日本海磯釣りはマダイ好季へ!ウキフカセで狙う真鯛釣行記
シーズン初期の5月上旬からマダイをキャッチ!
山形県庄内磯のクロダイは3月末から4月上旬頃からポツポツ釣れ出し、のっこみシーズンに突入。5月9日は山形県鶴岡市で行われた「ダイワバトルカップ庄内大会」に参戦した。2015年はこの頃になっても水温が落ち着かなかっためか、クロダイがなかなか浅場に乗っ込まず、不安定な釣況が続いていた。一方で今シーズンはマダイが釣れ出すのが早く、クロダイより先にマダイが釣れたという情報も多く聞かれた。
バトルカップの競技時間は7時から13時で、10時に釣り座をチェンジする方式。乗った磯は、堅苔沢の「親子」だった。
「親子は朝一、南に流れる上り潮が流れていました。風と波は少しありましたが、釣りやすい状況だったので、タックルはラインがVARIVASトリビュート磯フロートの1.75号、ハリスはVARIVASハードトップ磯プレミアムハリスの1.7号、ハリがGRANジークチヌゼロフカセ3号。ウキはD-flatz74のP-J 6でハリスを約竿1本分取り、ガンダマのジンタンの7号を等間隔に2段打ちしました」
8時30分頃に風向きが変わり、仕掛けの馴染みが悪くなってきたのでタックルチェンジ。ラインをVARIVASトリビュート磯サスペンドの1.5号、ハリスはVARIVASハードトップ磯プレミアムハリスの1.5号に変えた。
「ウキを2段ウキに変え、アタリウキをD.SUSⅡ(キザクラ)のB、下ウキを鵜澤ディンプルSP(キザクラ)のBにし、アタリウキは浮かべたままにし、水中抵抗を増やして、風や表層の流れで仕掛けが浮き上がったり、流されたりするのを考慮しました」
その後、10時の釣り座チェンジの辺りで潮が変わり、北に流れる下り潮になったが、表層だけが流れ、下は動いてない状況。このタイミングでアタリがあり、マダイの54cmをキャッチした。
庄内エリアは大会の2、3日前あたりから水温が少し下がった様で、この日は堅苔沢エリア全体でクロダイが4枚とかなり渋い釣果となった。亥飼さんはマダイを手にしたが、他にもマダイらしい魚に一発で切られた人もいて、マダイはいつもの年より多そうな雰囲気が感じられた。
■道糸
VARIVAS トリビュート磯フロート1.75号:上層のタナ狙いに最適なフロートタイプのナイロンライン。
VARIVAS トリビュート磯サスペンド1.5号:中底層を狙い通りに探れるセミサスペンドナイロンライン。
■ハリス
VARIVAS ハードトップ磯プレミアムハリスの1.5~1.7号:強くてしなやかなトーナメント仕様フロロハリス。
■ハリ
GRAN ジークチヌゼロフカセ3号:全層釣法に対応した軽量のませタイプの短軸系チヌバリ
ハイシーズンの男鹿マダイ82cm!
5月16日は秋田県の男鹿半島に釣行。この頃になるとクロダイののっこみシーズンはかなり上向き、ハイシーズンに入りかけという状況。ただ、例年比較的シーズンの早い半島南部エリアは良いものの、まだエリアによって釣れ具合には大きな差があった。
この日は加茂漁港から出船し、南側エリアにある「番屋」という磯でクロダイ狙い。朝から風が強く、入れる磯も限られる中、地方向きの釣り座で実釣スタート。
風が強かったのでサスペンド系のラインを使用。ラインがVARIVASトリビュート磯サスペンドの1.5号、ハリスがVARIVASハードトップ磯プレミアムハリスの1.5号、ハリがGRAN ジークチヌゼロフカセ3号という組み合わせ。
「ウキはキザクラの2段ウキで、アタリウキがD. SUSⅡのB、下ウキはD-WinのBを使いました。コマセはオキアミ3kgを3枚に、配合エサが銀狼アミノX名人ブレンドを1袋で約8時間の釣り時間でした」
この日は朝イチに40~50cm位のマダイが1枚釣れた後、6時には82cmの大型のマダイをキャッチ。クロダイ狙いタックルでの釣果だった。途中2、3回は突っ込まれもしたものの、無理せずじっくりと寄せて取り込んだ。
さらに、しばらくしてからクロダイの47cmが釣れ、その後もう1枚クロダイを追加。同じ釣り座で潮流れもあまり変化の無い中、先にマダイが釣り上げられ、マダイがいなくなった所にクロダイが入ってきたような感じだった。
■道糸
VARIVAS トリビュート磯サスペンド1.5号
■ハリス
VARIVAS ハードトップ磯プレミアムハリス1.5号
■ハリ
GRAN ジークチヌゼロフカセ3号
粟島マダイ釣行のち、笹川流れクロダイ
6月6日から7日にかけてはマダイを本命に新潟県粟島へ釣行した。ただ、今季の粟島マダイはゴールデンウィーク頃にバカ釣れした後は小康状態が続いていた。いったんはイナダが増えて釣りにならないくらいだったのだがようやく落ち着き、魚は少ないが掛かればデカいのも期待できる状況。
6月6日は寒気の影響で波風が強く、沖の磯には乗れない条件。港を出てすぐの「上の来島」に渡った。
普段の粟島マダイタックルはロッド2号、リールはダイワの3000番クラスを使うのだが、この日は風のある条件なども考慮し、ロッドを1.65号に落とした。ラインも道糸3~4号、ハリス3~4号のところ、VARIVASバーマックス磯[本流]3号にVARIVASハードトップ磯プレミアムハリス2.5号と若干細めに設定。
「風と波が強かったので、ウキはキザクラの2段ウキ、D. SUSマクロ2Bとディンプルマクロ2Bを使用しました。ハリス約4mにジンタンの6号を2段打ちです」
付近はシモリ根、ハエ根のきついポイント。竿を出す場所も限られる中、南向きの地方寄りを集中的に攻めた。40オーバーのイシダイやカンダイに続き、49.5cmの良型クロダイがヒット。粟島はマダイが多くクロダイはあまり釣れないのだが、クロダイは釣れるとデカい傾向がある。さらに本命のマダイも75cmを釣り上げ、粟島のポテンシャルをみせつけられた。
粟島では翌7日もコンディションが悪く、地磯でクロダイ1枚のみとなったが、粟島のマダイ釣りはまだまだこれから。7月に入ってからは数釣りにも期待できるようになる。
■道糸
VARIVAS バーマックス磯[本流]3号:風の抵抗を受けにくく、操作性に優れたサスペンドタイプナイロンライン。
■ハリス
VARIVAS ハードトップ磯プレミアムハリス2.5号
■ハリ
GRAN ジークグレ尾長・真鯛4号:口掛かりしやすく伸びにくい太軸仕様で大型マダイにも安心。ハリ先が鋭く粘り強いGGSカーボン素材使用
粟島から戻った後の翌6月8日は朝から笹川流れへ釣行。桑川港のたけよし丸で、笹川流れの「イガイ島」に渡った。
結果的にこの日はポイントにのっこみのクロダイがかなり入っており好釣果となった。島と島の間の水道からクロダイが連発!最初は手前の筋を流していたが、型がやや小さかったため、竿抜けを期待して潮の強弱に合わせて沖目のポイントを狙うと後半は40cmクラスも上げることができた。
この日はシモリが多いのとマダイの可能性があったので、少し強めのタックルを使用。ロッドはチヌ竿の1.2号クラス、リールはダイワの2500番クラス。釣り始めはハリス1.7号にジンタン無し、ウキはキザクラのD-flatz7の0号で、ウキ止め無しの全層全遊動。その後、仕掛けの潮馴染みをよくするためにジンタンの7号を2つ追加し、沖目のポイントまで広範囲に攻略した。
後半は風が少し出てきたこともあり、ウキをキザクラのD-SUS マクロ2B とディンプルマクロ2Bの2段ウキに変え、ハリスは1.5号、ジンタン7号の2段打ち、ハリは3号にチェンジ。アタリもやや遠のいていたので、2B、2Bの2段ウキでタナを確実にキープしつつ、ここぞというポイントでは誘いをかけて食わせるようにした。この作戦が功を奏し、終盤もクロダイ、マダイを連発させて、時間一杯までのっこみの盛期を楽しむことができた。
東北日本海側のクロダイの乗っ込みシーズンは終盤戦に入っているが、第2陣、第3陣の群れが接岸中。庄内の四ツ島で6月を過ぎてから数が釣れ出すなど、どこもちょっと遅れ気味なうえ、エリアによってシーズン進行が遅い所もあるので場所次第でまだまだ好釣に期待できる。また、笹川流れでも良型のマダイがかなり入っているようなので、クロダイ狙いでも、マダイ用タックルも持っておきたいところ。
【笹川流れで使用したライン、ハリ 】
■道糸
VARIVASトリビュート磯フロートタイプ1.75号
■ハリス
VARIVASハードトップ磯プレミアムハリス1.7号
■ハリ
GRANジークチヌゼロフカセ3号、4号
■VARIVASハードバッカン40:機能性、安定性に優れた40cmバッカン。
■VARIVAS水くみバッカン:ステンレスフレーム、オモリ付きの使いやすい水汲みバケツ。
■VARIVASキーパーバッカン:メッシュキーパーと併用することで活きた魚を扱いやすい。
■VARIVASエサバッカン:フタがエサ置きにもなるEVA付けエサケース
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東北各地の他にも北陸方面や関東方面にも釣りに行きます。海の釣りは色々やりますが、最近は磯釣りの合間にテンヤマダイやタイラバに行ってます。サポートメーカー:モーリス。MFC(みなとやフィッシングクラブ)所属
※取材・解説/亥飼 真司
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