釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

宮城復興防波堤巡り 2013年志津川編(袖浜~長清水)

編集部 2020年11月1日 更新

震災による被害が甚大だった南三陸町志津川地区で、漁港の復興状況を確認してきた。志津川周辺でも陸っぱりの釣り人は増えつつあるが、回ってみたところ早くて平成26年3月、平成26年度(平成27年3月)までは復旧工事中という場所が多かった。復旧優先、安全第一で、当面は作業の邪魔にならない範囲内の釣りになりそうだ。
※こちらの記事は2013年の取材当時の状況をそのまま掲載しています。


大きな地図で見る

志津川港のすぐ北側に隣接する袖浜漁港から国道398号線沿いに志津川湾内をぐるっと回った

袖浜漁港

小規模ながら砂浜と隣接したロケーションは抜群で、アイナメ、カレイの投げ釣りや岸壁のサビキ釣り、チカ釣りなどで賑わった漁港。養殖関係の漁船が多く、スロープと港内には相当数の船が戻っていた。ただ、岸壁、防波堤と復旧工事が続いており、防波堤はあっても、工事が終わるまでは釣りをするのは難しそうな状況。

スロープ付近。港内には多数の係留船がみられた
奥の岸壁付近はほぼ全域でかさ上げ工事中だった。以前はチカなどが釣れていたポイント
防波堤自体のかさ上げ工事はほぼ完了しているように見える
砂浜に隣接する小防波堤も新しくなっていた。ただ、取材時は防波堤の付け根付近には工事中のフェンスが張ってあった
小防波堤から見た港内。フェンスはあるが、フェンス内側は整地されておらず荒れた状態
海水浴場だった砂浜部分。陸側は荒れたままでロープが張られていた
袖浜漁港の工事は平成26年3月27日までの予定となっていた

身近な釣り場はこちら

■参考URL(宮城県)
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ks-tihouken-sg/sizugawa-huxtukyuu.html

 
[PR]

志津川港

津波被害の大きかった志津川町中心街と隣接。広い岸壁のほぼ全域で工事が行われているが、仮設の魚市場は活況で、外防波堤もほぼ完成している。新魚市場の建設も順調。周辺の漁業基地として重点的に復興が進められている。

外防波堤の付け根のスロープはかさ上げが終わっていた。外防波堤も工事は進んでいるが、一般の立ち入りは禁止
仮設魚市場前の岸壁。他の岸壁よりかさ上げされて、一段高くなっている。漁業関係のトラックやフォークリフトが往来するので、市場が休みのとき以外は釣りは不可能
仮設魚市場岸壁から新魚市場側。かさ上げ工事中で、今後、新しい魚市場を建設予定
造船所の岸壁付近。造船所自体は営業を再開しているが、岸壁は工事中のため立ち入りできない状況だった

身近な釣り場はこちら

■参考URL(宮城県)
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/ks-tihouken-sg/sizugawa-huxtukyuu.html

折立漁港

取材時は折立川河口水門の付近から復旧工事が行われ、全面立ち入り禁止となっていた。後背地はかさ上げされているが、工事が完了する予定の平成26年2月28日までは港内には近付けない状況。

折立川河口水門も被害は大きい
水門周辺から先は工事中で立ち入りは出来ない状態だった
防波堤外側の様子
防波堤から港内は地盤沈下が激しく、復旧が進むまで足を踏み入れるのもままならない状態
取材時は重機が入り、河口から岸壁までを均している最中だった

身近な釣り場はこちら

坂本漁港

戸倉地区の小漁港で、取材時点ではまだかさ上げ工事は行われていなかったが、港内は全体に地盤沈下の影響が見られた。これから災害復旧工事に入り、計画では復旧に26年度一杯かかる見込み。

港内のスロープ。ここだけを見ると震災前と変わらないようだが‥
岸壁には浸水を防ぐ土嚢が積み上げられていた
スロープ横の小防波堤は完全に沈下
外側の防波堤も高潮時には沈下してしまう状況

身近な釣り場はこちら

藤浜漁港

流れ込みのあるワンド状の漁港。取材時は防波堤は沈下し、岸壁のかさ上げ工事の真っ最中だった。自然のスロープと隣接する磯の環境は良く、かさ上げが完了すればいい釣り場になりそう。

船揚場にもなっている砂利浜
港内の岸壁はかさ上げ工事の真っただ中
外の防波堤は沈下が激しい。手前の岸壁と同じ高さにかさ上げされる模様
港内はノッコミ期にアイナメ、カレイの良型が入る好ポイント
船揚場は平成26年1月31日、道路用地が2月28日まで復旧工事の予定。ただ、防波堤はまだ手つかず状態なので、そこからさらに時間がかかる可能性がある

身近な釣り場はこちら

長清水漁港

「ながしず荘」のすぐ下にある国道に面した漁港。港内はかさ上げ途中で砂利が敷かれた状態、右側防波堤は工事中だった。

港内は砂利で埋められ、浸水しない高さにかさ上げされていた
向かって左側の防波堤への道。駐車スペースは無いので、この先へは歩いて行く
左側奥の防波堤。工事は行っておらず、釣り人の姿が見られた
右側の防波堤へは作業中で入れなかったが、かさ上げは順調に進んでいる様子だった

◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

YouTubeチャンネル登録もお願いします!

?