釣行記

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エサは餌屋! 第4回「塩漬けイワゴカイの作り方!」

つりえさマリン 2020年8月26日 更新

プレミアム連載:エサは餌屋!
第4回「塩漬けイワゴカイの作り方!」

※この記事はプレミアムメルマガ連載として2013年9月に配信したものです。

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たっぷりの塩で岩ゴカイを包み込む!

今回は冷凍して保存が可能な、虫エサの塩漬けの作り方を解説!つりえさマリンでは大量に作ってストックするため、旨味成分と冷凍焼けを防ぐ魔法のパウダーを混ぜ、真空パックで保存したものを販売しているが、一般家庭でも食塩を使って作ることができる(ただし塩は多量に必要になる)。マリンではイワゴカイが品薄になる夏場、春先に作った塩漬けを販売したり、季節もののエサをシーズン外に販売するために使うが、大量のエサが余ったときなど、捨てるのが勿体ないときに作ってみると面白いはず。

塩漬けに向くのは、イワゴカイ(本虫)やマエバ、極太アオイソメやコガネムシなど、太めの虫エサ。太いアオイソメは絶妙な出来になると表面が光って最高のアピールを発揮するが、細目のイソメやジャリメは糸のようになってしまい×。ユムシは見た目は太いが、塩に漬けると皮だけになってしまうため使えない。その他、エラコの塩漬けも定番だが、これは堅さの調整がかなり難しく、完全にプロ向け。意外にマニアに人気があるのがチロリ虫で、ニオイも強くキスなどの特効エサとして使える。

【材料】
・食塩
・ばんじゅうなどの容器
・雑巾
・新聞紙1~2日分

【手順1】容器の準備

よく乾燥させた塩を用意する(塩に湿気があると水分をよく吸い取らないので注意)
塩はダマをつぶして細かくしておく
新聞はカラー面ではなくモノクロ面がおすすめ(水気の吸い取りがいいため)
容器の底に新聞紙(河北新報など)を厚めに敷く
新聞紙の上にタオル、雑巾等を敷く。タオルは写真のように容器から半分出るようにして置く

【手順2】水抜きをする

イワゴカイはパックに入っていた砂(バーミキュライト)や汚れをよく洗っておく
タオルの上にイワゴカイを並べる
まだ生きているため虫が動くが、重ならないよう真っすぐ広げる
タオルを被せて、常温で15分ほど放置(1段目の水抜き)

【手順3】最初の塩漬け

被せていたタオルをいったん開き、手早く全体に塩を振る。マリンでは特製パウダーを調合しているが、ここで市販の塩エビ粉を加えればエビ粉風味になる(好みの添加物を使用可能)
再びタオルを被せて常温で30分くらい置く

【手順4】塩で締める(仕上げ)

タオルと新聞ごといったん取り出し、容器に新しい新聞紙を敷く
この時点でかなり水分は抜けており、生タイプとして使うならこのまま保存するのもアリ
新聞紙の上に新しい塩をたっぷりと敷く
イワゴカイに付いた湿った塩をしっかり取り除き、新しい塩の上に並べる。このとき、水分を含んだ塩をしっかり振り落としておくのが上手に締めるコツ
新しい塩の上にイワゴカイを真っすぐ並べる
塩釜焼きを作る感じでイワゴカイを塩で埋める
その上に新聞紙を被せる
今度は冷蔵庫に入れ、約1日ほど置けばカラカラに締まった塩漬けになる。途中、新聞紙が水を吸っていたら、新聞紙を交換する。※漬け具合は好みで調整可能
新聞と塩などのゴミはかなりの悪臭を放つので、ビニール袋などに入れてニオイが拡散しないようにして捨てる(家族に怒られないよう要注意!)

【手順5】パックして冷凍する

塩漬けにしたイワゴカイは、水気を吸った塩をしっかり取り除き、ジップロックなどのパッケージ容器に丁寧に並べる(店舗では真空パック使用)
容器の中に新しい塩を詰める
冷凍焼けを防ぐためにできる限り空気を抜き、袋を詰めて冷凍する

塩漬けパックは冷凍しておけば長期間の保存が効き、生エサより締まるためエサ保ちもいいのが特長。ただ、冷凍焼け防止処理を施した真空パックでない手作りだと、どうしても劣化するので、適当なところで早めに使うのがオススメ。

冷凍保存されたイワゴカイの塩漬け。作っておけば入荷が不安定になり、エサの品質が悪化しやすい夏場に特に重宝する
チロリの塩漬け。ほぼ1匹ずつ真っすぐに作ってある

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