釣行記

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庄内メバリング 良型チャレンジ!

下野 顕 2020年11月4日 更新
6月25日にキャッチした28cm(セルフショット)

狙うは尺クラスの良型メバル!
時には強引なやりとりもマスト

山形県庄内、ただいまメバルの好季を迎えております。磯、堤防、漁港など、各所より良型メバルの釣果情報が聞かれます。この時期に釣れるのは、いずれも良型メバルで、釣り応えは申し分ありません。

今年は半月遅れのシーズンin。私が本格的に足を運ぶようになったのは5月下旬のことでした。とは言っても、その頃はまだ、磯一面にホンダワラが繁茂しており、ナイトゲームにおいては、非常に繊細な釣りが要求されたと記憶しております。その反面、デイゲームにおいては、非常に面白い釣りをすることが出来ました。

5月下旬。デイゲームでヒットした26cm

藻場の周辺に、ラパラ STORM 五目ジグ 3gをキャスト。五目ジグは、左右非対称のサイドウエイト(センターバランス)メタルジグです。特筆すべき点は、フォールの姿勢。テンションフリーの状態では、水平姿勢のままひらひらと、途中でバランスを崩すと垂直にスーっと。この2段式のオートマチックフォールが、フィッシュイーターの捕食スイッチをONにするようです。

このオートマチックフォールが演出されるように、ロッドアクションをつけるのがBEST。最も簡単なアクションが、リフト&フォールです。ロッドを10時の位置⇔11時の位置に上下させるだけ。

先に述べたように、テンションフリーの状態でオートマチックフォールが演出されます。しかし、相手はメバル。根魚。テンションフリーの状態では、ヒット直後に根に潜られてしまう危険性 大です。ですので、ややテンションをかけながら、フォールさせるように心がけています。リフトさせるとき(10時⇒11時)はスッと。逆に、フォールさせるとき(11時⇒10時)は、五目ジグのフォールスピードに合わせるようにスローに。

バイトのほとんどがフォール中に出ます。この間、一瞬たりとも気を抜くことが出来ません。下から食い上げるようなバイトを感じたら、一気に根から引き離します。

ライトゲームロッドには、メバルの強烈な引きをいなせるパワーが備わっています。しかし、使用しているラインは極細です。イガイなどが付着した根に触れでもしたら、忽ちラインブレイクです。ラインコンディションが良く、且つラインシステムがしっかり組まれてさえいれば、メバルの引きだけでブレイクする事はありません。それを考えれば、メバルの強烈な引きをロッドパワーで受け止め、強引にでも根から引き離す事が重要だと考えます。

夕涼み釣行。夕日、日の入りを眺めながら釣りするのも良い
 
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ナイトゲームは浮き気味になった
高活性メバルがターゲット!!

海水温の上昇に伴い、磯に生えていたホンダワラが消滅。茎が切れて浮遊し始めたのが6月上旬のこと。この頃から、私のメバリングも「昼の縦の釣り」から「夜の横の釣り」へ。

警戒心の強い良型メバルが、果敢に捕食をする時間、それが夜。潮回りなど、日によってもパターンは異なりますが、日没後 辺りが薄暗くなってきたらチャンス到来です。

6月上旬。ナイトゲームにて。フラッタースティックマッドフラッシュ04 クリアオレンジグリッター
6月上旬。ブルーバック(サバメバル)と呼ばれる、背中が青緑色をした個体。温暖な海域のメバルとされ、そのファイトはメバル界一との呼び声も

私のお気に入りルアーは、ラパラ STORM フラッタースティックマッドフラッシュ04です。小型のシンキングペンシルで、小魚が痙攣して沈んでいる様子を模した水平フォールが特長です。水の抵抗を一番受ける水平姿勢でのフォールだから、必然とフォールスピードは遅くなります。すなわち、シモリ、浮き瀬の多いシャローエリアでもガンガン使って頂ける、という訳です。

キャストするポイントは、大きなシモリの先。良型メバルは闇雲に動き回らず、シモリの陰に隠れて常に捕食のタイミングを伺っていると考えられます。捕食行動が目的ですから、食いっ気は非常に高く、早巻き(シマノ社製 C2000番リールで1秒間に2回転くらい)でもバイトが得られることがあります。

フラッタースティックマッドフラッシュ04は、基本 ただ巻きでOKです。喰い渋った感があれば、水平フォールさせてみたり、軽くトゥイッチを入れてみたり。でも、繰り返しになりますが、基本 ただ巻きでOKです。

6月中旬。29cm弱のナイスメバル
6月下旬。ナイトゲームにて。フラッタースティックマッドフラッシュ04 クリアピンクグリッター

私が地磯メバルのポイントを選ぶ際に考慮している点は3つ。
1.浮き瀬とシモリの位置関係
2.潮の絡みとサラシの出方
3.風の向きと波の向き
大型個体が沖のディープエリアから入ってきやすい地形になっているか、ベイトの寄り付きやすい環境が整っているか、今メバリングが成立する状況にあるのか。

こちら山形庄内では、まだまだ良型メバルが狙える状況です。是非 庄内のメバリングにチャレンジしてみて下さい。

タックル一例。メガテック社製カスタムハンドル LIVREモノアーム37を装着。シルキーなハンドル回転性能に定評あり
私のお気に入りルアー。左から、五目ジグ3g、五目ジグ5g、カウントダウン3、フラッタースティックマッドフラッシュ04、Xラップカウントダウン(いずれも輸入・正規販売はラパラジャパン)

【下野さんの使用タックル(一例)】
■ロッド:シマノ ソアレSS S806LT
■リール:シマノ12レアニウムCI4+C2000S/メガテック カスタムハンドル LIVRE モノアーム37・mf(メゾフォルテ)ノブ
■ライン:ラパラ Sufix832 ADVANCED SUPER LINE 0.2号
■リーダー:シマノ Soare Leader EX Fluoro 6Lb
■ルアー:ストーム 五目ジグ/フラッタースティックマッドフラッシュ04

外道でアジが釣れることも。シーバス、黒鯛、真鯛などが釣れることもある
PROFILE:下野 顕

シーバス、ヒラメ、根魚等を狙うルアーアングラー。”お手軽フィッシング”も大好きで、夫婦で釣行することもしばしば。一眼レフ片手にアマチュアカメラマンの一面も。福島県沿岸部出身(現在は庄内地方在住)。ラパラジャパンフィールドスタッフ、メガテックLIVREモニター。ブログはコチラ

 

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※取材・テキスト/下野 顕

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