鳥海山を望みつつ‥ 飛島沖のオキメバル

テル岡本さん等もよく乗船し、沖メバル釣りの神様と雑誌などで紹介されている、秋田県にかほ市平沢漁港の飛龍（佐藤船長）に今年初乗船して、沖メバル釣りに行ってきた。

＞［身近な釣り場］ 平沢漁港

釣り場は南に飛島、東側に鳥海山を眺望する最高のロケーション。当日のコンデションは、早い時間は北東の風、その後西の風3～5mというところだろうか。はじめは多少のうねりがあったが、その後なぎに。

オキメバルの型もよくなりハイシーズンへ

目標とするポイントは飛島北側に位置する100～120mライン。1時間半ほど走り船長の合図で仕掛け投入。エサは、今年獲れたばかりの新鮮なホタルイカを中心に、イカの短冊、赤タン（食紅で染めたイカの短冊）、サバの切り身や小女子などを用意した。

仕掛けは、15本から25本バリを使用。素バリや、白、緑、ピンクなどのフラッシャーにナマズ、シャミ、サバ皮など多様。

ハリのおすすめはまるふじの胴打ムツハチメオレンジのほか、ささめ針のカラームツやハヤブサのムツケイムラなど。自作で多く使う方には、コストパフォーマンスに優れた下田漁具の特殊焼入むつ針200本入りがいい。

この日は、早い時間帯は素バリ、その後は緑系のフラッシャーの食いが良かった。皮はシャミを使用した。

今回は枝間45cmの15本バリの仕掛けを中心に使用した。この仕掛けは市販の一般的な仕掛けに比べ、ハリ数の多さの割に全長を短く抑えれる。

例えば70cm間隔の10本バリだと単純に7mだが、45cmだと7mを切る間隔にハリを15本入れられるが、その反面、仕掛け絡みしやすく、慣れた人向きの仕掛けだ。魚が多く掛かったときは、一発で使用不能になる可能性もある諸刃の仕掛けともいえる。

エサは早い時間帯には、きびなご、小女子などの魚餌に軍配があがった。日が上がるとともに、イカタンなどにもあたりが来たが、コンスタントに釣れたのは、やはり沖メバル釣りの王道エサともいえるホタルイカだろう。

ときおり、ホッケやソイ、ガヤなどもかかったが、沖メバルはコンスタントに釣れ続け、25～35cm以上の良型が多かった。

さて、仕掛けに話を戻すが、ハリスは2～3号のフロロカーボン。ハリスの長さは潮の流れに応じて28～33cm程度。幹糸には同じくフロロの6～8号を使った。

水中ライトも効果的だが、潮受けの影響で絡みやすくなるので要注意。最近の一推しは、ルミカから出ている、UFOライトのUV。このライトが面白く、別のメーカーから出ているジワーっと点いてジワーと消える機能のほか、通常点灯、LEDがクルクル回りながら点灯するUFOモードを備えている。

LT深海でも100mを超える海中は昼でも真っ暗。そんな中、肉眼では見えないUVは透過力が強く、深海でもよく届き魚を呼び寄せるとか‥。「今や魚釣りは、蛍光紫なしでは語れなくなってしまった」とは、某メーカー営業マンの談。

使用タックルは、いつも大差ないので今回は割愛。結果は　25～35cm程度を多い人で60匹と本来の釣果とはまだ言えないが、久しぶりに、多点掛けで竿が『カタカタ』揺れる感覚を思い出す釣行であった。

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【遊漁船紹介】飛龍（秋田・平沢漁港）
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※取材・テキスト／釣具の館 海遊会事務局
※取材協力／釣具の館 秋田店（秋田・秋田市）、飛龍（秋田・平沢漁港）