釣行記

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もうすぐハイシーズン!陸奥湾ブラーマダイ

鈴木潤 2021年1月5日 更新

高水温の影響か、陸奥湾のブラーマダイのシーズンインがかなり遅れている。取材時も、中層から良型がヒットするなど、まだまだ夏のパターンを脱してはいなかったが、型と数が揃い始め、そろそろ秋の爆釣シーズンに突入しそうだ。

夏泊周辺のマダイをゴムボートから狙う

ポイントは陸奥湾の夏泊周辺。9月27日は東寄りの風が少し強かったため、ゴムボートの鈴木さんは夏泊半島を風避けにできる稲生沖のポイントを攻めた

「魚探の水温計で23.8℃もありましたからね。マダイは中層で小魚を追っていて、まだまだ夏場のパターンという感じでした」と鈴木潤さんが言うように、今シーズンは秋マダイのシーズンインが大幅に遅れている。

釣行日の9月27日、鈴木さんはマイゴムボートで出船。東寄りの風が少し強かったので、夏泊半島を風避けにできる半島西側の稲生沖のポイントで竿を出した。稲生沖はそれほど釣れるポイントというわけではないのだが、条件、タイミングが合えば好釣もあるという場所。

スタートしたのは朝6時頃。本来、期待できるはずの朝イチはあまりよろしくなく、釣り始めから2時間ほどは場所をこまめに移動しながら、当たりパターンを探すために時間を費やした。そして、8時頃にようやく1枚目を釣ってからは、傾向をつかんだのもあって調子が上向き、65cmの良型を頭に50cm級数枚という、まずまずの釣果を上げた。

鈴木さんおすすめのブラー、スプーンは、マダイブラーSP ケミブライト14g(フジワラ)やディープオン 14g(フィールドハンター)など。写真はディープオンのピンクシルバーにアワビシートを貼ったもの。オリジナルフックの12号にアオイソメをタップリ房掛けにして狙った
 
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釣果は上々!秋シーズンはぐっと釣りやすく

狙いダナが絞りにくい中、鈴木さんは65cmを最大に、50cm級4枚、40cm級1枚の釣果を上げた。これより小さいマダイも多数ヒットしたそうだ

マダイは上層から底層まで広いタナに散らばっていて、底を狙うと小型ばかり、良型以上は中層からヒットするという状況。「まだ夏のパターンで、マダイは小魚をベイトにしているようでした。こんなときは小さなジグでもいいんでしょうけど、中層から底までを広く探りたかったので、ブラー&イソメを使いました」

中層を泳いでいる夏パターンのマダイを釣るには、色んなアクションをかけて誘う努力が必要。フォール中のアタリが多いので、カーブかフリーかは問わず、フォール中のアタリを取れるかが勝負の分かれ目になる。鈴木さんは少しキャスティングして、底から中層の広いタナを探るようにした。ちなみにこの日は、水深約40mのポイントだと、ちょうど中間の水深20mくらいが主なヒットレンジだったそうだ。

ただし、これは夏パターンの話。これから秋のハイシーズンになると、マダイは底付近に落ち着くようになる。そうなると、誘いも比較的容易で、ぐっと狙いやすくなり、置き竿でも良型中心の数釣りが期待できるそうだ。今季は始まりが遅かった分、いつもの年よりは遅い時季まで秋パターンを楽しめる可能性が高い。

「でもマイゴムボなんか持って無いんだけど…」、という方も大丈夫。今回紹介した夏泊半島には貸しボート店があるので、気軽にマダイ釣りを楽しめる。

陸奥湾のマダイは比較的ライトなタックルで楽しめるのも魅力。タックル=ロッド:スーパースティンガーボロンSSS-77(UFMウエダ)、リール:セルテート2500R(DAIWA)、ライン:ファイヤーライン1.2号(バークレイ)、リーダー:2.5号

取材・解説/鈴木潤

PROFILE:鈴木潤

青森県十和田市のベルウッド店長。青森の各方面に釣行し、この季節は陸奥湾のマダイや竜飛のマグロを中心に活動中。奥入瀬川に近いこともあり、アユや渓流ルアーなどの淡水系も大得意

 

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