釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

磯ロックシーズン序盤のモンスター狙い♪

塩津 紀彦 2020年12月9日 更新

待ちに待った春のロックフィッシュシーズン。ハンター塩津、北の大地で久々の大捕り物!磯ロックで59cmランカー逮捕!!

例年よりも低かった海水温も徐々に上昇し、磯ロックハイシーズン突入へようやく準備段階に入った今日この頃。

まだまだ例年通り「ナイトロックからボチボチ釣れ始め~の」、「磯は1発大物狙い~の」的な感じですけど、今くらいの季節からは1日1日とずんずん調子が上向いて行くため型も数も狙えるようになってくる季節ですが、今年はなかなか釣りに行けずにヤキモキしてる私です…(汗)

さて、そんなヤキモキ状態なときに仕事で訪れた北海道。半日ではありますが久しぶりに磯ロックが出来る時間が出来たので「これを逃す手はない!」ってことで急遽磯ロックに行くことに♪

今回はシーズン序盤のモンスターアイナメ攻略法を交えながらその釣行記をお話ししましょう♪

ゴールデンウィーク明けの北海道。東北~茨城沖と違い、今年は例年よりも海水温の上昇が早く、港の内側ではシーズン始まりの基準となる12℃程まで充分に海水温が上がってきているとのこと。

そして海水温の上昇に伴い、魚の方も例年よりも早い段階で釣れ出したと嬉しい情報を頂き、テンションは最高潮♪

風、波、共に穏やかな釣り日和

しかもこの季節の釣りの重要なファクターと言える凪の予報♪

まだ本格的な磯ロックのシーズンではないにしても、状況的に1本くらいはデカい魚に会えるのでは?っと淡い期待の中 スタートフィッシング♪

狙いはあくまでも↑こんなシャローにいるモンスタークラス

しか~し、開始してすぐに異変に気が付きます…。北海道の磯ロックは平岩盤の上で釣りをするためウェダーは必需品。足場となるポイントまでウェーディングで渡るのですが…
「なんか海水温低くない?」
ってことで水温を計るとまさかの7℃!

どうやら潮流の関係で沖の冷たい潮が磯に入って来てしまったようです(涙)

シーズン序盤のロックフィッシュは非常にナーバス。水温の変化はもちろん、風向きや潮の流れ、波の高さなど様々な要因ですぐに活性が低くなってしまいます…。

近くの港との温度差はなんと!驚きの5℃。口を使わなくなるには充分すぎるマイナス条件です(涙)

しか~し、事前に頂いていた情報では前の週まではちょこちょことこの磯で魚が釣れていたそうですから、魚は間違いなくシャローに入っている!
「喰わぬなら喰わせてみせようアイナメちゃん!」
って事で、気合いを入れ直して同行した4人であちこち実績ポイントを丹念に攻めると…。

水の色も最高なんですがね…

4時間やっても見事に全員4ノーフィッシュ(汗)。しかもタイムリミットとなる帰りの時間の1時間半まで突破口見えず…。

ちなみに、ウェーディングで隣の岩礁へ渡るような釣りをするポイントの場合、サーフとかと違い足元にいきなり予期せぬ深い溝があったりするのが磯場です。性能のよい偏光レンズじゃないと足元のちょっとした危険に気が付かない場合もありますので、雑光のしっかりカット出来る高性能の偏光グラスは必需品。

今回は少し雲が多い状況でしたので明るめに見えてコントラストもしっかり捕らえられるタレックスレンズのラスターオレンジを使用しました。磯ロックは危険と隣り合わせの釣りなので安全には細心の注意をはらって楽しんで下さいね。

偏光レンズはタレックスの「ラスターオレンジ」。ローライト時でも水中の凹凸をはっきりと視認できる。
※偏光グラスの相談は、仙台市のザ・モール仙台長町本館3階「和真メガネ仙台長町店」へ。TEL:022-308-2911

ターゲットの隠れ家を突き止め、たちまち大捕物に!

っと話しが少し逸れてしまいました(汗)

残り時間は1時間半…。春磯の魚が最も口を使う時間帯とされる、下げ止まりの潮からどんどん潮が上げてくるタイミング。帰りのことも考えて入磯点に向かいながら、先程までさんざん皆で叩いたエリアを撃ちなおし。

魚がいるのに口を使ってくれないパターン…。こういう時に突破口を開くのはリアクション系のアピールカラー。食にうったえかけるナチュラル系のカラーとは違い、ピンクやチャートといったアピール力の強いカラーで反射的に口を使わせるように攻めてみます。

重めのシンカーで「どすん!」とボトムを取り、勢いよくリフト!で喰わせのタイミングを少し入れると…
「ずん!!!」
っと派手な手応えではないものの重量感のある重いバイト♪

予期せぬバイトに戸惑いながらも、しっかりアワせてファイト!近距離でかけたので一気に勝負を決めてランディング!
…しようとした瞬間にまさかの口切れバラシ(涙)

このタフネス地獄な状態では小さなミスが命取り。目測ですが50半ばのランカーでした…。

しかし、このバラシで魚のポジションが見えてきました。どうやら潮が当たる一等地やブレイクの外側の魚は水温の変化に堪えられずに口を使わなくなっている模様。比較的、冷たい潮が直接当たらない高根の際やスリットの内側で、水温が上昇しやすい小場所に魚が入っている感じなのでは?
ってことで同じエリアを丹念にリアクションパターンで攻めてみると…
「ずん!!!」
先程と同じような手応えのバイト♪

先程のバラシな感じだとかなり喰いが浅い様子。なので、ふた呼吸くらいしっかり喰わせてから~フルパワーフッキング!

磯の荒くれロクマルモンスター専用に設計したプロトロッドが絞り込まれるも、バットパワーで魚の走りをしっかり受け止め、長さを生かしてカバー越しでかけた魚も余裕でリフトアップ。今回使用したプロトモデルは長さ+パワーもあり、アングラーに多大なアドバンテージを提供してくれます。

そして遂にランカーサイズ陥落の時。

久しぶりのランカーサイズ♪

55.5cm。苦労の末に手にした1匹。ヒットルアーはガルプ!パルスのピンクちゃん。

シンカーはリアクションでフラッシング力も期待してボトムコップのステイタイプ24g。

フックはランカーの装甲のような口をぶち抜くために鋭く硬いがまかつワーム321を使用。

このサイズになると風格が違います

さて、魚のポジションが完璧に分かったらあとは喰わせるのみ。

潮が動くタイミングとも重なり、パターンにガッチリハマって先程までの地獄モードが嘘のようにバイトが出始めます♪

すると同行していた憲臓さんにもビッグバイト♪ロックスイーパー882EXHをガッツリしぼり込んだのは

55cmのランカーサイズ♪

ナイスコンディションのランカーサイズ♪

ちなみにヒットルアーはパルスワームのブラック。何だかんだといろんな場面でブラックは釣れますな♪

さらにワタクシはデカイ魚を狙うため、モンスター狙いのド定番ワーム パルスクローにチェンジ。そしてカラーは低活性時にめっちゃ有効的なジュンバグ。

魚のポジションは分かったので切り立った水中のスリットの奥の奥へワームを落としてゆっくりアクション♪シンカーもボトムコップのステイを使い、手を止めてしっかり見せてやるイメージ。するとかすかに押さえつけるようなバイト?

半信半疑だったので軽くテンションをかけてみると明らかな生命反応!一呼吸入れて渾身のアワセを決めると尋常じゃない重量感(汗)

瞬時にモンスタークラスと判断して自分の立ち位置をランディングしやすい場所まで移しファイトスタート!スリットの奥で掛けた魚なので少しでも魚に主導権を与えたらアウト!とは言っても魚がデカ過ぎるため、並みのロッドでは根に持っていかれるでしょう(汗)

しか~しそんなモンスターとの対戦専用に作ったモンスター専用ロッド。根に擦られながらも一気に勝負を決められます。ちなみにラインもかなり高い位置で擦れるため、こういったポイントでは圧倒的にフロロが有利。モンスターの走りでゴリゴリと擦られるも「FCロックハンター」の18ポンドを使用していたので安心のファイト。

そしてモンスターロッドをぶち曲げた魚とのご対面~♪

59センチ!

欲を言えばあと1センチ長さが欲しかった(笑)

久しぶりのモンスタークラス降臨!同行した皆で釣った至福の1匹です。

コンディションも最高♪

魚が弱らないようにさっさと写真を撮ってしっかり甦生させてリリース。次はロクマルになって来てね~♪

これにて完結!

かと思いきや、パターンがドハマリしたのかプチ連発。

憲臓さんの釣った42~3センチ
充分すぎるくらいデカイはずの53.5センチ
めっちゃ小さく見えた普段なら大喜びな50センチ(笑)

パルスクローのジュンバグをロングステイさせてボトムをゆっくり探る作戦が爆裂♪ したところで残念…仕事の時間になりタイムアップ(汗)

なタイミングでまさかのファイナルバイト♪
高根の向こう側でかけたので終始ラインが擦れて大変だったのですが、さすが「FCロックハンター」めちゃめちゃタフなので切れません。難なく今釣行ファイナルアイナメをキャッチです。

かなりのファイトを見せてくれた52センチ

今回は潮のタイミングと魚のポジションに翻弄されましたが、いい魚は既にシャローへ入ってきています。

北海道の磯で釣れるんですから三陸も磯ロック開幕しちゃってますよ♪まだ渋い事が多いとは思いますがデカイ魚を狙うなら間違いなくシーズン始め!

是非モンスターサイズを求めて海へ出かけて下さいね♪

[使用タックル]
■ロッド:アブガルシア ロックスイーパー992EXH(プロト)
■リール:アブガルシア ビッグシューターコンパクト
■ライン:サンライン FCロックハンター18Lb
■シンカー:ティクト ボトムコップ・ステイタイプ24g
■フック:がまかつ ワーム321 3/0
■ワーム:ガルプ!パルスクロー、ガルプ!パルスワーム
■ウェアー&ウェダー&ベスト:パズデザイン一式
■偏光グラス:オークリー タレックスレンズ「ラスターオレンジ」(和真メガネ長町本店)
■スパイク:がまかつスパイク

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PROFILE:塩津 紀彦

磯ロックがブームになる以前から牡鹿の磯に通い、50UPベッコウ&アイナメを狙っていたロックフィッシュハンター。険しい、キツイ、危険の3Kを乗り越えながら、数々のモンスターを仕留めてきた。茨城県在住。チーム・ハンター所属。ピュア・フィッシング・ジャパン、サンライン、パズデザイン、がまかつ、ティクトフィールドテスター
※ハンターブログ http://yaplog.jp/jgfahunter/

 

※取材・テキスト/塩津 紀彦

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