釣行記

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エサは餌屋! 第10回「エサ付けバリエ!活きエサ&冷凍エサ編」

つりえさマリン 2020年8月27日 更新

プレミアム連載:エサは餌屋!
第10回「エサ付けバリエ!活きエサ&冷凍エサ編」

普段、何気なく買って使っている釣りエサの基礎知識からちょっとした小ネタまでを紹介する連載企画。今回はエサ付け方法のバリエーションについて、つりえさマリン仙台新港店の和地店長に訊いてきました。

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活きエサ系

☆活きどじょうのエサ付け方法

根魚が普段食べているギンポなどに動きが似るためか、根魚五目などでかなりの特効性が知られるドジョウエサ。安価で入荷も安定し、丈夫なので保管もラク。エサ付けはアゴ掛けが一般的だが、口が小さいので口の付近にチョン掛けにすればよい。
[エサ付けの手順]

ドジョウはヌメリが多くてそのままだとエサ付けをしにくいので、タオルなどでヌメリを取っておく。
下アゴ側から口のヒゲのあるあたりにハリを刺す。
あまり頭まで刺さないよう注意しながら、アゴの付近にハリを抜く。

☆活きエビのエサ付け方法
シラサエビやモエビなどと呼ばれることもある活きエビのエサ付けは、尾からハリを刺す場合、頭からハリを通す場合など何種類かの方法がある。生きているエビが弱るのを防ぎ、また泳ぎの妨げにならないようにするためにも、頭から尾にかけて内臓のある部分にはハリを刺さないように注意する必要がある。また、使用するハリもエビメバル用などの軸の細いタイプを使うのが◎。

【尾掛け・通し刺し】

尾からハリを通し、腹側から抜く方法。

[尾掛けでは尾ビレを取る]

活きエビの尾ビレは指やハサミなどで切り取る。
尾ビレを切り取った所からハリを通す。

【尾掛け・ちょん掛け】

尾の腹側から背中側にちょん掛けにする方法。エサ付けが簡単でエビも弱りにくい。

【頭掛け】

口のあたりから頭にハリを抜く。尾が自由に動くのでエビが自然に泳ぎ、誘い効果も期待できる。黒っぽい内臓の部分にハリを刺すとすぐにエビが死んでしまうので注意!

【エラ掛け】

内臓を痛めないように、頭の殻の脇にハリを刺して抜く方法。細軸のハリを使い丁寧に刺せばエビを活かすことができるが、ハリの軸が太くなるとかなり難しくなる。

☆活きガニのエサ付け方法
落とし込みの定番エサ。カニの動きを活かす尻掛けが一般的で、弱ったカニなどは横刺しで動かして誘ったりする。尻掛けでハリを刺すフンドシの部分は急所でもあるので、あまり深く刺しすぎないよう注意。活きのいい大きめのカニだと壁にへばり付いてしまうこともあるので、そんな時はハサミを取ってしまった方がいい場合もある。

【尻掛け】

最も一般的な尻掛け。水中で普通に泳ぎ、底に付いた時にハリ先が上を向くので、自然に歩いている様子を演出できる。
腹側のフンドシからハリを刺し、背中側に抜く(急所があるので、あまり深くハリを刺し過ぎないように気を付ける)。

【脇抜き】

尻掛けと同じようにフンドシの中央からハリを刺し、左右の脇からハリを抜く方法。刺さり所の問題などにより尻掛けにしたハリが抜けたり、ずれてしまう場合など、脇から抜いた方が安定する場合に使う。

【横刺し】

足の付け根から刺して、足の付け根から抜く方法。カニが弱ってしまった場合などに、ズルズルと引いて動かせる。硬い部分にハリを刺すので、尻掛けに比べるとハリが抜けにくいのも特長。

冷凍エサ系

☆冷凍サンマのエサ付け方法

冷凍サンマは、安くて確実に手に入る魚系の定番エサ。メバルやソイ、タラ狙いの沖釣りからアナゴ、ソイ等の投げ釣り、探り釣りまで様々な釣りに使用される。使いやすいよう半身で冷凍されていることが多い。ここでは、沖釣りと陸っぱりのエサ付け2通りをご紹介。

[沖釣りでのエサ付け手順]
沖釣りでは胸ビレの付け根の硬い部分にハリを刺すとエサがズレにくく、回転による仕掛け絡みも防げる。大型のタラなどがターゲットの場合は半身を丸ごと使えばいいのだが、オキメバルやメヌケには大きすぎるので、半身をさらに半分にしてから使用する。

背側の後方から腹側の前方へ斜めに切り分ける(タラ狙いの場合は不要)
頭側の身の胸ビレの付け根にハリを掛ける。
ここの部分が一番硬いので、ハリがズレにくい(タラの場合は半身のまま、この部分にハリを刺せばOK)
尾側の身は、まず尾ビレの付け根の一番硬い部分にハリを通す。
ハリを通した後、ハリを固定して、身を2~3回転ほど捻る。
しっかりと捻りを入れた所にハリを刺すことで、尾側の身をしっかりと固定できる。

[陸っぱりでのエサ付け手順]
ソイ、アナゴのブッコミ釣りや根魚の探り釣りなどでは好みの厚さの短冊切りにしてエサ付けする。エサ付けする時は比較的硬い皮の部分を使って縫うようにするのが、エサ保ちをよくするコツ。

短冊切りにする時は胸ビレの硬い部分は食いが悪いので、先に切り取ってしまう。
2~3cm幅くらいの短冊状に切り分ける(厚さは釣り方に合わせて調整)
厚みのある背側の、皮のある方からハリを刺す。
いったんハリを貫通させたらハリ先の向きを回転させて、今度は身の内側からハリを刺す。
ある程度厚みがあって、エサがズレにくい部分にハリを出す。
短冊状にエサ付けしたところ。
「オリジナル徳用サンマ」
つりえさ倶楽部マリンで生産している、オリジナル冷凍エサ。安定の品質で釣果も安心!

☆冷凍ホタルイカのエサ付け方法
メバルやソイなどの沖釣りで定番のホタルイカ。冷凍であれば手に入りやすいことでも人気がある。エサ付けはそのまま丸ごと外套(胴)にハリを付けても釣れるのだが、ここでは外套を取って、内臓をむき出しにした状態でエサ付けする方法を紹介する。

[エサ付けの手順]

目がある付近と外套(胴体)の先のエンペラのあたりを持って丁寧に引っ張る。
解凍されていれば胴は簡単に抜ける(半冷凍状態だと失敗する場合もある)。船ベリなどに固定しながらだとやりやすい。
使うのは目のある側(頭足部側)だけ。目の間の周辺にハリを刺す。
エサ付けしたところ。内臓が魚を寄せるので、肝が切れないよう注意!
「オリジナル冷凍ホタルイカ」
つりえさ倶楽部マリンオリジナルのホタルイカ。日本海側の産地から食用としても十分使えるものを仕入れてパックしているので鮮度抜群!ぷりぷりしていて魚の食いもいい。
今回、エサ付けを解説してくれたつりえさマリンの和地店長と同店スタッフのスグルくん。
つりえさ倶楽部マリン

[つりえさ倶楽部マリン仙台新港店] 仙台新港の玄関口にあり、釣りの最中に足りなくなったエサや仕掛けの補充にも便利。地域トップクラスを誇る活きエサの品ぞろえはもちろん、冷凍エサや釣り具もお買い得。毎日4時からの早朝営業なので、船釣りの出船前に入り用の際にもおすすめ!
■TEL 022-786-3580