釣行記

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初冬の爆裂パターン!!岩手磯ロック1日目

塩津 紀彦 2020年4月13日 更新

ハンター塩津の磯ロック釣行記!先月に続いて岩手の地磯巡りです。前回はスポーニングの本当に初期という感じでしたが、シーズンも進行して、ばっちり最盛期に入っていました!

【関連記事(先月の模様)】
岩手磯ロック 秋のハイシーズン突入!

スポーニング最盛期!無限アイナメ天国を体感

今年ももう師走ですね。最近歳のせいなのか一年が
「あ~っ!!!」
という間に過ぎ去ってしまう気がします…。

今年は暑い暑いとついこの間まで騒いでいた気がしてましたが、気が付いたらすっかり雪が舞散る季節になってきた三陸界隈。外気温はすっかり冬めいてきました。

海の方はだいぶ暖かい状況が継続していましたが、ここに来てようやく水温も落ちはじめ、2~3週間遅れでシーズンがやっと動いてきたといった状況。ですのでいつもの年より少し遅れてしまいましたが、三陸界隈は今がまさに冬のハイシーズン真っ盛りです。

いつ来ても綺麗な景色に癒されます♪

とりあえず現在のアイナメさん達の近況を簡単に説明しますと、
①1陣の雄はスポーニングエリアでネストを守り中
②1陣の雌はアフターになり、ブレイク付近で体力回復中
③2陣のプリの雌はスポーニングエリアに入ってきたところ
④2陣の雄はスポーニングエリア外側のブレイクやコンタクトポイントで待機中
⑤3陣の雄と雌は潮が効くブレイクラインに待機中
ってな感じです。

まぁ要するにどのエリアを撃つかによって狙いたい魚が選べるのと、適当にやっても
「大小の型を選ばなければ何処にでも魚がいる」
そんな天国モードと言っても過言ではないでしょう♪

さてさて、それでは1日目です。場所は毎度お馴染みの大船渡の磯場。ここ近年、岩手の海にはこの季節になると大量のイワシが接岸するようになりました。

磯場に巨大な鳥山発生

そのおかげでスポーニングの魚には丁度よいベイトとなり、イワシの動きによって魚の活性の良し悪しが左右されたり、魚がベイトについて移動したりするので、イワシの動きが釣果に直接つながるようになってきています。

打ち上げられたベイトのイワシ

また面白いことに、ベイトのイワシが接岸しているエリアでは
「ベイトフィッシュパターンにしか反応がない!」
ってこともたまにありますが、意外と
「甲殻類もちゃんと捕食しながらついでにイワシも捕食する」
という感じの混合捕食パターンになることが多いようです。

なのでスイミングに反応が良くなるのは確かなのですが、意外とシャッドテールとかのベイトフィッシュ系のワームだけでなく、クロー系のワームでもハイリフト&長めのカーブフォールとか、横方向を意識したアクションでいい反応が得られたりもします。

これを踏まえて当日の状況を確認するために、まず朝イチはプレッシャーの高い人気ポイントでちょっと魚の活性をチェックしてみます。

すると朝イチから10~30cmくらいのおチビさん達がびんびん好反応!気を良くして散々攻めるてみるものの、さすがに攻められ過ぎているのかサイズが伸びずで、はい移動。

そしてお次のポイントは、空撮を駆使して新地開拓の旅。森をさ迷うこと40分。やっとお目当ての磯に到着♪

スポーニングエリアとディープエリアが隣接した1等磯

まずは2陣の雌を求めてスポーニングエリアを攻めてみます。期待を胸にキャスト~!

するとビンビン系やプルプル系のバイトが多発。そしてその内にやっと待望の
「カン!」
っと明確なバイト!

まずまずの2陣雌アイナメ

幸先いいなぁ~と思っていたら、そこからは乗るまでバイトが多発し続ける伝説の無限アイナメモードに突入(喜)

ナイスバディーです♪
たまにマゾイさんが遊んでくれます
もうイケイケ状態です!

スポーニングに絡んだ魚はレッドバグキャンディーやジュンバグ系のカラーに好反応。

当日もダブルホッグのジュンバグやパルスクローのレッドバグキャンディーに良型が連発しました♪

良さ気なシャロー
ディープから産卵で上がってきたばかりの個体
蟹とダブルホッグ。マッチ・ザ・ベイト

2陣の雌パターンにガッチリハマり、シャローはお祭り騒ぎです♪

そして、わいわいキャッキャと釣り進んで行くと、同行のめぐ大先生が渾身のキャストで大バックラッシュ(笑)

が、バックラッシュが直ったと思ったら今度は激しくロッドが引き込まれてます(驚)

53cmのナイスバディーなママさんアイナメ

さすが話題のブリガールめぐ大先生。私とはモッてるものの格が違います(汗)

そしてその後もエンドレスで小中学生サイズは釣れるものの、特大サイズが見当たらないので移動を決意。

ばんばん釣れるのに移動なんて贅沢な感じ久々です♪

お次のポイントは山谷を二つ越えた所にある磯。ここもスポーニングエリアとディープが隣接していて
「釣れる気がしてならない!」
ってポイントです。

で、やっぱり開始早々ここもバイト連発♪ しかし、ここのエリアはシャローには2陣のチビ雌が大挙していて釣れども釣れども40止まり。

それでは、まだ上がりきっていない3陣の魚をブレイク付近で狙い撃つ作戦に変更です。

すると、水深20m付近のブレイクのショルダーをかすめたダブルホッグに、鈍い抑え込み系のバイト!

ようやく出ました51cm

手応えあり!産卵のための体力をつけようと、いい魚がたまっているブレイクを発見です。

キャストしてボトムを取り、ハイリフト&カーブフォールさせて横に動かすと一発で「どん!」

ベイトをたらふく食べてる感じです

同じパターンで良型が次々とバイトしてきます♪

パターンもがっちりハマり爆裂!
同じブレイクから連発

スポーニングの魚は群れで動くため、ひとつのブレイクラインに絡む小場所でも、上手くパターンがハマり条件が揃えば大爆釣!ってこともあるんです(笑)

そしてその後もエンドレスモードは続きます♪

ディープ特有のレモンアイナメちゃん
もう何匹目かわかりません(汗)

中~大型をまとめ釣りして釣果十分で1日目は終了。小一時間かけて車に戻るとすっかり夕暮れ時です。

日の入り時刻が早まる12月ですから、帰りの時間を計算に入れて、暗くならないうちに安全に磯から上がるように皆さんも心がけて下さい。

おつぎは2日目。数は1日目に十分過ぎるほど釣ったので、2日目は型にこだわる釣りを展開してみました!

三陸モンスターロックフィッシュ降臨!したのかしないのか?

次回お楽しみに♪

【釣行2日目へ!】

【タックルデータ】
◇ロッド:アブガルシア NRC-882EXH LIMITED MGS
◇リール:アブガルシア Revo Elite パワークランク
◇ワーム:
バークレイ ガルプ!パルスクロー
バークレイ パワーベイト ダブルホッグ
◇ライン:サンライン FCスナイパー16Lb
◇フック:
がまかつ ワーム316 2/0~3/0
がまかつ ワーム34R エリートツアラー2/0
◇シンカー:1/2~1・1/2oz
◇ベスト:パズデザイン ULTIMATE V-1
PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

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※取材・テキスト/塩津紀彦
※取材協力/釣具オヤマ(岩手・釜石市)TEL:0193-23-7754