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大潮、小潮 の潮汐(潮周期)や月齢(月周期)と釣りの関係

2015年4月22日配信 【HOWTO】 【編集部】

潮汐というのは、地球の引力によって引き寄せられていた海面が月の引力や太陽の引力によって引き起こされることによって起こります。潮の動きが大きいと魚のエサになる様々な生物や有機物の流動も大きくなることなどから魚の活性が上がり、釣果にも大きく影響します。船釣りの場合は潮周りに関係なく釣れる釣種も多いのですが、磯、防波堤など陸からの釣りではこれ抜きに釣りはできないというほど重要な項目なので、基本的なしくみを頭にいれておきましょう。

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干満と釣りの関係

海や大きな湖では1日に数回潮の満ち引きがある。潮の干満は1日1回転の地球の自転と月の引力の関係により起こり、干潮、満潮それぞれ日に2回ずつ繰り返されるのが普通(潮周りにより不規則な日もある)。

満潮、干潮の差は垂直方向で1m以上になる日もあり、大きく潮が引いた時は沖まで干出するので潮干狩りで貝などを採りやすくなったり、沖の磯に徒歩で渡れるようになる場所もある。釣り人にとって特に重要なのは上げ、下げの時間帯だ。「上げ止まり」、「下げ止まり」というように、干満時間の付近は潮が動かず魚の食いも落ちることが多い。

逆にチャンスなのが「時合い」と言われる時間帯。上げ3分や下げ7分などというように、上げ始めと下げ始め、上げ止まりや下げ止まりの直前は比較的潮がよく動く。干満の間を10分割したうちの3分と7分辺りは潮が最も動き釣果が出やすい傾向がある。この3分、7分はあくまでも目安でその時々の条件により潮の動く時間帯は異なる。その潮の干満の大きさの差に関わるのが、大潮や小潮といった潮汐周期だ。

釣行計画を立てる際は干潮、満潮の時間をチェック!釣行時間に潮のよく動く時間帯が含まれるように計画するのが基本だ

大潮、小潮(潮周期)と釣りの関係

大潮、中潮、小潮、長潮、若潮というのは月と太陽の位置関係による潮の動きで、月と太陽が一直線上になった時(満月、新月)に月と太陽の影響力が重なることで大潮になる。逆に月と太陽が直角方向になった時(上弦、下弦の月)は月と太陽の影響が分散して小潮となる。

大潮時の月と太陽の位置関係
小潮時の月と太陽の位置関係

一般的に、最も釣果が期待できると言われるのは、干満の差が大きい大潮。大潮の後の中潮なども良いとされるが、小潮は潮の動きが小さく、合間にたまにある長潮、若潮は潮がほとんど動かないこともある。ただ、大潮や小潮という表現はあくまでも周期的なもので、潮の動きを正確に判断するには水位の高さを示す「潮位」の高低差を見る必要がある。また、潮が大きく動けば必ず釣れるかといえばそうでもなく、色々な海流などとの兼ね合いも重要。海峡部などもともと潮の流れが速いポイントはあえて潮の速い大潮は避けて、釣りやすい小潮の方が釣果が良い場合もある。冒頭でも述べたが、磯、防波堤の釣りに比べ船釣りは潮周りと関係なく釣れる傾向もある。

月周期と釣果

満月、半月の月の周期は夜釣りの釣果に関係するケースがある。集魚灯を使って魚を寄せるイカ釣りや電気釣りの場合、満月近くの明るい月周りだと空が明るすぎて集魚灯の効果が薄まるのだ。陸っぱりだと集魚灯周りの釣りに同様の差が出ることがあるので、夜釣りをする時は月の大きさにも注目したい。