ポテンシャル健在!北のモンスターアイナメ[ハンター塩津ロックフィッシュ]
本年も東北を中心に全国各地の釣りや、次の釣りからちょっと使えちゃうようなお役立ちネタなんかを釣行記と合わせ不定期ではありますがぼちぼち発信していきたいと思いますので皆様宜しくお願い申し上げます♪
さてさて、早速新年1発目の釣行は毎年恒例の北海道!!
「北海道で初釣りなんて贅沢な!」
って言われちゃいそうですが、毎年の事ながら年末年始は仕事のため北海道へ行っているので、その仕事の合間に釣りしているだけなんですけどね…(笑)
それでは北のロックフィッシュ天国、北海道の今年の状況やゴロタ浜や産卵後の魚の釣り方攻略法と合わせて少しお話ししたいと思います。
2017年も元旦からロックフィッシュ三昧!
2017年元旦
新年早々まだ夜が明けない4時からスタートフィッシング♪
流石に磯は危ないので堤防からのナイトゲームです。
ガイドして頂いたのは頼れる地元北海道のロックフィッシュマニア憲臓さん。
憲臓さんの話しですと
「ここ最近は水温が上がったり下がったりと変化が激しいためか魚が凄く渋くて、いつも邪魔なくらい釣れるガヤ(エゾメバル)ですらポツポツしか釣れてません」とのこと…。
「ここまで来たからには釣れてないって言われてもやるっきゃないでしょ」
ってことで、磯ロック用のスピニングにシンカーも磯ロック用に持ってきた14グラムでとりあえずスタート。
まぁ本来ならば渋い時はライトタックルで3グラムくらいのシンカーを使ってやる釣りがベストなんですが、なんせ今回は磯用しか持ってきていなかったんで…(汗)
開始からいきなり入れ喰い!!!
が、いつもの北海道。
なんですが例年ならばうるさすぎるほどバイトしてくるガヤ(エゾメバル)すらほとんどアタらず…。やはり噂は本当だったようですな(汗)
はじめのうちは水の動きも大きく潮が通すエリアをザックリ捜索します。
ベイトが入っているならば、断然潮が通すエリアの方が魚の回遊率も高いので堤防のセオリー的な攻め方とも言えるでしょう。しかしながら、水温変化が激しいのが冬~春の低水温時期の不安要素。今回はその不安要素がガッチリ当てはまり、こちらはチビソイが1匹釣れたのみ…。
すると内側のさらに水が動かないようなエリアでやっていた憲臓さんがライトリグで何やら連発している様子。
やはり低水温時期は水が安定しているエリアが手堅いですね♪
そのエリアで私も釣りをさせて頂き、ポロポロとクロソイ、マゾイ、ガヤを釣り上げましたが
「もっといいサイズが釣れたら写真撮るよ」
って強がってたらまさかのサイズアップせずに終了(汗)
まぁ堤防ロックは磯ロックまでのつなぎですから(笑)
日の出時刻を過ぎ、雲の隙間から初日の出チックなモノを拝める時間になったので、いよいよ本命の磯ロックへ移動です!
磯ロックスタート
ポイント到着時は満潮いっぱい。少し下げ始めてからが本番なのでのんびりやりましょ~。
今回はプロトの磯用パワースピンロッドのテストを兼ねていたので、あえてベイトは封印(少し使いましたけどね(笑))
「この季節の北海道の磯は体力のない小さいサイズはすでに沖へ離れてしまい、大型のみが単発で一等地に居座る…」ってのが例年のパターン。
大物に対応できるように充分警戒してバイトに備えていると、開始から10分くらい経った頃に「コツ!」っと小さなファーストバイト!
「アフター特有の小さいバイトか?」
とワクワクしながらフッキング!!!
したのですがまさかのガヤ・・・。
バイトの手応え通りの小物に苦笑い…。
「ここは北海道!これから大型連発でしょ!!!」
って期待しながら釣り進むとキャスト毎に怒濤のバイト&ヒット!
しかしながら釣れるのはガヤと30センチ台のアイナメなんですけど(汗)
どうやら今年の北海道は地元アングラーの皆さんから聞いていた通り水温が下がりきっていないようで、まだシャローにチビちゃん達が元気に泳ぎ回ってるご様子でした…。
もちろんここまでは強がって魚の写真は全く撮ってませんから(笑)
しかし、10本以上釣り上げても40センチちょいまでしか上がらず、さすがに今年は「デカいのが釣れないのか?」って不安になってきたところで、沖のブレイクからようやく重そうなナイスバイト!
すっかり産卵から回復したトルクフルな走りなので「50いったか?」と錯覚しましたが、サイズを測ると少し足りない47センチ。
どうやら沖に離れ始めた小型~50未満の魚が沖のブレイクラインに溜まっている様子。
ベイトタックルのフルキャストでもロングロッドならばギリギリ射程距離に入るものの余裕はない感じ。今回のように風が追い風ならば良いのですが、向かい風だと少し届かなくて悔しい思いをする距離がポイント。
ですが、今回はパワースピンロッドを使用していたので楽々とポイントを攻められましたね♪
その後も釣り方がドハマリして38~47センチが連発。
数も釣れて、20匹に迫るようになったタイミングで少し浅いサラシが出るエリアへパルスクローをキャスト!
真冬のシャローに魚が残る最大の要因。それは海藻に付着するカニや魚卵を捕食するために他なりません。そうなるとやはりクロー系のワームが最強!
さらには活性が下がるこの季節からは味や匂いもロックフィッシュの捕食活動の重要なファクターになります。ってことはパルスクローはド定番的なチョイスになりますよね♪
サラシの下の昆布地帯へ「ストン!」とリグが入ると同時に「ゴン!!!」
カバーの中でのバイト。柔なスピニングタックルならば対応できないシチュエーションですが、パワースピンロッドなので余裕の対応。ランカーサイズの暴力的な走りもしっかりとコントロールしてロッドパワーで魚を完全制圧!
54センチ♪
ようやく北のロックフィッシュ天国らしいランカーサイズ。
沖の魚はサイズが小さく(とは言っても東北でならナイスサイズ)、サラシの下の魚はデカイ?!ならば浅いエリアをランガンすればデカイの出るかも???
ってことでゴリゴリのシャローエリアをウェーディングしながら拾い釣る策戦へ変更!
潮が下げて来たので、浅いエリアを歩き回れるようになったことも手伝い、攻められる範囲が拡大。やっと攻めたかったシャローの小規模なワンドをランガン出来るように。
すると面白いようにパターンにハマりサイズアップ!
40後半~50中盤サイズがポロポロと釣れてくる真冬の北海道の爆裂パターン!
しかも何故かプロトワームで釣れるやつがやたらとデカイ!!!
このプロトワームはまだお見せ出来ないんですが、状況やシーズン、ベイトなどあらゆるシチュエーションに対応出来てしまうすぐれもの♪
って言ってもまだしばらくテストしてから出しますので今回はモザイクで…(笑)
プロトワームのテストも満足できたので、最後はやはりモンスター狙いでパルスクロー。
海藻地帯のスリットへゆっくりパルスクローを送り込み…丁寧に探っていくと「グッ♪」っと大型特有の吸引バイト!
一呼吸入れて体勢を整えてからフッキング!!!
するとガチガチに硬いはずのロッドがぐんっと弧を描きリールのドラグが滑りラインが放出。
「これはデカイ♪」とニヤニヤしながらファイト。
これでもロッドパワーがあるので、ひとしきり暴れ回られはしましたが主導権は魚に渡さず最後は一気にランディング。
完全に産卵から回復したオスのモンスターサイズ。
このクラスになると流石に一味ものが違いますね~。
これにて今回は終了~。
かと思いきやその後もポロポロと50オーバーが釣れる天国モード継続。
満足満足♪
で潮が上がって足場がなくなってきたので磯場を後にしました…。
磯でお会いした根掛かり師さん、お土産頂いちゃった紅美さん御一行さま、サポートして頂いたココゼロさんに憲臓さん、ほんとにありがとうございました!
で、終わらないのが私達でございます(笑)
釣り人の欲というものは底が知れないわけでして、これだけ釣ったのに「まだまだデカイのが狙いたい!」となるわけなんです(爆)
とりあえず潮が高くなったので磯場は足場がない…。
ならば!
「ゴロタ浜で勝負でしょう♪」
ってことで、移動移動~。
まだまだいきます!磯の次はゴロタ浜へ
次のポイントは港の横から誰でもフラッと立ち寄れるゴロタ浜。午前中に攻めた人もいたようで足跡も雪の上にしっかり残ってます(汗)
まぁ普通に考えたらあまり釣れそうなシチュエーションではありませんが攻め方次第で「こんな場所で?!」ってほどいい釣りが出来ちゃうことがあるのもゴロタ浜。
根掛かりが多いので敬遠するアングラーも多いのですが、慣れればロストも最小限に抑えてしっかりと魚を出せるアクションがあるんですよ♪
キモは皆さんが思っているよりもアップテンポでスイミングに近いくらいのアクション。
しかもゴロタに入っている魚はベイトを食べに来ている、言わばやる気のある魚ですから、カラーはアピール力の高いものがよいでしょうね。
細かいテクニックは文章で書いてもいまいち伝わりにくいので、いつか動画で説明したいと思います(笑)
さてさて、ゴロタ浜に釣り人が入った形跡もあるので人が攻め残したエリアを狙うのがロックフィッシュ狙いの定番パターン。
高い根や島に囲まれたエリアでしたらパワーあるロングロッドで岩礁越えに狙ったりして竿抜けを探しますが、ゴロタ浜の場合はシンプルに飛距離で人が攻めていないエリアを狙うのがキモ。
やはりこうなるとパワースピンロッドの独壇場です♪
1オンスシンカーでフルキャストしてゴロタのブレイクラインへ。
着底したら高めのリフトをしてカーブフォール。フォール時にリールを巻きながらロッドを寝かせてボトムタッチしたらすぐにまたリフト…。
実際見るとかなり速いテンポだと思いますが、このパターンで開始からすぐにバイト♪
やはり手前のエリアは反応が薄くフルキャストしたエリアでのみ魚が釣れるパターン。しかも流石北海道、こんな楽チンなポイントなのにくれば全部50クラス(汗)
もう釣りすぎてどの写真が何センチか忘れてきちゃいました(笑)
流石に磯ほどの連発はないものの順調に釣れ続けて気がついたら朝から釣れた数は40匹オーバー。
初釣りでこれだけ釣れればもう満足♪
と、締めくくるところで最後の最後に「ごん!」っと引ったくる激アツバイト!
重い(汗)
あまり走らないもののやたらと重い…。
えっちらおっちらゴロタに入られないようにロッドワークでかわして、やっとこさランディング(笑)
57センチ!
このサイズだとかなりの迫力ですね。
これにて本当に今回の釣行は終了です。
北海道も例年より明らかに海藻が少なく、魚の数も型も小さいですが、攻めかたやアプローチの仕方でまだまだその破壊力は感じ取れる素晴らしいフィールドです。
是非1度は皆さんも北のモンスターロックフィッシュ天国へチャレンジしてみて下さいませ♪
使用タックル
■ロッド
アブガルシア ロックスイーパー パワースピニングロッド(プロト)
■リール
アブガルシア レボPRM4000
■ライン
サンライン キャストアウェイPE 20Lb
■リーダー
サンライン FCロックハンター 18Lb
■シンカー
ティクト ボトムコップ ステイ&フリー24~30g
■フック
がまかつ ワーム316 2/0
がまかつ ワーム316R 2/0、3/0
■ワーム
バークレイ ガルプ!パルスクロー
バークレイ ガルプ!プロトワーム
■ウェアー&ベスト&ウェダー
パズデザイン一式
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磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクトフィールドテスター
※取材・テキスト/塩津 紀彦
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