2馬力インフレータブルボート釣行計画
免許が無くても乗ることができる2馬力ボートの登場により、フィッシングボートはぐっと身近なものになった。ここでは、長年にわたりインフレータブルボート界をけん引してきた「アキレス」の試乗会を取材し、専門のスタッフに釣り用ゴムボートの使い方や特長を教えていただいた。
免許不要で簡単に乗れる小型ゴムボート
ここを読んでいるみなさんの中にも、一度は自分のボートで釣りをしてみたいという願望をお持ちの方も多いはずだ。以前はなかなか手の届かない存在と思われていたボートフィッシングだが、免許無しで操船できる2馬力ボートの登場により、マイボートはぐっと手近なものになった。
中でも入門用に最適なのが、比較的お手頃で、扱いも容易なインフレータブルボートだ。インフレータブルとは、空気を入れて浮かべる、いわゆるゴムボートのこと。ゴムボートと言ってしまうとプールなどに浮かべるアレを思い浮かべて、「沖に出ても本当に大丈夫なの?」と心配される方も多いかもしれないが、その心配は無用。50年以上にわたりインフレータブルボートのノウハウを蓄積してきたアキレスのパワーボートは、安全性と安定性ともに高い品質を実現。過酷な条件にさらされることの多い自衛隊や海上保安庁などでも幅広く活躍しており、その技術がレジャー用モデルにも還元されている。
ところで、ここでメインに取り上げるのは、出力2馬力(1.5kw)以下、長さ3m未満の小型のボート。これらミニボートは、船舶検査を通さずに免許いらずで乗れることから急速に普及。アキレスボートもこのクラスに対応した釣り用インフレータブルボートを多数リリースしており、予算や用途に合わせて最適なモデルを選ぶことができる。
アキレスでは、釣り用のインフレータブルボートに実際に乗って体験できる展示イベントを各地で開催している。ここでは8月25日に塩釜で行われた試乗会にお邪魔して、釣り用ボートについて基本的なことを教えていただいた。
アキレスボートの組み立て方
まずは折りたたんだボートに空気を入れて組み立てるまでの手順を紹介。2人でやるのが簡単だけど、1人でも十分可能な作りになっている。エアーの注入は、車のバッテリーで稼働可能な専用電動ポンプを使えば、あっという間に完了!万一に備えてフットポンプも準備しておくと安心だ。
ボートを水上に浮かべる
海面や湖面に船を降ろす場合、砂浜やスロープを使うのが一般的。人数がいればボートを担いで運ぶこともできるが、ドーリーと呼ばれるタイヤ付きの台車を使用するのがオススメ。これなら一人でも簡単にボートを浮かべることができる。
ただし、ここで問題になるのが、船を降ろす場所選び。漁港のスロープを使えるのが便利なのだが、部外者は使用を禁止されている場所も多いので、漁港の関係者に予め許可を取るか、一般に開放されているスロープを探す必要がある。
試乗~抜群の安定感と軽快な走りを実感!~
ボディの左右と前方にエアーチューブのあるインフレータブルボートは、同サイズのFRPボートに比べて傾きが少なく、横揺れしにくいのが特長。乗船位置が水面に近いため、船の引き波などには注意が必要だが、釣りをするにはピッタリ。船酔いをしにくいと感じる人も多いようだ。試乗会で初めて乗った人たちは、思っていた以上に安定感があることに驚いている様子だった。
あとは、一緒に釣りをする人数に合わせたボートのサイズ(定員表示の半分程度が目安)やフロアのタイプを選択。フロアの特性として、ウッドやアルミの底板を入れると安定感が増すが、エアーフロアにも軽くて扱いやすいという利点があり、ユーザーの用途と好みに合わせて選択できる。
アキレスのパワーボート(CSM素材製)は5年間の保証付きで、10年、15年と長く使う人もかなり多いとのこと。好きな場所にボートを浮かべて、釣行時間も自由自在に楽しめるのがインフレータブルボートの魅力。まずは2馬力クラスから入門してみて、いずれは免許を取得してステップアップを目指すのもいいかもしれない。
アキレスボートの畳み方
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※取材協力/アキレスボート
TEL::03-3225-2186
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