釣行記

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アイナメ荒食い中!閖上沖のカレイ五目

編集部 2020年4月13日 更新

仙台湾の海はカレイ、根魚の適水温期。ここ最近、安定して釣れ続くマガレイに加え、根周りのアイナメが産卵後の荒食いモードに突入!ここでは大型魚礁のマガレイと閖上沖の根周りを連続で狙う、カレイ五目をご紹介する。

最高の好天に恵まれたものの 潮緩く苦戦

左)前半は大型魚礁周辺のマガレイ狙い。食いの渋い状況ながら、マガレイはダブル混じりで上がってきた。右)取材した2月2日はこの季節としては珍しく、最高の天気に恵まれた

閖上港・謙信丸の、カレイ五目船をレポート。閖上は仙南周辺の根魚ポイントが近く、ちょっと足を伸ばせば大型魚礁のマガレイポイントにもすぐ行けるため、カレイ五目にはピッタリの条件が揃った釣り場なのだ。

取材を行った2月2日は、日本上空に大きく高気圧が張り出し、真冬とは思えない、とても穏やかな晴天に恵まれた。この日はつりえさ倶楽部マリンのスタッフらが乗船。少しゆっくりめの8時に出船し、実釣しながら、いろいろな活きエサのテストも行った。

アオイソメの他にアイナメ狙いの定番イワゴカイ、大型の根魚やカレイの好物アオコガネ、注目度急浮上中のチムシなど、各種虫エサ類に加え、根周りのメバル、ソイを想定して活きモエビも用意。※エサについての詳しい説明はコチラのページ

まず前半は、大型魚礁の南沖でマガレイ狙い。風もウネリも無く、釣りやすい条件に恵まれたものの、潮がほとんど流れず、カレイの活性はイマイチ。

仕掛けが潮に乗らないので、かかり釣り用の短仕掛けや、形状記憶合金などの張りのある仕掛けが有効だった。それでも、仕掛けを下ろせばカレイはコンスタントに釣れてきて、いいポイントに入るとダブルも見られた。佐藤太船長は、「マガレイの数はここのところ上向いていて、だいたい1日70~80枚のペースで釣れていますよ。ただ、今日はちょうど潮止まりにあたったのか、潮が流れなくてかなり苦しいですけど…」。マガレイ狙いには2時間ほどで見切りをつけ、後半の根周りに移動することに。

釣れてくるマガレイは20cm台前半がアベレージ。大きいものは30cm前後の良型も
マガレイのポイントではイシガレイも混じった。その他、イイダコも何杯かヒット
主なタックル。上)ベイリア カレイ155PT(シマノ)=高感度チューブラー穂先を搭載した攻めのカレイ竿。中)テーパーソニックKAREI180F(アルファタックル)=誘いやすい本調子で、ナメタ、アイナメ狙いにも向く。左下)バイオクラフト クイックファイヤー301XH(シマノ)=船釣りの定番クイックラッチを搭載した軽量リール。右下)ベイゲームマルイカS165+ベイゲームタイプG(シマノ)=イカのライトゲーム用タックルだが、感度、操作性抜群でカレイ釣りなど、幅広く楽しめる
左上)最近人気のイエローカラーが登場する前から使っているという、自作のイエローオモリ。下地から白→夜光→イエローの3段階に重ね塗りをしているそうだ。左下)カレイにハリを飲み込まれたときの定番品、ゴーセンの簡単ハリはずし。右)つりえさマリン閖上店オリジナル 大型漁礁3本仕掛。たった380円なのにハリ付き&精巧な作り。誰にでも使いやすくてオススメ!

荒食いモードのアイナメは型よく、食い良好!

後半は仙台湾の南側に移動して根周りの五目釣り。アイナメの活性が高く、中型クラスが入れ食いになる場面もあった

11時半頃からは後半戦、閖上~岩沼沖の水深37m前後の根周りに移動して五目スタート。周辺は砂地に人工漁礁や天然の根が点在し、メバル釣りも盛んなポイント。ここではアイナメを中心にときどきカレイが混じり、良根に入ると良型のアイナメが連続ヒットしてきた。

相変わらず潮がものすごく緩かったにも関わらず、船上でメロウドを吐き出すものがいたりと、アイナメの活性はまずまず。おそらく産卵後の荒食いシーズンに入った様子で、ボリュームよくエサ付けしたアオイソメや、シルエットが大きくて動きもいいアオコガネへの反応がよかった。

根周りのアイナメ狙いでは、魚礁のカレイ釣りのような細かいコヅキより、仕掛けをフワフワ躍らせるような誘いが有効。根がキツいところもあるので、ヒットしたら根に入られないようにすぐに巻き上げることも大切だ。根掛かり時にハリスで切れるよう、ラインの号数はカレイ釣りより太めの2.5~3号に上げておくといいだろう。

アイナメは産卵後の荒食いに入り、メロウドやエビ類などを飽食中。吐き出したメロウドをハリに刺して再投入し、大物を狙ってみたが、残念ながらそのまま帰還

これからの根魚シーズン、アイナメと並んで面白いのがメバル。メバル、アイナメメインの根魚五目や、朝イチにメバルを狙って日中マガレイに切り替えるメバル→カレイのリレーも人気がある。今後、メロウドが多くなると、サビキのみで釣れていたメバルの付けエサへの反応がよくなるので、冷凍シラウオや冷凍メロウド、活きドジョウなどの小魚系のエサを用意しておくといいそうだ。

塩釜、鳥の海の遊漁船基地に比べれば若干マイナーな閖上だけど、今回狙った水深30~40mラインのポイントの他に水深20m付近にもいい根があるなど、面白そうなポイントが多い。カレイ、アイナメ、メバルいずれも調子は上々。天候が落ち着いたタイミングを見計らって、閖上の五目を楽しんでみるのもオツなものだ。

アオイソメだけでも十分食いはよかったが、40cm台の良型はアオコガネやチムシにヒットすることが多かった。この魚もアオコガネでキャッチ
謙信丸は仙台市内や仙南からアクセス便利な名取市・閖上港出船。2代目船長の佐藤太さん(写真右)と大船頭の2人体制でサポートするので、初心者のグループ釣行などでも安心だ。今の季節なら、今回のようなカレイ五目のほか、メバル→カレイのリレーやメバルアイナメ五目も得意


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【出船場所】閖上大橋南岸の交差点から閖上港へ。閖上港内の広浦橋を渡った岸壁から出船。船のすぐ前まで車で行ける
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※取材協力/謙信丸(TEL:022-385-0094)
つりえさ倶楽部マリン新港店(TEL:022-786-3580)