釣行記

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エサは餌屋! 第7回「こんなにあった!冷凍エサその2」

つりえさマリン 2020年8月27日 更新

プレミアム連載:エサは餌屋!
第7回「こんなにあった!冷凍エサその2」

普段、何気なく買って使っている釣りエサの基礎知識からちょっとした小ネタまでを紹介する連載企画。第7回は保存がきいて便利な冷凍エサについて、つりえさマリン仙台新港店の丹野社長と和地店長に訊いてきました。

※この記事は2013年12月にプレミアムメルマガ連載で配信したものです。

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【小魚系シリーズ】

■オリジナルしらうお
一般には市販されていないつりえさマリンのオリジナルパック。仙台塩釜近郊で採れたもので、季節限定で市場に入荷したものを確保している。松島周辺などで春に採れて踊り食いで食べられるハゼの仲間の「シロウオ」とは別種で、こちらは脂ビレのあるサケ類の魚。冷凍すると白っぽくなり、アピール力がある。

白く細長いボディがヒラヒラとアピールし、沖釣りの五目釣りやメバル胴突きなどの付けエサに適する。その他、陸っぱりの探り釣りやウキ釣りでルアー的な使い方をするのもあり。

真っ白な細長い魚体はソフトルアーのよう。
■きびなご(小粒)
南日本で一般的なキビナゴをそのまま冷凍した市販品。キビナゴは10cmくらいのイワシの仲間の小魚で、両サイドに銀色に反射する部分があるのが特徴。小型のものを丸ごとエサ付けし、船の五目釣りなどで使用。胴突きのメバル釣りなどに有効で、食べているベイトによっては切り身とは一線を画する釣果を上げる場合がある。写真の小粒のほかに、もう少し大型で不凍処理を施した「Gきびなご」もあり。
新鮮な状態のまま綺麗に冷凍パックされている。体側の反射効果に期待大。
■冷凍イワシ
マイワシを丸ごと冷凍した市販品。東北のフィッシュイーターの実際のベイトであり、普段から使っているエサということで、信頼感からも人気が高い。活きエサが手に入らない場合の根魚五目釣りやマスナタのヒラメ釣りなどで使用。10~13匹入りの小型サイズと7~8匹入りの大きめサイズとがあり、ターゲットによって使い分け可能。
■Gハゼコ
変色防止や不凍処理を施したGシリーズの小ハゼ。マハゼ釣りの外道に釣れてくる、いわゆるダボハゼに似た仲間の小ハゼを丸ごと冷凍したもの。不凍処理をしてあるため冷凍状態でも軟らかく、解凍しないでそのまま付けエサとして使用できる。船メバルや五目釣りの付けエサとして有効。陸っぱりでも根魚の探り釣りなどにおすすめ。
小さなハゼがパック一杯に詰まっている。
■冷凍豆アジ
10cm弱の小アジをそのまま冷凍してパックに入れたもの。活きエサが無いときのヒラメや根魚、青物などフィッシュイーター全般に有効。船の胴突き釣りの付けエサや、陸っぱりのウキ釣りのエサなどとして使える。

【その他のエサ】

「うま味ベイト」はディープマスターことテル岡本氏のプロデュースにより生まれた限定冷凍エサ。特殊なうま味素材で加工したものを密封冷凍しており、鮮度が落ちにくく、食いも抜群。メヌケやオキメバル、アカムツ、オニカサゴなどの深場の釣りのほか、メバルや青物など、あらゆる釣り物に使える。※限定商品のため在庫限り。

■テル岡本推奨!うま味ベイト サンマ
サンマの半身をうま味加工。タラなどはそのまま、オキメバルやメヌケは半分に切って、アジやクロメバルは短冊にして使用。
■テル岡本推奨!うま味ベイト サバ
エサ保ちがよく、サンマより食いがいい場合もあるサバの半身を加工。
■テル岡本推奨!うま味ベイト カツオハラモ
関東、伊豆のキンメダイなどで特効エサとされるカツオのハラモ。皮目のアピールとエサ保ちのよさが特徴で、オキメバルなどにも有効。
■テル岡本推奨!うま味ベイト イカ開き
開いたスルメイカを加工したもの。適当な大きさに切ってイカ短冊に。
■ホタテの赤みみ
ホタテのミミ(貝ヒモ)の部分を赤く染めて冷凍したもの。赤色でアピールが効き、貝ヒモの部分なので硬くてエサ保ちもいいのが特長。カレイ類や根魚、タイ、青物など何にでもよく、投げ釣り、船釣りで重宝。長いヒモを適当な長さに切ってエサ付けし、小さく千切ったものをエサ落ち防止のためハリ先に付けるのもあり。

【エサの小ネタ】2013アオイソメ卸価格急騰!

2013年の釣りエサ界に最も大きな打撃を与えたのがアオイソメの高騰です。今シーズンは全国的にアオイソメの価格が高騰し、夏場には品薄状態でエサの確保が困難な状態になりました。

現在、釣りエサに使われている青イソメは中国からの輸入品がほとんどです。もともと初夏の頃はイソメの産卵期に当たり、イソメが品薄になる傾向があります。それは例年のことなのですが、今回は激しく輸入価格が上昇しました。その輸入価格高騰の要因の一つが円安の影響。最近の円相場の変化により約25%の価格上昇が起こっています。

さらに、それに追い打ちをかけたのが中国側の事情。中国では鳥インフルエンザの問題など、様々な理由から魚食が脚光を浴びており、養殖魚の需要が急激に上昇してきています。特に顕著なのが、ニュースなどでも話題のエビ類。エビのエサにイソメを使うと色揚げ効果(色をあざやかにする)があるとされ、養殖用のエサとしてアオイソメが消費されてしまうようになりました。

これまでほとんど天然だったアオイソメの養殖も盛んになり、ここにきてアオイソメ自体の養殖も増産されていますが、需要に追い付かない状況。円安効果に加え、中国の需要の変化でイソメの輸入価格は約1.5倍まで跳ねあがりました。

現在、各釣具店では量と価格を何とか維持している状況ですが、イソメ価格はこのままさらに高騰することも懸念されています。いずれ、貴重なイソメを節約しながらチビチビと使うような時代が来ないといいのですが‥(※解説:丹野恒雄社長)

※この記事は2013年12月にプレミアムメルマガ連載で配信したものです。

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つりえさ倶楽部マリン

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