中心に、必要に応じて13号、15号も使用する。
同じ水深であっても、潮流の速さや風などにより必要な号数が異なり、10mで1号といった目安があまり通用しない点で他の釣りと大きく異なる。季節によっても変化するし、アングラーが底取りにどれだけ慣れているか、タックルによっても違ってくる。
そのため、テンヤは3~10号をまんべんなく揃える必要がある。最初からふんだんに用意するのは難しいと思うので、3号、5号、8号、10号といった感じで購入し、小刻みなサイズを買い足していくのがおすすめだ。
10号以上の重い号数は潮が速くなる春から夏にかけての時季や、深場がいい時など、必要に応じて準備する。必要かどうかはあらかじめ船長に確認しておくといいだろう。
エコギア オーバルテンヤ10号 T03 ゴールドメタル 9760
ジャッカル(JACKALL) ビンビンテンヤ10号 大 レッド/ゴールド
アイの位置でタイプが変わる
テンヤは水中姿勢が安定していることが最も重要。アイの位置により、潮流が速い時に向くものと潮が止まっている時に向くものがある。テンヤのタイプ別の使い分けは奥が深く、最初は好きなブランドや気に入った色、形の物から始めて、後々揃えていけばOKだ。
[1]アイが前方にあるもの
前に引くことで潮を受けて水中姿勢を安定させるタイプ。潮が流れている、速潮時に適する。
シマノ 炎月 一つテンヤII EK-608M 8号 01Tグロー(夜光)
エコギア オーバルテンヤ6号 T08 レッドブラック 9749
[2]アイが上にあるもの
上から吊るすような形になり、潮を受けなくても水平姿勢を取りやすい。潮が止まっている時に向く。
ダイワ テンヤ 紅牙 タイテンヤSS エビキーパー付 8号 ケイムラ赤/金
カラーは赤を中心に基本4色を押さえる
テンヤのカラーは好みで良いが、基本的に赤、金、グロー、無垢の4色をそろえておけば大体の状況には対応できる。
[赤]
必ず用意しておきたいスタンダード。どんな状況でも使えるオールマイティ。
[ゴールド]
レッドと同じように万能に使えるカラー。イワシなどをベイトにしている時や、晴天時には光を反射してアピールになるケースがある。
[グロー]
水が濁っている時や朝夕マヅメ、曇り、雨など、ローライト時に有効。
[無垢(鉛色、シルバー系)]
澄み潮時に実績あり。他の色に当たらないような時にいい場合も。シルバー系はイワシなど小魚に着いている時も効果的。
テンヤの回転を防ぐスナップの役割
テンヤの装着にはスナップ付きスイベルを使用する。回転スイベルにより糸のヨレを防ぐことと、マダイの歯で飲まれ切れを防ぐ効果もある。
「ビンビンテンヤ」や「紅牙」のようにスイベル類が最初から付いているモデルならスイベルに直結する。スイベルが無い場合はスナップ付きスイベル類を使用。スナップはマダイの歯に噛まれて(潰れて)も簡単に外れ無い丈夫なパワータイプが必要。実際にスナップで本命を逃した人もいるので、ここが弱点にならないよう気を付けたい。
※解説/磯野康憲
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